勝機は虎穴にあり
皆さん、こんにちは。 |
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。 |
昨年の52週MDと実践を通した中で、果実での、ある法則に気付いた。 |
「虎穴に入らずんば、虎児を得ず。」 |
“なんのこっちゃ!” |
昨年の4月以降、私は「果実」に入り込んで、52週MDのより詳細な実践に |
携わってきた。 |
その中で、果実という部門は如何なるものか?、というものが少しずつ見えて |
きた部分があった。 |
「果実の売上拡大に伴い、生産性が改善される。」 |
これは、以前のブログでも記した内容だ。 |
鮮度保持をしながら商品回転に合せて補充を繰り返す「野菜」に対して、「果 |
実」はある程度の商品の積み込みが可能だ。 |
これを利用して、旬を取り入れた売場造りを積極的に展開し、売上拡大を図 |
れば、それに伴い「生産性」が拡大していくというもの。 |
商品をダイナミックに積み込めば、その後の補充頻度が少なくなり、その分の |
生産性が拡大されるというもの。 |
そして、その事に関しては、以前のブログでも記した。 |
更にもう一つ、「果実」の関して見えてきた法則がある。 |
それが、「虎穴に入らずんば、虎児を得ず。」 である。 |
“だからぁ~、なんのこっちゃか、全然わからんばい!” |
そんなお叱りを受けそうなので、素早く説明したい。 |
「その旬の時期の単品を量販すればするほど、競合店からその単品の売上 |
を奪い取れる」 |
と、いうものである。 |
「特に、商品の鮮度落ちが早く、競合各社がなかなかやりたがらない商品 |
ほど、その傾向が強い」 |
そのような単品に目を向けて、徹底した情報収集と販売計画と仕掛けを実施 |
すれば、その単品は、競合各社を出し抜いて単品量販が可能であり、その事 |
によってその時期の果実のストアロイヤリティーが確実に上昇する。 |
たとえば、それが「いちご」であり、「さくらんぼ」であり、「桃」である。 |
いずれも、鮮度落ちが早く、あまり大陳したくない商品群である。 |
しかし、商品への消極的態度はお客様にも伝わり、より積極的に展開している |
店舗にどんどんお客様は流れていくものだ。 |
「誰もやりたがらない商品群に、チャンスは横たわっている」 |
「しかし、それは虎穴の中にあり、自らのリスクも多大なもの」 |
「敢えて虎穴に入る勇気と技術があれば、多大な利益をもたらす」 |
「りんご」や「みかん」、「グレープフルーツ」等ではその効果が薄れてしまう。 |
それは、商品自体にリスクを伴わないからだ。 |
どこでも同様に大陳し、仕入れ技術・販売技術を伴わない商品群では |
効果は半減してしまう。 |
その事を、どれだけその他の商品群に応用して、大手に勝るリスクへの |
挑戦を図っていけるか。 |
我々地域スーパーが目指す方向性ではないか。 |
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