ある男の成長
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、鮮魚の品出しをしていたら、ある男に声を掛けられた。
その顔を思い起こし、私は思わず声を出した。
「おぉ~う!。久しびりだな、生きてたかぁ~。」
「ご無沙汰していました。元気でした。」
彼は、他企業の業界関係者だが、なぜか顔見知りで可愛がっていた奴だ。
初めて彼を知ったのが、彼が部門担当者の時代だった。
私が彼のお店をよくMRしていた時に、その店舗の部門担当者として頑張って
いたのだ。
当店への彼のMR時には、ポケットに手を突っ込んでくるなど、決して態度がい
いとは言えなかったが、彼の素直な受け答えと仕事に対する真摯な姿勢を私
は認めていた。
当初、私は彼を、部門チーフだと思っていたほどだ。
その後、彼が当店へ来て、私に言った。
「この度、人事異動でチーフに昇格して転勤になりました。」
「時間の問題だと思っていたよ。頑張って力を発揮するんだぞ。」
そんな言葉を掛けたような記憶があった。
その後、彼の店舗をMRした時には、
“随分、売れているお店だなぁ~”
そんな印象を持って、売場を見た思い出がある。
その彼が、小さな男の子を抱っこして、私の目の前に現れたのだ。
「また、店長の近くのお店に来ました。宜しくお願い致します。」
「なぁにぃ~!。そうか、またやり合えるね。」
「この度は、部門を離れてしまいました。」
「そうか、昇格して来たんだ。おめでとう!。スピード出世じゃん。」
たぶん、30前だと思う。
その仕事ぶりが認められのだろう。
仕事への取り組む姿勢は、必ずどこかで認められるものだ。
しかし、私の近くお店に赴任してくるところが、何かの「縁」なのだろう。
偶然とはいえ、そんな存在が側にいる事は、嬉しい事だ。
企業は違えど、彼個人へは出来る範囲で、支援してやりたいものだ。
部門から離れる時、店長なり副店長なりの存在。
私も経験があるが、この時期が一番、自分の立ち位置が見えなくなる時だ。
どう、立つか?。
どう、見るか?。
どう、優先順位をつけるか?。
それは、それぞれの場面場面の違いを認識し、都度、何を一番大切に
するかで決まる。
そう言う意味では、彼も、長い長い「マネジメント」の時代へ突入するのである。
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