大田原・西那須野MR(23.12)
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今秋オープンした「B社」。
西那須野から大田原へ向かう新規道路に、またもやスーパーが出店して、更に競合が激化してきたこのライン。
その後の「B社」はどんな商売を続けているのか、そして、影響を受けていると思われる競合店各社をそれぞれMRしてみた。
まずは、新規開店した「B社」。
以外に、しっかりしたコンセプトで営業していた。
まずは、絞り込んで「楽」な店舗運営から脱却している。
特に生鮮各コーナーの品揃えが、細部に渡って考えられているのが分かる。
みかんの味と価格の両面の追求。
刺身のお造りの技術と生の強化。
国産牛肉の品揃えと売り込み。
等々、従来の「価格」に絞った品揃えの考え方から、「価格」「品質」の両面を追求しようとする姿勢に完全に切り替わり、更にこの店舗は集客力を活かしてその部分を崩さずに維持しているようだ。
徹底して「価格」に走る「I社」を相当意識している。
同規模の店舗面積で、この地域で徹底したディスカウントに方向転換した「I社」とは一線を画した品揃え戦略に切り替えたと言ってもいいだろう。
それは、大田原に位置する既存の「B社」にも言える事だ。
同様の品揃えに変更されており、かっての絞り切った政策で、品揃えの魅力の無い店舗から脱却しようとする戦略が明確になっている。
それによって、この店舗の魅力が維持されている。
午後1時で、レジ稼働9台は立派。
極端な価格志向には走らず、価格と品質のバランスを取りながら、しっかりした品質も維持した品揃えで、価格品も量販しているというスタイルの陳列展開。
この展開をいつまで維持するかだろう。
次に、「Y社」。
西那須野方面の国道沿いに立地する店舗。
いつしかこのエリアの基幹店舗となっている。
「B社」という競合を迎え、若干の距離はあるものの、影響もそれなりにはあるだろう。
しかし、売場レベルは更にアップして臨んでいるのが分かる。
まずは、青果が良い。
鍋材の野菜の単品量販。
みかんの箱売りを徹底量販。
特に、マル賢みかんの品揃えとボリュームは流石だ。
鮮魚、精肉もレベルを維持し、生を売り込んでいる。
グロサリーも相変わらずのMDを駆使しての12月らしさの演出。
それに衣料品が加われば、このエリアの基幹店舗たりえる存在である。
更に、「O社」。
①の「B社」からは、若干の距離はあるが、競合各社の連鎖反応での影響を一番食らっているのが良く見える。
それほど、かっての賑わいは見えない。
道路の開通により、商業集積に位置が変わってしまったこともあるが、競合店との売場比較で見ても、差は歴然だ。
差別化された商品の品揃えで努力しているが、アイテムの豊富さや陳列技術でも差別化されてしまっている。
そして、意志の入った売場造り。
競合他社に比べて、ここが一番の課題か。
そして「M社」。
久しぶりにMRした。
光る商品を売り込む姿があった。
この日は、「三の市」の日であり、この企業の量販日でもあった。
入口での産地直売。
店内では、健康茶の試飲販売等も積極的に実施されていた。
更に、入口では「完熟いちご」の販売。
そして、みかんもそれなりの産地で美味しさ提案。
鮮魚は、専門店風に平台を活用しての生の品揃えへのこだわり。
精肉では、国産牛のモモステーキの量販。
思わず、厚さ3センチもあろうかと思われる「ランプステーキ」を購入してしまった。
更に、奥のコーナーでは、手作りケーキのダイナミックなコーナー化とこだわりデザートの展開が目を引く。
“いろいろやっているんだぁ~”
思わず、唸ってしまった。
ワインだって、しっかりセレクトして品揃えしている。
“提案とレイアウトしだいでは、面白いかも”
そんな印象である。
最後は、「T社」。
西那須野の駅前に立地する店舗。
残念ながら、もはや生鮮を買えるお店では無かった。
PS
西那須野・大田原MR写真を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/nisinasunoootawara2312/
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