知恵の伝承
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ブラックボックスについて記した。
トレーナーの頭の中に眠っている?、価値ある知恵袋。
更には、バイヤーや店長、更には各担当者に眠っている知恵袋。
それらが、各個人が抱えたままで、組織内で孤立独立して仕事をしていくのか、
はたまた、それらの知恵袋をぶちまけて、一元化して組織内で共有するのか。
これが出来るか出来ないかで、組織の大小を越えた組織強化が始まり、
小が大を一気に飲み込んでいく現象が現われてくると、私は思っている。
そして、一番身近な知恵袋とは、各現場の上司が部下に対して直接指導して、
その知恵袋を伝承していく事だ。
これが一番身近な教育である。
そしてそれが組織を強化し、その土台の上に一元化が食いこんでくれば、
組織強化は、一気にスピードに乗ってくる。
本来は、その知恵の伝承に大きく貢献しようとする従業員ほど、厚遇されなけれ
ばならない。
その事が組織文化を造り、技術が伝承され、常勝スパイラルを生むからだ。
現場の先輩社員の一番の大仕事は、現状の目の前の仕事も大切だが、
それを通して、部下に、自ら持つ知恵袋を確実に伝承していくことなのである。
それが、現場の先輩後輩の絆を深め、将来を背負う部下の脳裏に、先輩社員
への感謝と想いやりが醸成され、尊敬を持って接しられていくのだろう。
そう言う意味では、現場の先輩社員は、そんな姿勢を持たなければならない。
未来を失い、希望を失い、その場しのぎの仕事に終始する事無く、
自らの技能を確実に部下に伝承し、企業での足跡を確実に伝えていく。
その事を以って、自らの生き方とする人生を歩んでほしい。
それは自分にも言える事だ。
自らに問うているのかも知れない。
だから、それにこだわり続け、組織としてそれを文化にしていきたいと願う。
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コメント
てつろうさん、コメントありがとうございます。
素直に気づく心がどの時点で宿るか。
受け入れる事に気づけると言う事は、人間として大きなチャンスが巡ってくるなんですが、どうしても自分のプライドが許さない。
また周囲も、「教えてやる」と言うスタンスから「気づかせる」スタンスに変えないと結局は同じ事だと思います。
受け入れられない大きな「壁」は何なのか?。そのボタンを探して押す事が早道なのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2011年5月19日 (木) 06時27分
ここ20年ぐらいかそれ以上で若い人の考え方が変化したように思う。私がいた市場の後輩が私が担当していた仕事を引き継いだがぜんぜんやる気がなく適当にやっているとの声が聞こえてきた。無理もありません。それまで担当者でやってきた経験のない人にいきなりやらせてもしばらくは仕事にならんでしょう。慣れてきた頃には違う品目に移動か会社を辞めるかどちらかになっているでしょう。とにかくどうにかして手を差し伸べてやろうと連絡はとったが今度はプライドが許さないのでしょうね。私の助言は聞く耳はもたないようです。だいだい普通の人なら勝手にどうぞ状態にするのですが、私はいつまでも門を開けて待っているつもりです。一休和尚の気持ちで彼を待ちます。連絡が来たら彼は将来もこの仕事を続けてくれるでしょう。
投稿: てつろう | 2011年5月18日 (水) 20時05分