氷見の天ぶり
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、休日の日(先週の水曜日かな)に夕方のニュースを見ていたら、天然ぶりの話題が報じられた。
「今年も、天然ぶりが大豊漁」
日本海の、特に富山、新潟での水揚げが、何十年ぶりの大豊漁らしい。
“昨年も、大豊漁だったよなぁ”
確か、昨年も大豊漁で、しこたま天ぶりを売り込んだような気がする。
そして、今年は更に大豊漁のような報道をしていた。
更に。
氷見の天然ぶりも、例年の半値での取引らしい。
“あれっ、昨年も氷見の天ぶりは豊漁だったよなぁ”
確か、昨年も「氷見の天ぶり」を仕入れて売ったような気がする。
翌日、早速バイヤーに電話した。
「氷見の天ぶりが、例年の半値なんだって?」
「半値って言ったって、k2000円は下らないですよ」
「1尾10kだとして、原価で2万か、良い値段だな」
「どうしますか?。10本ぐらい送りますか(笑)」
「良かったな、築地で仕事が出来るぞ!」
「分かりましたよ、1本送りますよ。」
氷見の天ぶりで、儲けようとは思わない。
そんな意識では、販売技術は磨かれないのは分かる。
しかし、まだまだそんな技術も無いし、氷見の天ぶりを普段から扱い、お客様が付いている訳でも無い。
“とにかく、氷見の天ぶりの刺身を品揃えする”
“青箱を見せて、氷見産を見せつける”
その事に、意味があるのだ。
その美味しさは味わうには、刺身に尽きる。
だから、刺身のみの提案。
テレビ報道されただけあり、週末のお客様の反応は良かった。
特に、奥さんと連れだって買物に来た男性のお客様は、立ち止まって「青箱」に見入ってくれていた。
「へぇ~、氷見の天然jか、食べて見たいね」
そんな声が聞こえてきた。
“良し!。今回のパフォーマンスは成功だ!”
氷見の天ぶりで、お客様から、そんな声が聞こえてきたなら、大成功だ。
“氷見の天ぶりを置いているお店”
今この瞬間に、この言葉は何よりの評価である。
それほど、この瞬間の「「氷見の天ぶり」のお刺身とは、そんな位置づけではなかろうか。
大切なのは、その瞬間の、その事実。
氷見の天ぶりのお刺身が品揃えしている「お店」。
今この瞬間に、その事実は最大の称賛なのだ。
そのひとつひとつが、年末商戦への階段なのだと思う。
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