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2011年11月18日 (金)

現場の「演」を考える

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


「作」と「演」。

 本部機能と現場機能の役割の違いから言い回される
 言葉。

商売とは、店舗において、お客様が商品を購入されて
完遂する。

元来は、店舗内で店主が自ら品揃えを考え、仕入れて
、売価を付け、売り切って売上と粗利を得る。
しかし、チェーン化するに至って、多店舗経営の代償と
して、販売機能以外の役割を一手に引き受ける本部機
能を独立させて、事業の効率化を図ることになる。

今現在、ほとんどのチェーンストアには、本部と称する
位置に、バイヤーであり人事であり総務であり財務で
ありが所属し、店舗運営の方向性と具体的手法を立案
し、そんに沿って店舗運営がなされている。

現場の店舗では、本部立案の品揃えや販売方法、更
には新卒や社員の採用から教育スケジュール、そして
労務管理までのあらゆる管理面のマネジメントをしてい
る。

 “店舗は、単なるロボットか?”

事実、そういう企業もあるらしい。
そして、それを徹底する事で、企業拡大を図っている組
織もあるらしい。

しかし、別の視点で組織を捉えるてみると、働くひとりひ
とりの成長とはなんだろう、という疑問にぶつかる。

それは現場の人材にも言えることである。

 現場担当者ひとりひとりの成長とは。
 それを支える、労働意欲とは。
 その結果としての、組織力の向上とは。

本部の成長戦略立案は、おおいに大切な事だ。
しかし、それを実現出来る現場力は、更に大切だ。

 いやむしろ、本部戦略を現場に組み替えて、
 個店の地域に合わせた対応にアレンジ出来
 る人材の存在が、個店経営には必須なのだ。

例えば、品揃えの問題。

 現状、自社の品揃えを見た時に、例えばりんご。
 今が旬のりんごの品揃えにも、競合各社と自社を比
 較した時に、アイテムもサイズも価格も品質で、自社
 の強みや弱みはどうなのか?。

その違いを理解し、そのなかから自社の強みを抽出し
て、瞬間的に「今日」「明日」「今週」のスパンで売場を
造り、お客様にその強みをお届する。

それは、現場の店舗の担当者でしか出来ない事なの
である。

いずれ本部バイヤー等に連絡をして、自社と他社の
違いや、自社が競合に負けている実態を知らせる業
務を負ったとしても、今目の前の事実から即対応すべ
き事は、それを本部に伝達して、返事を待つ事では無
く、同時に、今現状で、他社に勝る商材を、現状の品
揃えから抽出して掘り起こし、その単品なりカテゴリー
なりを徹底してお客様に提案し、お客様の満足を得る
事なのである。

それが、グロサリーなのか生鮮なのかは問題ではな
い。
生鮮でも、品揃えを急速に変える事は出来ない。
それより大切なのは、

 現場の担当者が、現状の品揃えから、自社の強み
 を察知し、いち早くそれを売場の前面に投入し、当
 店の最大のおすすめとしてお客様に提案出来る能
 力なのだ。

それが、現場の「演」ではないのか。

「作」と「演」。

 
 商品という武器を用意するのは、本部の「作」かもし
 れないが、どの武器を使うかは、現場の「演」である。

大切なのは、どの武器を使おうが、その武器で来店さ
れた客様が喜んでくれる事。
そして、その事で自店の商売に共鳴していただき、ま
たリーピーターとして来店していただく事である。

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コメント

HEROさん、コメントありがとうございます。
本当に私も力づけられるコメントですよ。
そんな皆さまの励ましのメッセージで、私のブログもここまで続けてこれたのだと思います。
はやり商売の本質は、物を売る悦び。それはお客様の悦びの裏返しであり、私たちが商品を軸にしたサービスでお客様の悦びを引き出し、それが働く私たちの悦びであり部下の悦びに繋がる。それが、商売のまさに本質なのだと思います。
その為に、店長としての役割とは。
店長という商売。なかなか深いですね。
今後とも、宜しくお願い致します。

投稿: てっちゃん | 2011年11月18日 (金) 19時31分

いつも楽しみに読ませて頂いています。私も店長をさせて頂いていますが本部のロボットかと思う時があります。そんな時は自分なりに販売における楽しみを見つけて取り組んでいます。また部下と一緒に創意工夫の余地を見つけます。そんな中てっちゃんさんのこのblogは色々参考になる事ばかり。頑張って下さい。

投稿: HERO | 2011年11月18日 (金) 11時21分

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