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2011年5月 2日 (月)

上里エリアMR②

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先週に引き続き、「上里エリア」MRである。
 今回は、リージョナルチェーン同士の戦いを見てみた。
まずは、「Y社」。
 一昨年、「Y社」がこのエリアに出店した時は、話題となった。
 新しいフォーマットを携えての新店をオープンさせる。
 その一番の核となる項目は、惣菜という部門の視点をベースに、各部の商品
 MDを再度構築し直した点だと、私は思っている。
 そして、当然このお店が起点となるMDであるから、この発想をベースに他競合
 店では見受けられない商品化やコーナー化が多数展開されている。
  全ては、惣菜という、「即食事」へ繋がる商品提案が随所に展開されている。
 果実の、「美味しさの見える化」、海産の「手間、ごみ、匂い」の3大ネックを克服
 しようとする商品化、精肉の「そのまま焼肉商材化」等々、至る所にその思想が
 浸透している。
  それは、本部の高いレベルの「策定行為」と、その意図を受けた現場の「演出
  行為」のドッキングがバランス良く組みあっているから定着していくのだろう。
 しかし、思ったよりもお客様は吸引されていない。
  なぜか?。
 それは、後日。
次に、「B社」。
 ここでも、前出の「Y社」とのバトルは繰り広げられていた。
 ちなみに、震災以来なかなか手に入らない「水」を、この企業はいち早く集荷を
 変え、ラベル無しのペットボトルを開発し、独自にオリジナルミネラルウォーター
 を発売していた。
  この貪欲さが、まず以って素晴らしい。
 そして、この地での「B社」は、私が見てきた「B社」の基本をベースに、特に関連
 販売に力を入れて売場展開している。
 創意工夫された陳列技術とエンド展開。そして、関連販売。
 結構な場所で、生鮮素材を活かすために関連販売が展開されている。
 そんな細かい配慮は、逆に前出の「Y社」から学んでいるのだろうか?。
 次週も報告する「B社」では更にそれが顕著に現れていた。
  強固なフォーマットを定着させながら、更に売場展開を工夫して進化させてい
  くこの企業は、競合を凌いでいくかもしれない。
最後は、「T社」。
 古いタイプの店舗であり、この周辺の競合店に囲まれた形での立地が厳しさを
 更に加速させているようだ。
 この周辺では、一番価格を出している。
 しかしそれは、「野菜」と「冷凍食品」だけ。
 グロサリー等は、さほど強烈な価格品は無い。
 特にお昼の時間帯での買い回りは厳しい状況となっている。
  
 このお店に必要なもの。
  
  それは、賑わいだ。
 品揃えも悪く無い、鮮度も悪く無い、価格も安い。
 しかし、賑わいが無い。
  人は、賑わう所に 集まる習性を持つ。
  特に女性は、その傾向が強い。
  賑わいが安心感を生み、より一層明暗を分ける。
 店舗の、賑わい。
 私の大切にする、強い売場の要因だ。
PS

 上里エリアMR②の写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/kamisatomrni/index.html
 

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