額の発想
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
青果物の相場安。
相場下落も落ち着いてきたが、相変わらずキャベツ等の価格は下げ止まった
ままだ。
当然、昨年の単価と比べると相当低いため、点数拡大もままならず売上的に
には厳しい状況が続く。
但し、青果という部門自体が、そのような特性を持つ部門なのである。
一年を通してみるとチャラになるのだが、時期時期では下落時や高騰時が繰
り返す訪れるものだ。
こんな時、青果物の数値評価を、どのように考えるか?。
額の考え方を持つことが大切なのではないか。
「額の発想」。
相場高騰時は、原価高になり、点数拡大を図りずらい時期であり、半切りや4分
1切りにて単価ダウンを図るが、どうしても点数拡大が難しいが、逆に売上金額
は簡単に上がってしまう。 しかし、原価高により、粗利率は低下。
逆に、相場下落時は、原価安により、点数拡大になるも売上金額が追い付かず
数値上は日々厳しい状況が続く。
しかし、月末の棚卸の結果、粗利率は上昇し、結果として粗利額も確保できる。
要は、額の発想とは、如何に粗利額を安定して確保するかという考え方である。
そのような考え方を持たなければ、相場変化の激しい青果部門の正しい数値評
価が出来なくなってしまう。
売上金額とは、日々計上され表面化されるため、即評価される。
特に、数値悪化時はいじめの対象にされてしまう。
逆に、相場高騰時も同様だ。
しかし、月末の棚卸の結果の蓋を開けてみると、・ ・ ・ 。
粗利額は、以外にも相場高騰時の売上拡大時の方が、取れてなかったりする。
逆に、相場下落時の現在のほうが、粗利額が確保され、利益拡大を伴う。
青果とは、このような特性を持つから、粗利額の発想で評価しないと間違って
しまう。
このような時期には、青果のもう一つの部門である「果実」を低値入で量販すべ
き時期だと、私は思っている。
野菜では結果として、粗利額が稼げる時期なのだから、その額の余剰分を
果実へ投入し、今豊富に旬として出回っている旬の果物類や、これから本格
的な旬を迎える「メロン」「すいか」「さくらんぼ」等の量販を図れば、単価アップ
に繋がり、お客様の評判も高まり、集客力と青果の売上対策に直結する効果
を得られる事になるだろう。
だから、今が果実を量販する千載一遇のチャンスなのだ。
野菜の点数拡大政策は継続しつつも、そればかりに固執せず、果実を低値入
で単品量販を仕掛け、地域のお客様の評判を得る。
特に「果実」は、年配の方の需要が高く、豊かな暮らしを享受しようとする
方達には評価の高い商材であり、旬を打ち出すのにも変化を出しやすい
商材である。
そんな発想で、今年も「南高梅」を仕掛け、喜ばれた。
さて、その次は、何を仕掛けようか?。
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コメント
てつろうさん、コメントありがとうございます。
健康志向と簡便性から、果実にはもっともっとチャンスが広がっているのだろうと思いますね。
そのチャンスの在りどころを掘り下げていく事が、青果担当者の今後の課題かな。
投稿: てっちゃん | 2011年6月21日 (火) 07時04分
節電対策にも果物はいいと思います。南国の果物は体温を下げる効果ありますからね。デパ地下などでみかける搾りたての果物をジュースにして販売しているお店いいですね。お店の前に移動販売車でもきてくれればいいですけど。夢を語ってしましました。
投稿: てつろう | 2011年6月21日 (火) 06時33分