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2011年11月19日 (土)

「データ」とは

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある取引先様が当店に訪れた。

 その時に、放射能問題から、放射能問題の影響を受け
 ていない地域で作物された商品を品揃えした結果、その
 商品の動きが良いという話になった。

私は、即、データで確認した。

 やはり、当店でも売上上位6位に位置していた。
 

それを見ていた取引先様が私に言った。

 「店長、そのようなデータが見られるんですから便利です
 よね。当社も今後そのようなデータシステムを入れるんで
 すよ。」

なるほど、そうすれば、従来は全店一括での数値でしか把
握出来なかった出荷数が、個店個店で把握でき、それぞれ
の店舗の動向がわかるのだと言う。

 「今までは、私の感と経験で見ていた各店の特徴が、デー
 タで間違いなく見られますので、確実になりますよ。だから
 
 今後は、データシステムから課題を見つけて行動しようか
 と思っているんです。」

“むっ、・ ・ ・ ?”

 私は、その言葉を聞いて、不安がよぎった。

 「データから課題を見つける。そして行動する?」

“それは、逆だろう”

 「今までは、あなたの感と経験で仕事をしていたのでしょう
 。それはそれで正しい仕事の仕方だと思いますよ。しかし、
 感と経験だけでは、その感と経験が結果として正しかった
 のかどうなのかが分からない。それをデータで検証する事
 が出来るようになったと言う事です。」

 「だから、あくまでも、感と経験を以ってして仮説を立て、売
 
 場をあるべき姿に維持してから、その結果を検証する手段
 としてデータを活用した使い方の方が、データに振り回され
 ず活用できると思いますよ。」

データには、売場の状態は含まれていない。
どんな売場であろうが、結果としてのデータは抽出される。
それを以って、問題を抽出し課題解決に当たる事が、どれほ
ど危険なことか。

私が思う、データ活用の簡単な流れは、

 自ら、仮説を立てる。
 仮説に応じて、売場を造る。
 あるべき売場のデータを抽出する。
 そのデータから、今回の仮説の検証をする。
 その検証の結果、次なる仮説が生まれる。

簡単には、そんな流れではないのだろうか。
仮説にも、大きなカテゴリーの仮説もあれば、単品に関する
仮説もある。

しかし、せっかく単品データが抽出されるのであるから、単品
の仮説・検証を、担当者や、出来れば発注担当のパートさん
までが活用できる仕組みを造り上げられれば、大きな強みと
なるだろう。

そのようなひとりひとりの、単品単品の仮説・検証の繰り返し
が、その組織に大きな力と結果をもたらす事は、自明の理で
ある。

更に、その仮説の立て方に、昨日お話した「現場の演」が加
われば、その仮説の精度は更に高まるだろう。

 データとは、現場のひとりひとりが、売場をよりお客様に
 近づけていく武器の一つなのである。



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