« 33年ぶりの期待 | トップページ | 陳列技術 »

2011年10月17日 (月)

さくらエリアMR②

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


東北から北関東にかけての「I社」のディスカウント化は急速
に進んでいる。

先日は、さくら市にある「I社」が、ディスカウント化にリニュ
ーアルした。
これで、栃木県内の「I社」は概ねディスカント化したことに
なる。

まずは、その「I社」。

 生鮮3部門は、当然のように絞り込んで価格訴求展開だ。
 特に果実の絞り込みは徹底している。

 価格も安いが、絞り込みも徹底。
 りんごは「サンつがる」のみ。
 かきは、1個77円のみ。
 梨も1アイテムのみのバラ売り。

 野菜の価格訴求の徹底ぶりは相変わらずだ。
 特に、きゅうり、きゃべつ、レタスの価格には圧倒される。
 売場メンテナンスも徐々に向上しているようだ。
 

 鮮魚、精肉、惣菜に向かうにつれ、

  “この売場は、いつまで持つだろうか?”

 そう思えてきた。
 まだ午後5時前、今が最大ピークではないか。

 しかし、菓子、食品、飲料、雑貨等のグロサリー商品群の
 価格面での安さは圧倒的であり、品揃えも極端な絞り込
 みは実施されておらず、その分野での魅力は十分に感じ
 られる。

そして、その直近に位置する「T社」。

 この位置関係で競合する。
 これは、対岸の火では無い。
 自店の問題として捉えていかなければならない問題だ。

 この企業は、こんな状況になると、徹底して青果の価格を
 合わせてくる。
 戦う意志が満々である。

 しかし、流石に、今日のキャベツ、きゅうりの価格は合しき
 れてはいなかった。

 そして、品揃えはどうか。
 りんごは、バラ販売は「サンつがる」のみ。

 今回は、各企業の果実の特にりんごの品揃えをチェックし
 てきたが、このタイミングでは早生ふじが入荷しているハ
 ズである。
 価格的には、終盤期の「サンつがる」が安価ではあるが、
 ここはどう見ても「早生ふじ」をメインに売り込むタイミング
 であると思われる。

  なぜか?。

 味と価格のバランス。ふじりんごは、やはりりんごの王様
 である。10円、20円の価格にこだわらず、絶対的な味で
 軍配が上がる「ふじりんご」にシフトすべき時期であろう。

 これが、隣で「I社」という存在が無ければ、どんな品揃え
 でお客様を迎えるか。
 同企業の果実のMDプランであれば、間違い無くふじで
 あろう。

 リージョナルスーパーが、隣のディスカウントに振り回され
 てはいけない。

最後は、「B社」。

 「I社」から一番遠い存在ではある。
 しかし、売場の状態は一番影響を受けているように思えた。

  閉店1時間前の売場かと思った。

 それほど、実際の影響があるのか、それとも過敏に反応し
 すぎてのロス対策なのか。
 それなりにお客様は入店しているのだから、この売場では
 それだけで白旗を上げていると思われても仕方が無い。

 この企業と「I社」の店舗規模、レイアウト、品揃え等は本当
 に似ている。
 当然、コンセプトもほぼ同じであろう。

 いずれ近い将来、手を組むのであろうか。
 そんな事を印象付けられるような売場であった。


PS
 さくら市エリアのMR写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/sakurasimrni/



|

« 33年ぶりの期待 | トップページ | 陳列技術 »

競合店」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: さくらエリアMR②:

« 33年ぶりの期待 | トップページ | 陳列技術 »