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2011年8月11日 (木)

負ける建築

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の、「カンブリア宮殿」を見ていたら、ある建築家を取り
あげていた。

  隈研吾。

 建築家としての、新世代の旗手と言われている方らしい。
 当然、私にはわからないが、建築ジャーナリストから言わ
 せると、相当実力を有した建築家らしいのである。

  その彼のモットーが、「負ける建築」。

 負ける建築とは?。

  負けたら、話になんねぇ~べ。

 そう言う事では、無いらしい。
 
 インタビュワーの村上龍が言う。

  「負ける建築とは、傲慢で無い、と捉えている」

 20世紀の建築とは、その進化から「コンクリート文化」に
 昇華していた。

 機能的で、どんな形でも、永遠に強く変質無く造り上げる
 事の出来る素材で造りあげた建築設計。

 しかし、バブルの崩壊と共に、そのコンクリート建築に対
 しての批判が増してきた。

  “人に対して、傲慢ではないか”

 私なりに想うには、人類の誕生以後に出来たもの。
 要は、人間が造り出した物質というものは、人に対して傲
 慢であると思う。

 それは、人間が人間以上の機能を有する為に造り上げ
 たものだからである。
 それ自体が、大いに主張し、大いに存在するものだから。

 逆に、人類より以前にこの世に存在した物。
 自然の産物に関しては、人に優しい。

  人に対して、勝とうとしない。

 だから人に対して、優しいのであり、人に対して負けるの
 である。

  負ける建築、とは?。

 人とともに老化し、人と共に朽ち、人と共に変化していく
 自然の産物を利用して建築していくと言う事なのだと思う。

 これからの建築界のテーマは、「人間と調和する建築」
 らしい。

 人間の中に溶け込み、人が癒され潤い、人が集い繋がる
 為の建築。

 何処までも、人が主役であり、人がその変化を楽しみ心を
 動かす建築。

  自分の商売にも通ずる理念のように思う。


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