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2012年1月13日 (金)

ガイアの夜明けから

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。

今週の「ガイアの夜明け」。

 スーパーマーケットの特集だった。

トライアル、業務スーパーとディスカウントタイプのスーパーを紹介した後に、経常利益率ランキング上位の、愛知所在の「タチヤ」を紹介した。

売上高130億だが、計上利益率6.3%を超える、高利益率のスーパーである。
名古屋中心に、11店舗を展開する地域密着の食品スーパー。

 私も初めて耳にするスーパーであった。

スーパーのチェーン化に伴って、通常であれば、仕入機能と販売機能を役割分担したり、更に本部機能も人事機能や総務機能、開発機能と細分化して担当業務を単純化していく方向に進めていくのだが、この企業は商売の本来の姿である「仕入」「販売」を店舖担当者が一手に引き受け、各店舗毎に日々市場に出向き、仕入れ、陳列、販売、売り切りを一元管理している企業である。

店内は、いかにもディスカウントタイプのスタイルで、シンプルなデザインと設備でレイアウトされ、圧倒的な価格で集客し薄利多売を地で行き、非常に高い売上高を誇っているようだ。

店長が他店との売上比較をしている場面でも、今日の売上が約1000万近くを記録している様子が放映されていたが、確かにあのひとごみを見ると、年末かと思えるほどの集客力である。

そして、この放映で改めて気づかされた事は?。

 「商売の基本」とは?。

という命題である。

スーパーマーケットを営業していく中で、店舖の営業力を維持強化しながら、人材育成を進め、次世代の営業力を支える人材を同時に育てていく。

企業を永続させていくには、上記のようなプロセスの繰り返しなのだが、この企業は、その確固たる営業スタイルを貫きながら、人材育成も本来の姿を追求しようとしているのである。

 自ら「仕入」て、自ら「販売」し、売り切る。

非常に単純である。

 しかし、これが本来の姿。

そして、これが一番のモチベーション管理であり、一番の人材育成の手法でもある。
そう確信しているから、この営業スタイルを崩さない。

 自ら仕入れて、自ら販売する。

いろいろな諸問題が立ちはだかり、結果的には役割分担に踏み切る企業が多い中、11店舗を有しながら敢えて「仕入」業務と「販売」業務を、店舖に役割分担させておくスタイルを選択しているわけだ。

 そして、番組では、人材育成の場面を映し出す。

店長が一人の担当者を教育していく場面。
店長が指示を出し、その担当者が動いて仕事をしていくのだが、今一つ気持ちが入らず空回りしている様子。

 そこで店長は、彼を市場につれていく。

そこで、彼に担当する商品の仕入れ交渉をさせ、自ら市場担当者との価格交渉をさせるのである。

その担当者が、思わず店長に支援を求めようとするが、

 「俺はしらねぇ~よ、お前が自分で決めて交渉しろよ!。」

通常のチェーンストアであれば、入社1年目の社員には絶対にさせない行為だ。
しかし、彼は訳も分からず価格交渉をし、その後に店長からその考え方を教えられる。
そして、その後の彼の行動が変わっていく。

 自ら仕入れた商品は、どんな事をしても売り込む姿。

自ら仕入れた商品には、己の意志が入る。
それは、誰にも教えられない事を、自ら考え自ら行動するというスタイルに変わっていく。

 これこそが、本来の教育なのだろうなぁ~。

何が、一番即効性のある、教育スタイルなのか。
役割分担された企業からは到底考えられない教育スタンスだろうが、外から見ていて、一番効果のある従業員育成とは、このようなスタイルではないかと思ってしまう。

 手取り足とりなど全くない。

突然、未知の世界に放り込まれ、右も左も無く、ゼロからスタートする。
しかし、

 自ら仕入れて自ら販売する

という原理原則の下、黙っていても従業員は成長していく。
その営業スタイルに、おおいなる共感を覚えたのである。

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