パラダイムの変化に挑む
皆さん、こんにちは。 |
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。 |
「水」「カップ麺」「ヨーグルト」「納豆」「乾電池」「ガスボンベ」「ロウソク」。 |
今、当店から消えてしまった商品群。 |
震災から約15日ほど経過したが、いまだにまとまった入荷が無い。 |
「水」に関しては、一時期在庫に余裕があったのだが、原発事故での水道水の |
放射能の異常値が出てから、また品薄状態に陥っている。 |
おそらく、その他の商品も被災地を中心に配送されているのだろうが「納豆」や |
「ヨーグルト」が未納が続くのは、理解できない。 |
工場や物流面での被災や、計画停電での生産調整、更にはガソリン不足によ |
る流通の遅れ等いろいろな理由が重なりあって、このような状況が未だに改善 |
されないのだろう。 |
被災にあった取引先が復帰する、更にガソリン不足が解消される。 |
これは、時間の経過と共に概ね解消され、平常に戻るだろう。 |
問題は、「計画停電」だ。 |
これにより振り回される「工場」「問屋」「小売り」は、今後も解消されない。 |
そして、この計画停電がいつまで続くかと言えば、相当程度続くものと思われ |
る。 |
今回の原発事故により廃炉となるであろう福島原発を考慮すると、その穴埋め |
としてのエネルギー源の確保は難しいだろう。 |
根本的に、その代替えが登場するまでは、この「計画停電」は何らかの形で続 |
いていくことが予想される。 |
「計画停電」を味方につける。 |
このパラダイムを成功させる事が、当面の企業の戦略となっていくことだろう。 |
そして、「計画停電」は、小売りだけの問題では無く、お客様の困り事でもある |
のだ。 |
その「お客様の困り事」としての問題解決が、当面の小売りのパラダイムとなる。 |
そういう意味では、従来のパラダイムが崩れ去り、小刻みな状況の変化に対 |
応していけるパラダイムを、都度都度構築していく事が重要であり、その繰り |
返しによって、お客様の信頼を勝ち得た企業とそうでない企業との格差が、 |
「勝ち組」と「負け組」を区別していくのではないかと考える。 |
これは、企業の規模では無い。まして従来の小売りの常識でも無い。 |
これからの、この日本の状況に対応していこうとする企業の差である。 |
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コメント
おと~まんさん、コメントありがとうございます。
ここ数日は、「水」の入荷を見ると歓声を上げてしまいますね。ただの「水」なのに。
今年は、いろいろな商品が、その時期時期で宝物に変化しそうですね。
投稿: てっちゃん | 2011年3月30日 (水) 22時24分
てつろうさん、コメントありがとうございます。
地域によって、震災の影響が大きく異なっているようです。
仕事柄、いろいろな地域の違いを検証できますね。
投稿: てっちゃん | 2011年3月30日 (水) 22時09分
こんにちは
営業休止は幸い一日で済みました
しかし、営業時間は短いままです
でも明るい兆しも。
ここに来て物流も回復してきたのか
日々入荷する物量も増えて来ました。
今まで商品が入荷する事で、これほど嬉しく思うことがあっただろうか?
などと考えてしまう程です。
日々空いている棚も少なくなってきています。
そんな中、相変わらず入荷が無いのがヨーグルトなどの乳製品。
原発問題で県産は全てNG
牛乳も他県から運んでいます。
納豆も1日販売出来る量は入荷しません。
このあたりが改善されると通常営業に戻せ
るのですが、なんとも・・・
早くお客様に数量限定を解除し、お買い物が楽しめる状況にしたいのですが。
もう一踏ん張りですかね(^-^;
てっちゃんさんも計画停電の対応等、これからも続くので大変でしょうが
頑張ってください。
投稿: おと~まん | 2011年3月30日 (水) 18時09分
北陸はそんなに品不足は深刻ではないです。イオン等の大型店は品切れが多いが町のスーパーやドラッグストアは充分に品物があります。問題はこれから夏の野菜が確保できるか課題です。
投稿: てつろう | 2011年3月30日 (水) 16時49分