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2011年11月21日 (月)

黒磯エリアMR(11年11月Ⅰ)

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日改装オ―プンしたばかりの、「I社」。

 北関東エリアの同社をどんどんディスカウント化している
 が、いよいよ黒磯郊外のこの店舗もディスカウントに踏み
 切った。

“えっ、敷地内のテナント群が幽霊屋敷化しているよ”

 そんな立地である。
 従来は、さぞ低迷していたろうと思われる店舗であるから、
 この改装は多いな効果があったろうとは思われる。

まさに、起死回生の改装と言える。
そして、同時に周辺競合店の状況もMRした。

まずは、その「I社」。

 前述の通り、敷地内のテナント群は、ボロボロの状態。
 そして、奥に位置する食品スーパーが今回改装を行った
 店舗である。

 “エクストラタイプと違って、以外に穏やかな価格だな”

 これが、第一印象だった。
 そして、77円のりんごは、サンふじの品揃えは無い。
 今、この時期にサンふじを品揃えしないという選択をする
 食品スーパーには、私は着いていけない。

 それは、後述する那須塩原エリアの「I社」も同様であり、
 この企業の果実の品揃え戦略なのだろう。

 それは、果実に限った事では無く、他の生鮮食材に関し
 ても同様であり、価格でリスクの高い商品は品揃えから
 外しているのが特徴だ。

 だから、やっている事は、以外に簡単な事である。
 
 

  リスクを負わない商売に成長は無い。

 商売とは、そう言うものであり、そこには個人の成長も
 組織の成長も期待出来ない。

 集客は高まったようだが、いずれその実態を世界一目
 の肥えた日本のお客様が見逃す訳はないだろうと思う。

次に、「Y社」。

 写真にもあるが、駐車場に止めるクルマの数も少ない。
 レジ解放もせいぜい3台程度と、影響も大きいのだろう。

 キャベツの価格などは、どの競合よりも安く、野菜の価格
 では負けないという意図はありありである。

  “この時期は、もっと果実に目を向けるべきだろう”

 野菜の価格で同質化の競争に陥っているのが現状だ。

 2K以上距離のある競合店に奪われたお客様は、果実と
 鮮魚で奪い返す、更にはベーカリーの話題性も加われば
 鬼に金棒。

 攻めどころの問題かなぁ~とも思えるが。

そして、「T社」。

 その先には、それ以前にオープンしている「I社」の那須塩
 原店が存在する。

 今回の「I社」の改装は、同時にこちらの店舗と合同での
 チラシ配布だったらしい。その為にこの「T社」の影響も高
 かったのだろう。

  “益々、存在意義が不明確になってきたのだろう”

 生鮮、グロサリー、雑貨、衣料品他の商業集積のどれを
 とっても、那須塩原の「I社」に軍配が上がり、こちらの商
 業集積への来店動機は、唯一、ホームセンターの知名度
 ぐらいではないかと思われる。

 起死回生は、生鮮を担当する売場の活性化にかかってい
 るのではないか。

更に、那須塩原の「I社」。

 この日は、隣の衣料専門店のオープンも重なり、結構な人
 出であった。

 もともとは、これだけの器である。このような集客が無けれ
 ば器が泣いてしまうのであるが、今日はそんな本来の駐車
 場の賑わいと集客を集めいてた。

 それにしても、生鮮以外は、圧倒的な価格である。
 特に、飲料、調味料、アイス、冷食、菓子に日曜雑貨。
 特にこだわった商品を求めなければ、ここでの品揃えに不
 満は無い。

 だから、若年世代の子育て途中の日用雑貨を頻繁に使用
 する世代の客層にとってはありがたい存在なのかもしれな
 い。

 しかし、人々の食に関する感性は、経験と共に高まるもの
 である。
 その高まり高まりに応じて、レベルアップしていけるのか、
 という課題にどう今後対処していくのか。
 そう言う意味でも、見続けていきたい店舗ではある。

最後に、「MD社」。

 この中で、唯一街中立地のこの店舗を取り上げる。
 同じディスカウント業態の存在ではあるが、生鮮食品に限
 っては、同居するテナントの存在は非常に大きい。

 青果、精肉は相変わらず独自の品揃えと戦略で、食卓メニ
 ューを楽しく演出してくれるオリジナリティーがある。

 更に、最近では、デイリー商品の品揃えや売場の状態が
 進化してきたのだろう。お客様にワンストップショッピングに
 支障をきたさないレベルになってきている。

 この店舗も、今後、どのような打ちだしで顧客回復にあたる
 のかが楽しみな店舗である。

PS
 黒磯エリアMR(11年11月)①を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/kuroisomr1111/




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