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2011年10月15日 (土)

突然の訪問者

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、サービスカウンターに呼び出された。

 「店長にお会いしたいと言うお客様がお越しです。」

 “また、クレームか?”

 このような場合の50%はクレームであり、残り50%は
 単なる雑用めいたものだ。

私は、クレームを覚悟してサービスカウンターに向かった。

 “最近、接客がらみのクレームが多いからなぁ~。また
 誰か、口のきき方が悪かったのかなぁ~”

そんな気持ちを胸に抱きながら、サービスカウンターに向
かった

サービスカウンターの近づくと、レジ担当者が私に向かって

 「こちらの方です。」

そんなそぶりでお客様を指した。

 一瞬、懐かしさのあまり言葉にならなかったが、次の瞬間
 には、お互いに歓声を上げていた。

 「おぉ~!、お久しぶりです。」

相手も、同様に歓声をあげながら握手を求めてきた。

 その相手とは、以前のお店で馴染みにしていたご夫婦の
 お客様だった。

店舗に5年もいれば、そんなお客様はゴロゴロ出来るが、
そのお客様とは特に仲良くさせていただいていた。

 いつも夫婦二人で来店される。
 年の頃では70は過ぎているだろうか。
 旦那さんは、それこそ農家おやじであり、いつも農作業
 の帰りのような格好(失礼)だ。
 奥さんは控えめで、私とはあまり話さず、笑顔で買物をされ
 る方で、二人でほぼ毎日買物に来られていた。

以前にも記したが、午前中に来店されるお客様には、このよ
うにいつもご夫婦で買物に来られるお客様が多い。

そのようなお客様にとって、そのお店は単に食材を買物する
お店では無く、二人の人生の一部であり共有であり、食の豊
さという空間を楽しみに来店される方なのだ。

 これらの方達にとっては、商品はその一部であり、その空間
 に存在する品揃え、鮮度はもとより、従業員との密接な会話
 や買物仲間(ご近所付き合い)との触れあい、そして何より、
 ご夫婦がご夫婦で居られる空間なのだと言える。

 そう、現在の彼らの人生の一部としての存在なのだ。

そのような方達の買物行動は、私にとっては、すぐに眼に留ま
る。
だから、すぐに会話が始まり仲良くなれる。

 私自身も、そんなお二人の関係に学びたいと思っているから
 だ。

食を通しての豊かな暮らしを、日々どのように営んでいるのか。
それによって、絆を深めていくそのプロセスとは?。

 私にも、いずれ訪れる、そのような時間。

そんなお二人が、約2年ぶりに、私のお店に来てくれた。

 私と旦那さんは、レジ前にも関わらず、大きな声を出して歓声
 をあげ続けた。

旦那さんも、農家のおやじをより精悍な顔にし、ところ構わず大
越えで、「ぐゎぁっ、はっはっぁ~!」と爆笑される方だから尚更
目立った。

 「いやぁ~、今日は店長さんに、いっき逢えて良かったよ。前
 に2回来たんだが、いっき逢えなかったんだよ。」

嬉しい事ではないか。
たかがスーパーの店長に、わざわざ数十キロの道のりを越えて
会いに来てくれるお客様がいる。

 だから私は、店長という職業が辞められない。



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