守谷エリアMR
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
巨大ショッピングセンターが乱立している千葉県守谷エリ
ア。
宅地開発が進む常磐道の守谷エリアだが、巨大ショッ
ピングセンターが乱立し、新旧交代も進んでいるようだ。
まずは、「K社」。
巨大ショッピングセンター内の食品部門に入居する
「K社」である。
私が入店したのが、開店間も無い10時。
そして、青果部門は、完璧な品揃えと売場造りが、もは
や完成していた。
青果だけではなく、鮮魚、精肉、そして和デイリー、洋デ
イリーとも、高い陳列技術と共に完璧な品揃えを終えて
いた。
“誰か、お偉いさんでも来るのかな?”
そんな曲がった考えも浮かぶほど、完璧な売場だ。
この巨大なショッピングセンター内の食品売り場を担当
する意地と本部指令でもあるのだろうか。
青果の定番売場も一分のスキも無い程の売場を完成さ
せているのである。
更に、この企業は精肉はセンター加工なのだが、それで
も魅力のある商品と売場展開がなされており、精肉のデ
メリットを感じさせない商品と陳列は初めてである。
レジ台数も11台を擁しており、30億近い売上を上げて
いるのだろうか。
次に、ジョイフルホンダ内の食品売り場を担当する「J社」。
巨大なDIY内の食品ゾーンを担当する「J社」。
J社とは言え、青果、鮮魚はテナントであり、ほとんど専門
店の寄せ集めとも思われるが、いずれも単価を下げない
販売方法は、普段の買い回りには向いてはいない。
青果、精肉の品揃えは相当充実しているが、そのくくりと
量目で意外に買いづらい価格構成になっているようだ。
果実などは、こんなに品揃えしなくてもいいだろう~。
そん目線で売場を見てしまうほど、そのアイテムと品揃え
は強固だ。それだけ、豊富な品揃えは魅力でもあるが、も
う少し絞り込んで、売り手側で選択してくれても有り難いの
に、と思ってしまう。
更に、青果、精肉の豊富な品揃えに比べて、グロサリーの
貧弱さが目立ってもしまう。
強弱がはっきりし過ぎるのも、考えものでもある。
そして、「S社」。
もはや、このショッピングエリアは死体となっている。
他のショッピングエリアに押されて、古さを隠しきれないその
存在は、集客力を大きく削いでいる。
そして、「S社」自体も、品揃え型のSMから、ディスカウントタ
イプのSMへと様変わりし、ワンストップショッピング性の無い
食品売場では集客力も心もとない。
それでも、ここが一番近い存在のお客様は、ここを利用せざ
るを得ないので、それなりにはご来店されているが、おそら
く年配の方のみの買い回りであろうと思われる。
更に、「Y社」。
立地の悪さが気になるところだ。
しかし、この企業の陳列技術は、やはりピカイチである。
陳列技術。それは、単に商品を陳列する技術だけでなく、そ
の土台作り、ケース配置やレイアウト、そしてケース内の設
置のしかたと、角度や間の開け方まで含めて、商品が陳列
された後の状態を熟慮し尽くして、満を持して商品陳列され
た状態の優劣を言うのだとすれば、間違い無く高いレベル
の陳列技術を誇っていると言える。
更に、惣菜のマーチャンダイジングも見事であり、その技術
は見た目の美味しさに直結している。
それは、素材の売り方にも現われている。
りんごの売り方では、半切りの見本をつけて、そのりんごの
半切りの状態を見せて、お客様にその味や状態の見える化
を図っていた事だ。
ちなみに、そんなサンプルを出していたのは、この「Y社」
だけだった。
気になったのは、みかん品揃え。
他社に比べて、圧倒的に品揃えのアイテムとスペースが狭
い。
逆を言えば、絞り込んで、お客様が選択しなくても済む品揃
えをしているとも言える。
ちょうど昼食時でもあり、ここでお弁当とみかんを購入して食
べてみたが、納得できた。
絞り込んだ分、味は良かった。
最後は、「I社」。
相当古い建物である。
そして、食品売り場は地下1階。
今時の「I社」と同様に、野菜の価格は圧倒的に安い。
隣の上述の「Y社」が、価格面では打ち出してはいない為、こ
こでのメリットを求めて来店されるお客様も意外に多いのだろ
う。お昼の時間帯ではあるが、結構な集客力を誇っていた。
買物籠の中身は少ないが、客数自体は健闘しているのだろう
と思われる。
“ここもいずれ、ビッグに変わるのか?”
そんな印象を持ってしまうほど、ディスカウントへの道を邁進し
ているという印象だった。
PS
守谷エリアのMR写真をのせました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/moriyamr/
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