52週MD検証2年目を終えて
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
間もなく、私の区切りとしての52週が終わる。
企業により、52週の区切りは違うだろう。
私自身の区切りは、2月が最終月間で、3月が52週のスタート。
だから、第1週は必ず「ひな祭り」からスタートする。
そして昨年は、第2週で、大震災が起こるのである。
それは置いといても、私にとっては大きな区切りのときとなる。
52週の取り組み1年目は、まずやってみた。
そして2年目では、それを踏まえて計画した。
その取り組みも、2年間が経過したわけだ。
実践と事前計画。
本来は逆であり、計画があって、実践がある。
しかし、自身のなかで計画が無かったところからスタートしたのであり、初年度はまず想い付きから実践し、昨年度はその反省を踏まえて事前計画立案と実践の段取りを踏んで取り組んでみた。
真剣に2年間取り組んでみて。
やはり数をこなす事が、早道なのだと感じる。
1年の到来と経過が見えるのである。
先が、見える。
その言葉がぴったりだ。
先が見えるから、より先手が打てる。
これは、商品部だけの問題では無い。
現場の担当者が先が見えずして、今の行動は出来ないだろう。
その連続が、52週の計画と実践であり、日本という国で商売をしようとすれば、その巡りとお客様の暮らしを連動させていかなければ語れない。
昨年は、一昨年の経験を踏まえて計画面に携わり、店長会での事前説明も任された。
そのプレッシャーもあり、より精度の高い計画作成を心がけてきたという背景もあり、52週MD計画と実践を順序は逆であれ、店舖の担当者といして実施してきた経験は大きく、自分にとっても大きな自信に繋がっている。
先日、その最終プレゼンを終え、ある達成感を覚えたのである。
そして、いつまでのこの事にしがみ付いている訳にはいかないとの使命感も湧いてきた。
それを使命感と言うかどうかは分からないが、そろそろ「52週MD」に直接的に、主としての関わりから、その経験を活かして売場を作りをしくていく傍ら、自らは別の使命を負っていきたいと考えている。
“結局、52週に飽きたの?”
捉え方の問題である。
別の使命感と言って頂きたいのである。
今まで、自分弱みとしてきた部分。
本格的にそこに入り込んでみたいである。
そしてそれは、大きな挑戦でもある。
自分の「弱み」でもあるからだ。
なぜ、自分の弱みとなっていくのか?。
それは、意識的に、逃げてきた結果だからだ。
今年は、逃げまい!。
そう意識して、取り組んでいく覚悟を持った。
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コメント
かおるさんへ。
現場主導。しかし個店差は大きいと思います。
本部サイドから見れば、そこが一番の課題なんでしょうね。そして営業のトップもその部分を商品本部に突き付ける。
しかし、それはあくまでも個店毎の優先順位を見守っていかないと、結局は個店の競争力にも影響してくるという矛盾。
52週に限らず、商品部と販売部、永遠の課題ですね。
投稿: てっちゃん | 2012年2月 9日 (木) 07時28分
かおるです。
現場主導の52週MD。う~ん、確かにそれが理想的ですね。どうも本部に長くいると本部主導の発想に偏りがちです。時に高すぎるレベルの情報が現場の消化不良を招く。作が常に念頭に置いておくべき指摘と思います。
投稿: かおる | 2012年2月 9日 (木) 01時05分
かおるさん、コメントありがとうございます。
52週MDを実践している企業さんは多いようですね。我々のところはまだ本格的な取り組みとは言えず、販売部で取り組んでいるのが現状。だから本部提案というよりは現場の店長作成の52週計画を店長主導で取り組んでいるのが現状。よって強制的な52週の取り組みまでいかず、自主的に取り組んでいるのが現実。だからより前向きに捉えられるのだと思います。
これが、本部の作があまりにもレベルが高過ぎて消化不良に陥る情報の連発であったならどうか?。そう考えると、甘いのかもしれませんが、現状のゆとりある取り組みのレベルが妥当かとも思っているんです。
本部主導の52週MDではなく、あくまでも現場主導の52週MD作成と実現。それが個店の強みになっていくのかと思っています。
投稿: てっちゃん | 2012年2月 8日 (水) 09時22分
かおるです。
うちの会社でも私が以前にバイヤーだったころ取り組み始めました。当時私の作っていた「作」に比べて今のバイヤーの作るものは数段レベルが高く時の流れを感じます。52週はSVなど調整役のセクションが重要だと思います。店舗の作の再現精度の向上と突出した事例の調査。なぜ売れたのか調べて要因を商品部にフィードバックする。商品部はそれを直近や次回の作に取り入れ作を常にその時点での最強バージョンにアップデートし続ける。このサイクルがうまく回ればよいのでは、と思います。
投稿: かおる | 2012年2月 8日 (水) 00時39分
KOZOさん、コメントありがとうございます。
「別の使命感」「自分の弱み」。
有言実行の私でも、もう少し待って頂きたいと思います。
なんとか自分でも納得いく形になってきたならお話致します。
投稿: てっちゃん | 2012年2月 7日 (火) 19時58分
「別の使命感」「てっちゃんの弱み」、興味ありますね~。
先述の「覚悟力」読ませていただいております。
私も壁(弱み)を乗り切れる力を充電中です。
投稿: KOZO | 2012年2月 7日 (火) 19時19分
ふるたさん、コメントありがとうございます。
52週MDとは本来、販売する側が持つべき概念だと思うんです。
本部から一つの提案として提示されるのは叩き台としてのひな型。それ以前に自分の(店舖の)52週が個店毎に存在し、そこに本部からの叩き台も存在する。
それじゃ~、店舖の52週MDは誰が作成するの?
それが店長の販売面での最優先としての仕事かと思っています。その週毎には、「節分」では寿司、鮮魚に大いに関わり、「バレンタイン」では生鮮・グロサリー・惣菜に関わり、ひな祭りでは「鮮魚」におおいに関わる、というとうに、店長が主として関わる部門は週毎に変化する。しかし、店舖としてどこかに力点を入れてそのテーマを展開しながら、更に青果、鮮魚では相場に合わせて、更には旬に合わせた一番美味しい時期の提案も52週に照らして大いに仕掛けていく。
52週を通して変化を促し、イベントとは別の単品毎の仕掛けのタイミングも学んでいく。
まずは店長が個店の52週から大いに学ぶ事に引きずられて部下も学んでいく。
そんなスタイルで過去は進めてきました。
投稿: てっちゃん | 2012年2月 7日 (火) 10時18分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
52週MDの功罪。
全ては、「本部→店舖」という構図からくるのでしょう。受け止め方の問題ですが、本部からの提案以前に、店舖でオリジナルのものが存在し、そこに本部提案も一つの情報として入れ込むというスタンスが大切なのだと思います。
私も2年間通して見て、漫然とその週毎に売場を後追いで計画実施することよりも、自ら作成した52週によって、よりタイムリーに店舖の担当者が作成する計画以前に店舖レイアウトに落としこんでやれば、そこを起点に各部門が自部門の販売計画を細部に渡って落としこめるというメリットは大きいですね。
毎週毎にテーマが巡ってきて、その週毎に巡ってくる商品がわかり、どのタイミングで仕掛けるかがある程度見えてくると、その仕掛けのタイミングを自分としてはどう捉えて競合店との差別をしていくかを考えていくと、旬の考え方に一つの結論が出てくるものですね。
投稿: てっちゃん | 2012年2月 7日 (火) 10時01分
おはようございます。
52週MDは、猫も杓子もの状態で、どこのスーパーも取り組んでいるんですね。
ご他聞にもれず、当社もですけど・・・
地道に続けることもだけど、店舗でのアレンジも必要になりますね。
教育といえば、教育だけど・・
なかなか、末端にまで浸透するには、時間がかかりますね。
投稿: ふるた | 2012年2月 7日 (火) 09時46分
私の処も本部から52週MDが提示されますが、生鮮に関して言えば、52週MDでは追いつかないというか、365日MDが理想ですよね。
その日のウリは何か?それが毎日平場に表現出来れば
良いと思うのですが、現実はなかなか難しいですね・・・・
52週MDはひとつの指標にはなりますが、頼りすぎると担当者の力量=自分で考える力が衰えていくのではと危惧してます。
そして最悪のシナリオは自分の力量を省みず52週MD通りにやって売上げが取れないのは本部MDが悪いからだと責任転嫁する場合。
でも、こういう担当者が増えていくのも現実です。
それ以上の大きな問題は生産性向上の観点から社員を減らしパートだけでで売場を回そうとする流れ。社員以上のモチベーションを如何にパートさん達から引き出せるのか?
パートの質・・・今後の大きな課題です。
投稿: dadama | 2012年2月 7日 (火) 00時33分