今年の「夏果実」
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
いよいよ、「佐藤錦さくらんぼ」も終盤期。
今年も、どこよりも早く「仕掛け」た、つもり。
競合店のリニューアルに先手を打って、バイヤーと連動して初回の量販を
仕掛けた。
とは言っても、リニューアルにぶつけた上に、単価ダウンも手伝って、昨年実績
クリア出来なかった。
通年であれば、この後の「佐藤錦さくらんぼ」は、うちのお店が主導権を握って自
由に展開し、終盤期を迎えて利益確保が出来る状況に追い込めるのだが、今年
は厄介だ。
その後の競合店が、利益度外視で低価格でやり続けている。
しかし、不思議な現象。
そんな状況で、価格面では劣勢を強いられながらも、「佐藤錦さくらんぼ」は意外
にも落ち込まない。
ロイヤリティーとは、そう言う事なのか。
初回の商品の味で、全てが決定してしまうのだろう。
果実は、何といっても「味」だ、と言われる由縁である。
しかし、そんな状況だから、旬の後取りがなかなか実現できない。
“今年は、とにかく先手を打って「旬の先取り」で、かき回していくしかないか”
どうやら、今はそんな手法を取るべき時なのだろう。
次は、桃だ。
バイヤーへ電話した。
「へぇ~、競合はそんな価格で売っているの?。そんなの無いね。」
「あるもねぇ~もねぇ~んだ。それ以下の価格で売るだけだ!。」
「相手が何を売っているか分からないが、うちは糖度センサーを通した商品し
売らないから。てっちゃんの希望に即した商品を調達するよ。」
バイヤーの話は、至極もっともな話なのだ。
真っ当に考えれば、その通りの話。
しかし、今は理屈を言っている場合では無い。
今年の「桃」の主導権が掛かっている場面なのだ。
その主導権を賭けて、勝負するのか今なのだ。
そんな訳で、ちょっと小玉だが、お買い得価格で「桃」が入荷した。
早速、「佐藤錦さくらんぼ」と連動して、売場展開を実施した。
「この価格は仕入れ値です。しかし、味は手抜き無し。」
そんな手書きPOPでアピールした。
試食をしたが、やはり美味しかった。
“流石、バイヤーだ”
パートさんが出してくれた試食を食べて、感動した。
早速パートさんの前で、バイヤーに電話して、お礼を言った。
「流石に、美味しいねぇ~。」
「だからぁ~、言ったでしょ。だからぁ~、間違い無いって。」
ここから先、お盆までは「桃」が主力となっていく。
さて、今回の件がその後にどう影響を与えていくか。
その検証が、今後待っているのだ。
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