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2011年8月 1日 (月)

畳の文化・椅子の文化

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、友人と話していたら、「クルマ」の話題になった。

 「最近クルマを買ったんだって?。輸入車は『椅子文化』だから、シートが良いだ
 ろう!。」

  “こいつも、輸入車を知っているのか?”

 結構な友人が、輸入車に関して語るのを聞くたびに想う。

  “輸入車を語らずに、クルマの話は出来なかったのか?”

 そして初めて聞く言葉、「椅子文化」。

  更に彼は続けた。

 「日本車は『畳文化』だから、シートがイマイチ機能的じゃないんだよな。」

  “『畳文化』に『椅子文化』?”

 どちらも初めて聞く言葉だった。

  早速、ネットで調べてみた。

 「畳文化」

  当然、対象は日本住宅。
  鎌倉時代には、権威の象徴だったらしいが、江戸時代には庶民の住宅にも
  浸透してきた。

  比較的高温で高湿の日本では、通気性の良い住宅が住み心地が良い。
  そんな日本の住宅にしっくりくるのが、畳なのだ。

  更に、日本では家の中では靴を脱いで入る習慣により、裸足の足にも気持ち
  の良い素材であることも、普及の要因であろう。

   だから、畳には直に座る習慣が育ってきたのではないかと思う。
 
  清潔な床に、直に座り、寝そべり、熟睡する。

   日本人にとって、畳とは、安らぎの場を提供する床なのである。

 「椅子文化」

  方や、欧米では、家の中の床といえども、靴のまま過ごす場なのだ。
  欧米人が靴を脱ぐのは、ベットで寝るときだけ。
  
  ビジネスホテルを思い出せば良いだろう。
  部屋の中とは言え、靴履きであり、ベットに寝る時のみ靴を脱ぐ。
  そして、必ず、「椅子」がある。

  ベットで寝ない時、椅子でくつろぐのだ。
  椅子にもいろいろな役割があり、仕事をする為の椅子であり、くつろぐ為の
  椅子でもあり、仮眠する為の椅子でもある。

  そして、その機能に合わせて、しっかりとコンセプトを持って造られてきた。
  
 どちらも歴史が長く、その機能に合わせて進化してきた。

  それが、クルマのシートにも表れているのだと、彼は言う。

 そう言われれば、輸入車のクルマのシートはすこぶる良い。
 すこぶる良いと言うのは、座り心地が良いと言う意味では無く、運転する為に
 非常に機能的で、長時間座っていても疲れず、沈み込まず、汗ばまない。

  座り心地は、どちらかと言うと日本車のほうに軍配が上がるが、疲労感と操
  縦安定性は輸入車が圧倒的に優位だ。

 更にそれは、高速になればなるほど際立ってくるのである。
 そんな状況を迎えて初めて、輸入車のコンセプトが明確になってくる。

  「人を、安全に早く目的地に運ぶ」のは輸入車なら、
  「人を心地良く快適に目的地に運ぶ」のは日本車。

 裏側に潜むそんな両者のコンセプトが明確になってきた。



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