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2011年11月 5日 (土)

今年の極早生みかん

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先週の極早生みかん。

 相場が一気に下落した。
 5K箱で、1000円の価格。

以前のブログで、秋刀魚の量販期について記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-4b31.html

 年に一度、秋刀魚の売価が3桁から2桁に下がった瞬間
 の仕掛け。
 この瞬間に、年に最大の量販期が訪れる。

そして、みかんに関しても、同様の事が起きるのだった。

 今週のみかんの実績で異常値を叩き出している同僚店
 長がいた。

青果出身の彼に電話をして、その異常値の理由を尋ねた。

 「お前ん所のお店が、何故こんな異常値を出しているん
 だ?。」

  「いやぁ~、バレてましたか。実は、今週が極早生みか
  の価格が激安なんですよ。年に一度、必ずこんな場面
  があるんです。バイヤー情報から限定数量と記載され
  ていたもんだから、我先に250ケース取らせましたよ」

 “えぇぇ~っ、250ケース!”

私には、考えられない数量だったが、秋刀魚の100ケー
ス同様に、普段の売れ数からは考えられない異常値な
発注数量が叩き出される訳だ。

それを、箱売りプラス、袋詰めしてお買い得感を出しなが
らしっかり利益も確保する。
多少の手間はかかるが、それによってみかんの昨年比
300%以上を叩き出す原動力となるのである。

その事によって、青果の売上では中位の店舗が、みかん
の売上だけはトップクラスの売上を記録してしまうのだ。

 これだから、相場品の商売はやめられないのだ。

そして、それを機に、そのお店のみかんという商品に関し
てのお客様のロイヤリティーは決定する。

 それ以降、みかんの商売を優位に進められるという事
 だ。

なるほど。
それを知った私は、彼に言った。

 「そういうお宝情報は、一人占めせずに皆で共有しな
 ければならないだろう!。馬鹿モン!。」

  「いやぁ~、別に隠していたわけじゃありませんが、
  限りある数量であれば、とりあえず我先に数量の確
  保だけはしようと思いまして。すみません。」

 「いや、事後報告でいいから、52週MDの検証として、
 情報共有しようじゃないか。それが青果の先輩社員と
 して伝えていかなければならない技術だろう。なにも店
 長になったからといって、部門の関わりを切ると言う事
 ではないだろう。そういう目に見えない技術を次世代に
 伝えていく事が、これからは大切になっていくんだ。」

  「なるほど、分かりました。」

相場に応じて、ここぞの発注をし、中位店舗が上位店舗
を凌いでしまう。

 そして、このような現場での暗黙知はたくさん存在する。

これぞ商売の醍醐味であり、それを競うことで更にレベ
ルを上げていく。
それが、企業としての上昇スパイラルだ。

 上昇スパイラルの仕組みつくり。

この方程式を確立することが、上昇気流に軌道を乗せる
事が出来るかどうかの分かれ道なのだろう。




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