真鯛の美味しい食べ方Ⅱ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、「ためしてガッテン」を見て、「真鯛の美味しい食べ方」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-7e65.html
その事を早速チーフに話し、翌日の土曜日に実施する事にした。
実は、テレビを見ていて、私にはあるストーリーが出来ていた。
当社の真鯛は、朝〆の為鮮度が良く、卸したては身がプリプリなのだ。
“この真鯛を使わない手は無い!”
テレビを見ていて、そう直感した。
テレビ放映では、新鮮な真鯛を使用する事を条件として湯引きすることが重要
であり、鮮度落ちして「イノシン産」が放出しうまみの出た真鯛では、湯引きによ
り、真鯛の皮が口に残ってしまい、逆に食感が悪くなると報じていた。
“鮮度の良い『真鯛』を使用する事が、絶対の条件か?”
“当社の真鯛は朝〆だから、絶好の差別化になるな!”
そんな話をチーフにすると、即行動する。
バイヤー、トレーナーにも話をし、「是非やって見てくれ」との解答だ。
トレーナーのお袋さんなどは、もうすでに「真鯛の湯引き」を真似て造っていた
とも言う。
“結構、みんな見て、ためしているんだ!”
であるならば、今が最高のタイミングではないか。
通常の特売でも「8尾」程度しか発注しないという「真鯛」だが、
この日は、20尾仕入れた。
当然だろう。6尺平台で売場を作るだけでも10尾は必要だ。
それを2回転させれば、20尾程度はいけるだろう。
そして当日。
開店時は「皮引き」をメインに、通常の買い回りのお客様を想定して売場作り。
午後から、湯引きの試食も出しながら、皮付きをメインに売場変更した。
そして私も試食。その美味しさに感動した。
“こんなに美味しくなるのか!”
身のプリプリ感はそのままに、皮の脂身のうまみが加わり、それこそ感動の
美味しさだ。
“真鯛って、こんなに美味しかったのか!”
まさに、感動ものだった。
“この美味しさを、たくさんのお客様に感動していただきたい!”
そこから、私のマイク放送が始まった。
「ためしてガッテンでも放映されました、真鯛の湯引きの試食販売です。
この湯引きの試食は感動の美味しさです。是非、味をご賞味くださいませ。」
先日のテレビ放映を見ていたという男性のお客様は、試食してその美味しさを
確認したら、皮付きのサクをもうひとパック、かごに入れてくださった。
「皮付き」の真鯛のサクなどいままで出したことも無かったのに、これほど
支持を受けて売れるとは思わなかった。
“本場の漁師さんが、この食べ方を譲らないわけだわなぁ~”
朝〆という鮮度のこだわるのならば、更に湯引き提案することにより、味を
追求し、真鯛の一番美味しい食べ方提案をしていくことが、更なる差別化に
つながっていくのだ。
その事に妥協せず、走り続ける。
大切な事だと思う。
そして、この事例から、今後どんな展開に発展していくのかも楽しみである。
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