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2011年9月19日 (月)

柏エリアMR①

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


柏エリア。
 
 食品スーパーが乱立し、競合激化の聖地。

そんな印象のある柏駅周辺。
3週に渡り、柏エリアをMRした。

まずは、「Y社」。

 関東のリージョナルスーパーの代表格である。
 カンブリア宮殿等にも登場し、その質の高い店舗運営に
 は定評がある。

 売場を単なる物売りの場としてではなく、暮らしの提案の
 場として捉え直し、豊かな暮らしを提案する事では他の
 追随を許していない。

 私は、その強みは素材ではなく、惣菜からの発想を軸に
 捉えている事が大きな要因だと思っている。

 そしてこの店舗も、広大な面積のセンター内に位置し、
 高い集客力を背景に、思いきった品揃えとチャレンジさ
 れた売場を提案し、安心感と共に、エキサイティングな
 商品構成で飽きない売場造りから豊かな暮らしに繋が
 る店舗運営が実現されている。

 なにより、惣菜売場にパートさん達の手作りと思える
 媒体が飾られ、従業員の活気が伝わってくるようだ。

 それは、500円以下のぶどうの品揃えをカットしてでも
 味への追求をし、食べたら必ず満足感を持っていただ
 けるアフターフォローを感じさせる。

 レイアウトも縦割りを排し、生活場面に合わせて商品選
 択しやすいように配列されており、若い世代の主婦層に
 は非常に便利なレイアウトである。

次に、「Y社」。

 巨大グループに属するリージョナルスーパー。
 巨大グループ内のパワフルな仕入力は感じるが、売場
 造りは意外に「泥臭い」。
 それが、この企業の魅力でもあるが、個店力や個人力
 以上にグループ力を秘めているのだから、その組織力
 をもっと活かせばいいのに、と思ってしまう。

 そして、店舗運営力にも店舗間格差があるようで、後日
 出てくる「Y社」の良さが、この店舗には無かったようだ。

更に、「I社」。

 この規模ではもはや、この企業の魅力が無いのかも知
 れない。

 レイクタウン等の開発が進み、巨大テナント群とその話
 題性が薄れ、どちらかと言うと日々の食材が中心になり
 つつある存在ではないのか。

 魅力あるテナントもほとんど無く、そこでのサービスも
 決して高いとは言えない。

 食品売場、生鮮売場も、どんどん「ビッグ」化しており、
 単なる物置き場的な、効率重視の店舗運営に走ってお
 り、細部の品揃えに目を向けるDNAが無くなってきてい
 るのかも知れない。

 しかし、鮮魚売場の活気は健在だった。
 そして、天然ぶりの量販。
 もしかして、天然ぶりだけ取れば、その量販力は全国
 一を誇るのではないか。
 いつ行っても、天然ぶりを美味しそうに調理して販売し
 ている。
 この売り方は、他社では追随出来ない程、いつもスペ
 -ス拡大して売り込んでいる姿はたいしたものだ。

そして、想う事。

 “全国のディスカウントと呼ばれるディスカウントはこの
 「I社」に吸収されていくのではないか”

 そう思えるほど、この企業の価格訴求力は強大だ。
 そして、それを武器にした業態を生み出している。

 価格だけを取れば、他のディスカウントが中途半端に
 見えてくるほど、今や水を空けつつあるのではないだ
 ろうか。

最後は、「M社」。

 ナビで検索してMRしてみたのだが、実は密かに期待
 していた店舗であった。

 それは、黒磯の「M社」の強さを見ていたからだ。
 そんな存在の店舗を見てみたいなぁ~と思っていた。

  しかし、・ ・ ・ 。

 何と、生鮮を有してな無い。
 
  “随分、自転車が停まっているなぁ~”

 相当お客様が来店していのではないかと期待したが、
 それは自転車売場に並べられたもので、お客様が乗っ
 て来られたものでは無かったらしい。

  “しかし、この企業もいずれ、「I社」に吸収されていく
  のだろうか”

 なぜか、そんな予感を感じてしまうのである。

PS
 柏エリアMR①の写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/kasiwamriti/




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