仲間(競合店長)との再会
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、久しぶりに競合企業の店長をお会いした。
一年半ぶりだろうか。
以前のお店で競合関係にあった店長さんだ。
業界関係者と思われる白いシャツで、青果の果実を見ていた人がいるな、と思
って見ていたら、向こうから、その癒されるような笑顔で見返してきた。
「あらぁ~、久しぶり。」
声を掛けた。
彼は、謙虚な中にも、自分の考えをしっかり持ち、地道に確実に定着させていく
タイプの店長だ。
私とは、間逆。
しかし、彼には、独自の確固たる理論がある。
以前のお店では、何度も行き来をして話す機会があったのだが、
その時に、特に感心したことがあった。
コツコツ前だしをしていた彼と話をしていた時の事だ。
「店長がコツコツ前出しとは、大したもんですねぇ~。」
「いえ、これは私の流儀なんです。赴任早々ではお店の実態が掴めないので
こうやって前出しをする事によって、細部の商品の動きが見えるようになるん
です。」
この言葉で、彼がただ者では無いことが分かった。
言葉では、いろいろと理屈を言う事は簡単だ。
しかし、それを具現化出来る店長は、少ない。
店長=判断業務、決断業務、管理業務、指示命令業務が優先し、再度その細
部に目をやれるという事になると、なかなか出来ないものだ。
“この人間の、今後の売場は見続けよう”
そういう関係だった彼を、久しぶりに目の前にした。
「うちなんか見たって、何の埃(ホコリ)も出ないよ(笑)。」
「何を言っているんですか。学ぶ部分がたくさんありますよ。それに、どんなお
店や店舗だって、必ず学ぶ部分はあるもんです。それを見つけられるかどう
かがその人間の力だと思いますが。」
相変わらず、確固たる理論だ。その通りなのだ。
「ところで、今日は、何か目的があったの?。」
「えぇ~、近くの自社店舗で勉強会があったんです。業績が良いので、全社で
研修会があったんです。ついでに(笑)、寄ってみました。」
ありがたいことである。
覚えていてくれたのだ。
記憶に残る仲間の言葉。
そんな言葉を常に発信していきたいものである。
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コメント
てつろうさん、コメントありがとうございます。
私も初めは、MRって何処を見ていいのか分かりませんでした。
若手社員に聞かれるのも、そのところです。
他店を見て批判するだけなら、見ない方が良い。どの現場にも「アラ」はあるもの。
大切なのは、うちとの違いは何か?。
そこを、学ぶこと。
それも、自分の見える範囲でしか出来ないことだと思います。
その見える範囲が、実力なのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2011年5月28日 (土) 06時49分
店長の視線と担当者の視線の違いを考えた事はありますか。できる担当者は店全体を見てきます。そして要点を素早く自店の売り場に生かしますね。私は才能がなかったのでダメでした。
投稿: てつろう | 2011年5月27日 (金) 20時49分