ある、告白
皆さん、こんにちは。 |
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。 |
先日、女房から告白を受けた。 |
「ねぇ、できたみたいなの。」 |
「何が。」 |
「つい最近、つわりのような感じなのよ。」 |
「えっ!、えぇ~っ!。」 |
女房は、困ったような、嬉しいような、理解できない笑みを浮かべている。 |
「あなたも、まだまだ現役?。」 |
「今日、病院に行ってくるんだけど、どぉ~うしよう。」 |
「それよりも、お前の体大丈夫?。子供を産んで、体が持つのか?。」 |
女房はゲラゲラ笑っていたが、私は本気で言った。 |
それは個人差があるだろうが、孫では無く自分の体を痛めて産むのである。 |
それ相応の覚悟は持たなくてはいけないだろう。 |
それに、今後の人生設計も変えなくてはならない。 |
手が掛らなくなるまでの約20年間の、人生設計を変えなければならない。 |
まして、今後5年間は、孫と接すると同様の立場に置き換えなければならない。 |
“俺に、出来るのか?” |
更に、追い打ちをかけるように、女房は言った。 |
「ねぇ~、私、絶対産む ・ ・ ・ !。」 |
“本気か!” |
「可愛いだろうねぇ~。」 |
「それはそうだろうけど、今後の人生を変えなければならないぞ。」 |
出勤前の時間だったので、私は席を立って、洗面所に向かった。 |
いろいろな思いが頭の中で駆け巡り、地球が回りかけた。 |
“これからの人生、それでいいのか?” |
戻ってきた私に、女房が言った。 |
「あれ、今日は4月1日だったわよね。31日じゃないわよね。」 |
「今日は、1日だよ。」 |
私は、慌てて自分の腕時計を見た。 |
私の「セイコーファイブ」の文字は1日になっていた。 |
月初めは、腕時計の日付を合せるのが日課になっていた私は、条件反射で |
腕時計に目をやったのだ。 |
そして、出社の用意をして玄関に立ち、再度女房に言った。 |
「今日、医者に行くんだろう?。」 |
そう言った私に、女房がゲラゲラ笑いながら言った。 |
「さっきも聞いたけど、今日は何の日ぃ~?(笑)。」 |
「 ・ ・ ・ 。」 |
「そう、エイプリルフールでしょう?。」 |
「ぜぇ~んぶ、ウソよ。ごめんねごめんねぇ~!(笑)。」 |
今日は、4月の1日。 |
外は、快晴の、穏やかな小春日和。 |
その日差しは、やけに眩しかった。 |
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コメント
Dの彼さん、コメントありがとうございます。
本当にユーモアで良かったですよ。
ただ、エースで4番の現役でもいたかったのですが。
投稿: てっちゃん | 2011年4月 3日 (日) 23時54分
9ちゃん、コメントありがとうございます。
そうですねぇ~。
私の為に、「赤いちゃんちゃんこ」でも送ってくださいな。
投稿: てっちゃん | 2011年4月 3日 (日) 23時50分
会話の途中で分かりましたよ。でも
いざ言われたら自分もあたふたするかも
しれません。
震災以降、緊張感の続く生活をされていたと
思いますし、一服のユーモアを頂いたと
思って笑ってあげてください。
投稿: Dの彼 | 2011年4月 3日 (日) 17時57分
てっちゃん おめでとうございます!
出産祝いなにが良いか考えておいてください
(^^)/
投稿: 9ちゃん | 2011年4月 3日 (日) 11時11分