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2012年2月13日 (月)

店舖改装の目的

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


なにやら最近、競合店の改装が目立つ。
 

 昨年は、直近の競合店が一日の休業にて改装した。
 更に今年に入って、数店舗が軒並み改装に入った。

今年の3月以降は、昨年の震災特需の反動で利益的には相当厳しい数値に陥る事は目に見えている。

ということは、今年度中に是が非でも改装を完了しておいて、来るべき次年度の数値を少しでも引き上げようとする意図であろう。

利益的にも今年度内で消化しておいたほうが良いという財務上の理由もあろう。
しかし、ある店長と会話してみると、

 「ようやく、改装の許可が下りたよ。」

以前から、店舖で改装計画を作成し、稟議申し立てをしていたが、トップから改装の許可が下りなかったらしいのだ。

 トップから、改装許可が下りない?。

トップの考えでは、改装しただけでは何にも変わらない。
要は、現場の考え方が変わり、それに伴ってハード面の改装が伴い、両面からの改装が共鳴して初めてお客様に満足のいく店舖改装が完了し、継続でき、お客様の支持が高まるという信念だ。

だから、ハード面の改装を実施する以前に、現場のハート面の意識改革が店長を中心に進行しているのかが問われ、現場のハート改革が現状の数値を変えようとする行動として現われ、実現しているのかのチェックをされていたと言う事だ。

 “想いは必ず数値に表れる”

その想いと行動と結果が多少なりとも見られない内は、ハード面の改装など意味無し。
そう結論付けられていたらしい。
そして、その結果、ようやく改装の許可が下りたらしい。

 厳しい話しだが、それが本筋なのだ。

ハートの改革とハードの改装
別におやじギャグを言いたい訳ではないが、語呂合わせとしてはあまりにもドンピシャリの表現である。

改装にもいろいろな意味合いがあるが、店舖も10年も営業すればハード面の痛みは相当なものだ。
その為10年程度に一度、備品や什器の新装も兼ねて、レイアウト上も更に購買しやすいレイアウトに変更し改装する計画は都度見受けられる。

しかし、それも現場のハート面の意識も改革され、改装されるハード面に追いついていかなければ何の意味も無い。

 新規什器で新規顧客を発掘するんだ。

そんな意気込みが無くして、店舖改装などならん。
なんと厳しい話ではないか。

しかしこの厳しさが、店舖改装を成功へ導くのだと思う。

ここ近年の改装後の数値を見て見ると、必ずしも改装によって数パーセント上乗せになるというかっての神話はどこにも無くなった。
単に、ハード面の新装でケースを入替え、レイアウトを変更しただけでは大きな数値効果は継続しない。
それに合わせて、担当者がそのレベルアップしたハード面を使いこなすべく販売技術のレベルを上げていかなければ数値効果は高まらない。

その一番の数値効果の確認は、現状でも数値を変えられるか、という事実である。
そして、それを求められ、それを実現出来るから、その自信が改装後も継続してハード面の改装後のメリットを活かし続けられるという勝ちパターンを生んでいけるのだろう。

これが例えば、数ヶ月の改装であれば、ほぼ新店と同様の位置づけになろう。
新店スタッフは、例えば数ヶ月前に新店スタッフとして赴任するわけだが、その間の過ごし方が大いに問われることとなる。

それは、新規採用のパートさん達の教育期間でもあるが同時に、そのメンバー達の意識改革の期間でもあるわけだ。
だから教育のみに費やすのではなく、新店開店後の自分達の店舖での業績達成へ向けた店舖コンセプトの検証の期間でもあるわけだ。
そして、そう捉えるかどうかで、この数ヶ月の過ごし方が全く違ってくると言う事でもある。

 店舖コンセプトの検証期間。

そう捉えれば、自店がオープン後にどんな商売をしていくのかを、今の教育店舖で検証せざるを得ない。
だから、教育店舖の店長と新店の店長がその事を共有し、新店スタッフは教育店舖を借りて自らのコンセプトを実現させる売場造りをお借りするのだ。

そして、新店スタッフは教育店舖でパートさんを教育する傍ら、教育店舖の売場を借りて自らの新店のコンセプトを実現し、それが数値効果を得られるのかの検証をし、数値を上げて自らの店舖コンセプトが正しい事を証明しなければならないと言う事だ。

それが、数ヶ月間営業の最前線から離れ、利益創出に関わらなかったことに対するせめてもの恩返しであり、教育店舖をお借りして教育業務に専念できたことに対する教育店舖への恩返しでもある。更には、新店コンセプトの正しさの証明が今後の企業の方向性を位置づけることに対しての企業への恩返しでもある。

新店オープンや改装オープン。
自店がオープンするまでに、如何に自分達の実力を検証するか。
その回数と数値効果は、改装や新装後に大いなる自信につながることになろう。



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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
商売をする意志があれば、どこでも出来る、と言うことなんでしょうね。
「お客様は、建物を買いに来たんじゃない。ましてケースを買いに来たんでもない。商品を買いに来たんだ。」
店舖の新しさや最新のケースに入れ替えたところで、売る意志が無ければ宝の持ち腐れ。口酸っぱくそう教えられて育ってきました。その延長線上に、今があるんだと思っています。

投稿: てっちゃん | 2012年2月14日 (火) 00時13分

ふるたさん、コメントありがとうございます。
継続できるかどうかは、「意識」の問題だけだと思います。

投稿: てっちゃん | 2012年2月14日 (火) 00時08分

逆説的には古い店舗でも従業員のモチベーション(商売感)が上がれば繁栄していくのでしょう。商売の原点は戸板・・・戸板でも商売が
出来るのですからやはり従業員の鮮度=活気が
一番大切なんでしょう。従業員(パート・アルバイト含め)に活気をどう出させるか?店長の
一番の課題であると思います。

投稿: dadama | 2012年2月13日 (月) 20時22分

最近は、改装しても昔のようには、なかなか、数字も上向きにならないことが多いですね。

てっちゃんの書かれているように働く人の意識を変えることも一緒にやらないと行けないですね。

投稿: ふるた | 2012年2月13日 (月) 12時37分

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