« さくらエリアMR② | トップページ | 今年の健康診断 »

2011年10月18日 (火)

陳列技術

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


「良い売場」と「悪い売場」。

 一言で簡単に表現するが、その違いは千差万別である。
 しかし、本日はその詳細について記するつもりは無い。

本日は、ほぼ同じ商品を陳列しているにも関わらず、良い
売場と評される場合とそうでない場合に分けられた場合に
どこに、その区分が出てくるのだろうかと言う事を、考えて
みたい。

 売場を見ているだけでワクワクし、買いたくなる売場。
 単に商品が並んでいるだけで、素通りしてしまう売場。

よく競合店をMRすると、こんな場面に出くわすことがある。
どこに、それを決定づける要素があるのだろうか。

 それは、陳列である。

特に、定番の品揃えはプライスカードに准じて陳列していく
だけであるから、その差はほとんど見られない。

定番の多段ケースでの「塩干売り場」等は、どの企業も大き
なギャップは見られない。
品揃えが充実しているか否かぐらいの差である。

しかし、刺身、丸魚、切身等の、いわゆる平ケースで展開す
る場面の多いカテゴリー。
そして、定番の品揃えがしっかり決まっていないカテゴリー
の売場ほど、この差がもろに出てくるようだ。

 更には、企画コーナーの売場造り。

ここなどはもはや、企業毎に、店舗毎に、更には個人毎に
決定的な違いが出てくる。
決して、全く違う商品や商品化がなされている訳ではない。
同じような商品でも、その陳列の仕方、くくりの仕方、見せ方
の違いで、映えた売場になるか通り過ぎ去る売場になるか
が分かれてしまう。

 これが、陳列技術なのだ。

だから、最終的な陳列とは、その部門の責任者の仕事に
しなければならない。
同時に、多岐にわたるチーフの仕事の中でも、陳列に関して
はチーフの腕の見せ所として位置付けなければならないと
考える。

 その日の売場を、どう演出するか、どう魅力を持たせて
 売り切るか。

どの競合店でも、似たような商品が製造されたり入荷したり
しているのであれば、あとはそれを売れる売場に変化させる
為に、どのように陳列するかが大きな鍵であり、それがその
日の部門責任者の仕事で無ければならない。

 だから、人材不足と称して、チーフがバックヤードで固定
 作業ばかりやっていたら、本来陳列に意志をいれて造られ
 る売場に、意思が入らず、素通りされる売場でしかなくなる
 訳だ。

そして、企業の人材育成の場面でも、この陳列技術を磨か
せる教育が必須になってくる。

 いかにコストを掛けずに陳列するか。

これも大切な事だ。
しかし、いくらコストを掛けないと言っても、売れない売場を
大量に増産しても生産性は上がらない。

 生産性を上げると言う事は、確実に売れる売場を瞬間的
 に陳列出来る技術であり、これも訓練の賜物である。

映える売場、思わず商品を手に取りたく売場、今日の食卓
を楽しくイメージ出来る売場、そして食べたいと思わせる売
場を、どう競合店よりも高いレベルで実現出来るか。

 売れる売場のチーフが心がける最大のテーマであろう。



|

« さくらエリアMR② | トップページ | 今年の健康診断 »

部下育成」カテゴリの記事

コメント

村のスーパーの魚屋どえすさん、コメントありがとうございます。
定番も含めて全て自分で決めていくのですから、相当鍛えられますね。しかし、その奥深さにどんどんハマっていってもしまう。大変だと思います。
「陳列」。この言葉の守備範囲も広いので、今回は私が考える陳列の基本を語りたいと思います。
陳列とは、商品を並べること。
しかし、それ以前に、その土台が出来ている事が前提。
多段ケースであれば、商品が並んだ段階で、ボリューム感があるか、棚板の幅が適正で上下の空白感が無いか、棚板の角度が適正でお客様から見た時に商品が訴えるように見えるか、等に棚板が設定誰ている事。基本的に多段ケースはその後はそこに陳列するだけなので、棚板の設定がメインになります。
しかし、平台の陳列になると土台作りの選択肢は無限大に広がります。それでも陳列後の全体的なイメージを作ってから、そのイメージを実現させる為の土台作りが前提でしょう。その土台さえしっかり作られていれば、後はその土台に商品を並べるだけで、黙っていても売場は映えるでしょう。
是非、良い売場をたくさん見続けてください。
良い売場には、必ず陳列の法則があるものです。その法則を見抜いて自分で実現してみて検証し、そのレベルを上げていく事。
是非トライしてください。
今後とも、よろしくお願い致します。

投稿: てっちゃん | 2011年10月20日 (木) 07時07分

少し前からこちらのブログを拝見させていただいておりました。びびっときてしまったのではじめてコメントさせていただきます。
私はチェーン機能があまりないチェーンスーパーに属する村のスーパーの鮮魚塩干主任です。
この10月から独り立ちしたばかりで、思索、試作の毎日です。定番のフェイスどりもすべて主任まかせの自由な会社でしっかりした会社にはない面白さと大変さの間でがんばっております。やればやるほど難しいのですが陳列とは具体的に語っていただけないでしょうか?

投稿: 村のスーパーの魚屋どえす | 2011年10月19日 (水) 23時09分

ふるたさん、コメントありがとうございます。
個人の能力。
いろいろな視点が存在しますね。
数値化出来るものと出来ないもの。
数値化すればするほど、無機質になって人の意欲を削いでいくもの(そうとも言い切れないとは思うが)。
見える化と暗黙知の存在。
やはり、人間ほど複雑怪奇な存在は無いですよ。
そして、それを認めない限り、結果は出せない。絶対に出せない。
だから、振り子の法則のように、見えるものと見えないものの両方を大きく振りぬくことが大切なのだと思います。

投稿: てっちゃん | 2011年10月19日 (水) 17時56分

生産性を利益面でみだすと変な方向に行きますからね。
生産性は、やはり売り上げ基準でないといけないんだろうね。

一番の生産性向上は、個人の能力を高めることなんだけどね。

投稿: ふるた | 2011年10月19日 (水) 12時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 陳列技術:

« さくらエリアMR② | トップページ | 今年の健康診断 »