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2012年2月20日 (月)

防災用品の需要

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、あるお客様から問い合わせがあった。

 「そろそろ乾パンの日付が切れるんだけど」

要は、防災用品を集めたコーナーに缶入りの乾パンの品揃えがあるか?、という問い合わせだった。

店には乾パンは品揃えしているが1アイテムのみで、ましてや他社のようにコーナー化している訳ではななった。

 防災用品のコーナー化を図るべきなのか?。

震災から間もなく1年。
その時の教訓はたくさんあり、防災に対するお客様の意識は再度高まってくるだろう事は容易に想像がつく。

 しかし、・ ・ ・ 。

限りあるスペースしかない食品スーパーで、防災用品を集合展開すべきなのか?。
バイヤーに連絡してみた。

「このような問い合わせがあったんだけど、どうすべきか?。」

「どうなんでしょうね?。コーナー化して売れますか?。」

「ん~ん、売れないだろうなぁ~。」

「そうでしょう。限りあるスペースでもっと展開すべき商品があるハズですよ。それにそのような類の商品はホームセンターに任せるべきではないですか?。」

確かに、そう言われればそうなのだが。
そして、過去に何度かこのような提案をしてコーナー化してみたが、なかなか食品スーパーと言う位置づけから、お客様の需要の高まりを引き上げる事は出来なかったという苦い過去もある。

震災から1年という特別な時期が近づいてきた。
そして、私達が従事している「食品スーパー」という存在意義も含めて、震災1年後のこの時期に、どのような品揃えをしてお客様に食品スーパーとして貢献していくべきか、という問いを持たなければならない時期でもあるのだろうと思っている。

 生鮮主体の食品スーパーとしての最優先は?。
 どこまでイレギュラーな場面をカバーすべきか?。

所詮、我々は普段の食卓を提案するという最大の使命を持つ。
そして、それに付随した品揃えに対して、カテゴリーを細分化して約500坪から700坪程度の面積に品揃えをカテゴリーごとに分配し、店舗レイアウトを決めていく。

だからどちらかと言うと、雑貨といカテゴリーの優先順位は最下位に位置づけられる場合が多い。

競合各社を見ても、500坪前後の食品スーパーで防災用品をコーナー化している企業は無い。
しかし、1200坪程度の衣料品も併せ持つ企業の中には、防災用品をしっかりコーナー化して需要を喚起している企業もある。

 企業としての考え方の違いなのだろう。

そう考えると、最後に行き着くところは、「経営理念」。
経営理念に照らし合わせて、我々の使命を優先順位をつけて列挙した時に、捨てる部分も重要。

そしてもう一方では、日々来店されるお客様にとって、このお店の品揃えに本当にそれを望んでいるのか?、と言うことだ。

そうやってアンケートをすると、置いてほしいという声は必ず上がってくるのだが、あくまでも限りあるスペースの食品スーパーで販売する防災用品という考え方からのアプローチで品揃えを検討しなければならない。

そう結論づけたところで、もっともっとお客様に提案していかなければならない別の顧客満足を優先し、「体調管理対策商品」の量販を優先して売場造りをすることに決定したのである。



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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
SMとしての普段使いの防災提案。
これが我々の出来るところからのスタートなのでしょうね。
早速行動してみます。ありがとうございます。

投稿: てっちゃん | 2012年2月20日 (月) 22時24分

meratoさん、コメントありがとうございます。
SMとして、普段使いの延長線での防災提案は提案すべきなのでしょうね。
完全に防災提案をゼロとして位置づけていたのですが、もう一度考え直さないといけないですね。ありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します。

投稿: てっちゃん | 2012年2月20日 (月) 22時22分

スーパー大好きママさん、コメントありがとうございます。
やはりお客様の立場として、防災に関する感心度合いは一年前(震災前)に比べたら数段高まっているのですね。
特に一周年を前にその感心度合いは更に高まっていると言える。
今回の記事でたくさんの方からコメントを頂き、黙って指をくわえて過ごす訳にはいかないと感じています。
特に普段から食している商品をもう一度見直す必要があるようですね。
「おやつ兼非常食」で防災提案を考えてみます。

投稿: てっちゃん | 2012年2月20日 (月) 22時17分

防災の切口として当店では賞味期限を記載して定番商品を防災関連で演出してます。レトルトご飯・カレー・おかゆ・缶詰・・・定番商品でも視点を変えると防災用品ですし、お客様も定番商品ならば構えずに購入して下さります。
SMでは定番商品を基本に切り口を変えてのアピールが売手にも買手にもベストではないでしょうか。

投稿: dadama | 2012年2月20日 (月) 21時43分

いつも毎日楽しみに読ませていただいております。
防災商品についてコモディティな商品では無いので、SMで売場スペースをとっての展開は効率が良くないと思います。しかし、需要はあるので、手配りのチラシ等で防災チェックリストのような情報と一緒に食品を中心とした防災セットや水の案内をするのは有効化と思いますがいかがでしょうか。
ポイントをやられておられるのであれば、ポイントの景品としては最適なものではないかと思います。

投稿: merato | 2012年2月20日 (月) 15時30分

こんにちは。
防災用と聞いて思い出したのですが、グリコのビスコ缶が五年間の長期保存ができるということで、震災後に需要が高まり、発売開始から80年間で最高売り上げだったそうですね。
店長のお店でもたくさん売れましたか?
防災目的の商品にはこれまであまり魅力を感じなかった人達が待ち望んでいたのは実用性があり、年代問わず安心して食べられるおやつ兼非常食だったのでしょうね。
他にそういった普段使いの食品で長期保存ができるものがないか、知りたいところです。
そういうのって、主婦の責任みたいに思ってしまいます。
何かおすすめがあったら教えてくださいね。

投稿: スーパー大好きママ | 2012年2月20日 (月) 08時31分

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