負ける建築
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日の、「カンブリア宮殿」を見ていたら、ある建築家を取り
あげていた。
隈研吾。
建築家としての、新世代の旗手と言われている方らしい。
当然、私にはわからないが、建築ジャーナリストから言わ
せると、相当実力を有した建築家らしいのである。
その彼のモットーが、「負ける建築」。
負ける建築とは?。
負けたら、話になんねぇ~べ。
そう言う事では、無いらしい。
インタビュワーの村上龍が言う。
「負ける建築とは、傲慢で無い、と捉えている」
20世紀の建築とは、その進化から「コンクリート文化」に
昇華していた。
機能的で、どんな形でも、永遠に強く変質無く造り上げる
事の出来る素材で造りあげた建築設計。
しかし、バブルの崩壊と共に、そのコンクリート建築に対
しての批判が増してきた。
“人に対して、傲慢ではないか”
私なりに想うには、人類の誕生以後に出来たもの。
要は、人間が造り出した物質というものは、人に対して傲
慢であると思う。
それは、人間が人間以上の機能を有する為に造り上げ
たものだからである。
それ自体が、大いに主張し、大いに存在するものだから。
逆に、人類より以前にこの世に存在した物。
自然の産物に関しては、人に優しい。
人に対して、勝とうとしない。
だから人に対して、優しいのであり、人に対して負けるの
である。
負ける建築、とは?。
人とともに老化し、人と共に朽ち、人と共に変化していく
自然の産物を利用して建築していくと言う事なのだと思う。
これからの建築界のテーマは、「人間と調和する建築」
らしい。
人間の中に溶け込み、人が癒され潤い、人が集い繋がる
為の建築。
何処までも、人が主役であり、人がその変化を楽しみ心を
動かす建築。
自分の商売にも通ずる理念のように思う。
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