ブラックボックスの一元管理
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
以前の記事で、「ブラックボックス」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-cb13.html
ベテラン社員の頭の中をさらけ出し、情報を共有化していく。
我々小売業の世界でも、その事が遅々として進まないから、職人が生まれ、技
術が受け継がれず、売場が衰退し、巨大小売とて崩壊に陥る。
逆に、そのシステムを現場に浸透してきた企業が急速に拡大していく。
我々小売業の業績とは、従業員一人一人の能力の向上こそがそのベースであ
り、その横への拡大のスピードがチェーン化の命とも言える。
しかし、我々の身の回りに発生する課題、問題は千差万別。
同じ状況での問題など二度と発生しないかもしれない。
全ては、その場でその瞬間に対応して解決していく。
その状況で、その個人がブラッス内の回路を働かせ解決していく。
その流れは、決して他人には理解出来ない。
今の現状では、である。
だから今後、それをさらけ出して、共有出来る事が最重要課題だと思っている。
その事が可能になった時、本当の差別化が出来るのではないか。
今、全社の共有フォルダで、その事を推進しようとしている。
企業内の人材が持つブラックボックスを、共有フォルダにさらけ出す。
販売情報としての、「52週計画」「果実52週情報」「関連販売情報」「グロサリー
単品量販情報」等を、店長中心に作成し、その反省も踏まえてフォルダに共有
しようとしてスタートした。
更に、各トレーナー主幹で商品部情報の提供をお願いした。
商品部からの販売情報、課題改善情報、商品情報等。
特に、トレーナーと言う職位上、商品と販売を結ぶ有効な課題解決情報が都度
提供されることによって、リアルなブラックボックスの共有化が図られるのでは
ないかと思っている。
私は、各トレーナー宛に、
「君の持つ頭の中のブラックボックスをさらけ出してくれ。得に今課題を持って
取り組んでいる内容とその結果を簡単にまとめて都度フォルダに納めておけ
ば、大変有効な情報として蓄積されていくだろう。そしてそれは企業を強くし、
部下を大いに育てていく筈だ。その為に、共に造り上げていこう。」
そんな内容で伝えた。
それから約二週間。
青果トレーナーからフォルダに共有され始めた。
非常に濃い内容だった。週間毎の自らの行動とその目的と解決手法のまとめ。
私は早速、各トレーナー宛にその情報を送付した。
まずはトレーナー間でイメージを共有してほしい。
そして、参考にして自らの仕事観をレベルアップし、自らの成長を促してほしい。
そうやって、ブラックボックスを一元化していく。
更には、その一元化を、どう有効に店舗展開、店舗共有化していくかだ。
| 固定リンク
« 若手社員との面接 | トップページ | 競い合う心 »
「マネジメント」カテゴリの記事
- 組織運営能力の評価基準(2023.09.22)
- 年上部下と年下上司(2023.09.20)
- 事例の共有スピード(2023.09.16)
- MDプロセスの最終課題(2023.09.11)
- 販売業務の課題(2023.09.09)
コメント
てつろうさん、コメントありがとうございます。
生姜の本場、高知は如何でしたか。
トレーナーの仕事ですが、各社にトレーナーが存在し、各社毎に役割が決まっていると思います。しかし、以外にトレーナーという役職から、商品部に属しバイヤーや商品本部から都合よく使われているのが実態ではないでしょうか。
人員が不足すれば便利屋として作業に赴く。
数値が悪化すれば数値改善に赴く。
課題が発生するごとに、店舗に赴く。
そうではないだろう、と私は思う。
それを証明する為に、更にはトレーナーの改善プログラムを表面化し具現化する為に、トレーナーの取り組みを洗い出していきたい。
概念の整理の段階かなと考えています。
読者の、現トレーナーの皆さん、如何お考えですか?。コメントお待ちしております。
投稿: てっちゃん | 2011年5月16日 (月) 22時34分
久しぶりに高知県に行ってきました。行きも帰りも大雨で大変でした。話はかわり青果トレーナとはどんなお仕事ですか。教えて下さい。
投稿: てつろう | 2011年5月16日 (月) 13時07分