次世代へ伝えるもの
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合企業のトップも代替わりして、世代交代をしたと言う。
30代後半から40代にかけてのトップ層に代替わりが加速しているようだ。
それはトップだけの問題ではなく、本部や現場でも同様である。
若手のバイヤーや店長、主任に急速に切り替わっている。
更に数年もすれば、店長の年代層やバイヤーの年代層も大きく変化していくのだろう。
そうやって、企業は受け継がれていくのである。
トップが変わって受け継がれるものもあれば、現場の末端が変わって受け継がれるものもたくさんある。
その受け継がれるべき「技術」が途中で切れてしまうと、その修復には多大な時間がかかってしまうものだ。
ベテランが持つ技術とは、なかなかマニュアルには記されていない「目に見えない」類の技術が多く、それらを一つ一つマニュアルとして記録しておくことが困難なものが多い。
背中で教える。
それは、その方が、言葉以上により正確に現場の部下に伝わるから言い伝えられてきた手法なのだろうと思う。
以前にも記してきたが、ベテランの最大の仕事とは、次世代に自分の持つ技術を如何に伝えて、その技術を後世まで残していけるかだと思っている。
後世の現役が、駆使する技術。
その技術を絶やさず後世に受け継がせ、更に後世に引き渡す事。
その為に、ベテランは安穏としてはいられない。
なぜか?。
時間が無いからだ。
あと何年、この技術を駆使して仕事をし続けられるのか?。
そう考えると、今目の前の仕事に翻弄されるだけでなく、きっちりと技術の伝承をしていかなくてはならない。
更に言うと、それをシステム化して、伝承する仕組みを構築していく事も重要な事である。
それは、ベテランに頼るだけでなく、若手がその技術を学べるシステムであり、ベテランが意識せずに技術を伝承していけるシステムでもある。
それが伝承されず、新たなシステムばかりが定着してくると、その売場は死滅する。
ただただ、商品が並ぶだけの売場。
本部バイヤーには意図があるのだろうが、全く伝わってこない売場になってしまう。
これは、最近私が強く意識し始めてきた事である。
“自分が持つ技術を、いかに若手に伝承しようか?”
強く意識し始めた事である。
「あの人から教えてもらった事」
自分が不在になっても、いつまでもこの言葉を使ってもらいたいと願う。
更には、
「今の自分は、あの人のお蔭」
そうとも思ってもらいたいし、それが受け継がれて伝承され、自分が生涯の中で体得した技術が永遠に残っていく事で、悦びを得たいとも思っている。
時の進むのは早い。
「光陰矢の如し」。立ち止まってはいけない年代なのだ。
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コメント
骨抜きにされちゃった者さん、コメントありがとうございます。
>マニュアルを守る事が目的
それは逆でしょうね。
マニュアルは手段であり、本来の目的は?。
もう一度、全員で考える時なのではないでしょうか。そうでなければ、個々の技術が死んでしまう。
今後とも、宜しくお願い致します。
投稿: てっちゃん | 2011年11月30日 (水) 00時08分
気が付くと、マニュアルを守ることが目的になってるんですよね(∋_∈)
投稿: 骨抜きにされちゃった者 | 2011年11月29日 (火) 21時04分