今年最後のブログ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今年の最終日。
12月31日という日。
小売業者達にとっては、特別の意味合いを持つ日。
以前のブログにも記したが、クリスマスから一転して、年越しの為の商売。
それは、修業とも言える家庭の主婦達の年末のお手伝いをする我々食品小売業が、その主婦達から感謝の現れとしての評価を頂く日だからだ。
今年も、いろいろあった。
ひな祭りを皮きりに、今年度のスタートを切った。
そして、その直後の、震災。更に続いての、原発問題。
震災と津波、そして原発問題が重なり、停電、放射能、欠品等と続き、従来の倫理観が失われつつある状態、そして、従来から推し進めてきた自社の強みが薄れつつある状態に陥る。
一時は、店長としての行動が問われる場面もあった。
店長として、有事に、どう行動するか?。
そんな事を、真剣に振り返らされる場面であった。
それもあるのだろうか、あの時以来、自らの立ち位置が少し変わったような気がする。
自社や自店の営業を、どうすべきか?。
計画停電に対する、自社の営業をどうすべきか?。
欠品商品に対して、どう手を打ちどう品揃えするか?。
節電に対して、自店の節電対応はどうすべきか?。
店内企画や販売計画に対して、何を打ちだすべきか?。
従来であれば、決められた営業時間で、決められた特売を中心に企画を組み、決められた照明を決められた時間に点灯し消灯し、お客様の買物行動も一定のパターンを以って繰り返されてきた。
その決められる範囲が一気に無くなり、そんな基本的な事までもが店長判断に委ねられ、自ら周囲の状況を認識し、自社の位置づけを認識し、決定しなければならなかった。
そこまで掘り下げて、決めていくという経験。
それは、逆に、自分にとっても自社にとっても、有意義だったのではないか。
人は、逆境を経験しながら成長していく、と言う。
今年は、大いなる逆境の年。
だから、そこまで遡って、自らの店舖の営業のあり方を考えさせられた事に対しては、自社にとっても自分にとっても感謝したいと思っている。
そんな発言には賛否両論あろうが、私はそう捉えて、今年を締めくくりたいと思っている。
そして、今日31日を以って、本年も終わろうとしている。
今日と言う日、お客様はどんな結論を出し評価してくれるのだろうか。
毎年の事だが、開店30分前に、私の緊張感は一年で一番のピークを迎える。
そしてその後、店内に溢れるお客様の姿を見て、お客様への感謝の念が溢れだし、時として涙となって溢れて来る時もある。
どんな数値評価を得ようとも、その姿に感謝をする。
“これだけのファンが、このお店には付いてくれているんだ”
そう思っただけで、今日は満足なのだ。
昨日の30日は、一年で一番長い日。
だから、心して臨む日であった。
しかし、今日一日は、一年を感謝する日。
一年間、仕事をしてこれて、商売をしてこれての、感謝の日。
お客様に対して、
従業員に対して、
企業に対して、
家族に対して、
そして、自分に、感謝したい。
みなさん、よいお年を。
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コメント
ママさん、明けましておめでとうございます。
ママさん達にとっては、昨夜から今日にかけてが「修業」のピーク、腕の見せ所ですね。ご苦労様です。
今年は「家中需要」の高まりで、ママさん達の活躍の場?が増えているようです。
是非、後日には自分へのご褒美日を造ってくださいね。
今年も、宜しくお願い致します。
投稿: てっちゃん | 2012年1月 1日 (日) 10時14分
こうじさん、新年明けましておめでとうございます。
昨日は楽しめましたか?。
私は午後4時まで葛藤していましたが、やはり「神」はいてくれた。詳細は後日。
今年も、宜しくお願い致します。
投稿: てっちゃん | 2012年1月 1日 (日) 10時09分
本当にお疲れ様でした。
いつも真剣に消費者と向き合い、良いものを家庭に送り出してくださってありがとうございます。
てっちゃん店長のブログを通して、前よりももっとスーパーを楽しみ、背後にいらっしゃる方たちを信じるようになりました。
お疲れ様でした。
良いお年をお迎えくださいませ。
投稿: スーパー大好きママ | 2011年12月31日 (土) 22時28分
すべてに感謝し一年で一番仕事を楽しむ日
精一杯がんばりましょう
投稿: こうじ | 2011年12月31日 (土) 06時48分