業界の常識?
皆さん、こんにちは。 |
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。 |
九州電力の「やらせ」問題。 |
震災以来稼働していなかった九州電力の原発。 |
その原発の稼働をめぐって、本来中立的な立場から住民の声を活かして、今 |
後の原発稼働の参考にしようとした説明番組。 |
そこに、当の九州電力の幹部からの指示で、住民を偽る「やらせ」の住民メー |
ル。 |
今回の震災をきっかけにした、東京電力の対応や内部のモラルと言い、今回の |
九州電力の対応といい、この業界にだけ通じる「常識」があるのかも知れない。 |
それは、外部の世界では明らかに「スジ」の通らない話であり常識が、電力系 |
企業の内部では、当たり前の常識としてまかり通っているのかもしれない。 |
そう信じてしまいそうな、一連の流れである。 |
通常は、このような不正ややらせは、内部からの告白という形で外部に漏れて |
いくものだ。 |
しかし、電力系企業のこのような部分は、従来は絶対に外部へは漏れなかった |
のだろう。 |
そこに、利権が集約され、その体制の維持を絶対条件として、内部告白を押さえ |
込んでいた実態も見え隠れする。 |
かっては、我々の業界でも、内部だけで通じる「常識」があった。 |
「スーパーの女」でも映画化され放映されたが、内部での不正は、この業界の |
常識だったのだ。 |
商品名を偽って表示する。 |
日付を偽って表示する。 |
店内の商品を持ち出す。 |
等々の不正が、内部では常識化されて通用していた。 |
企業の規模が拡大するにつれ、更に業界自体が拡大していくにつれ、問題が |
見過ごされなくなり、更には内部告白という行為から、徐々に内部と外部の壁 |
が取り払われ、不正が起きにくい環境に是正されていった。 |
そんな事の繰り返しの歴史を踏みながら、外部から入社してきた新卒社員が |
胸を張って自慢できる企業に育だてていったのである。 |
そんなこの業界の歴史を振り返りながら、今回の原発の一連の騒動を見返して |
みると、この業界の内部の常識に、問題があるのではないかと考えてしまう。 |
“おいおい、未だにそんな事を、平気でやっているのかい” |
この業界から弾き出されたら、二度と戻れないという不安感。 |
だから裏切られない、という共同体的内部組織の実態。 |
そう考えると、スーパーマーケットという自分たちの業界の地位の低さを嘆いて |
いたのだが、この業界もまんざら捨てたものではないなぁ~という自信のような |
ものを感じてしまう。 |
更に、それを土台として、「社会貢献」という活動の視点へと進化していきたい |
ものだ。 |
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