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2011年3月

2011年3月31日 (木)

今後の攻めどころ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
チラシの無いスーパーマーケット。
 そんな状況がかれこれ2週間程度経過するだろうか。
  
  日々の特売が無い、という店舗内の風景は、本当に殺風景なものだ。
 営業出来るだけでも、羨ましい状況なのは良く分かる。
 本当に、厳しい状況下にある方には、申し訳ない思いであり、
 いま、自分たちがその分を目の前のお客様に接していかなければならないのも
 十分に理解している。
 そんな中で、商品供給もままならず、計画停電に振り回され、スーパー各社から
 チラシが消えて2週間。
  こんなに、日々、淡々と時間が過ぎていくのか、と言う日々。
 「店長、グロサリーを手伝いましょうか。」
  生鮮各部から、ある程度の品揃えが完了した段階から声が掛る。
  ありがたいことだが、逆を言えば、仕事が無い、と言う事だ。
 商品入荷が無く、商品化が出来ない。
 チラシが無いから、売場の商品にもダイナミックな単品量販の仕掛けも無い。
 
  日々、定番商品の品揃えが、淡々と行われ、過ぎていく。
 更に、グロサリーも、品出しが完了すれば、特別の作業も発生しない。
 特売商品の補充、そしてメンテナンス、更に売価変更やPOP取り付け、外し。
 
  チラシが無いという事は、作業的にこれだけ軽減されるとは思わなかった。
 そして、売上といえば、過剰な需要に助けられ、好調に推移している。
 結果的には、非常に好調に推移している。
  しかし、・ ・ ・ 。
 いずれ、頭打ちの状態が到来するだろう。
 必ず、この反動は訪れる。
 それが、早いか遅いか、いつからなのか?。
  それがもし早ければいいのだが、この状態が続き、これが当たり前になりつつ
  あった後に、反動が訪れた時は、その船に乗り遅れた店舗は、アウトだ。
 その為には、この状態でも、常に「攻め」の姿勢を保たねばならない。
  今度の週末は、どんな仕掛けをする?。
  いつから、均一を仕掛ける?。
  そろそろ、ちょっぴり贅沢の心理になる筈だから ・ ・ ・ 等々。
 
 この状況の中でも、虎視眈々とそのきっかけを探っていかなければならない。
 それも、計画停電や原発問題、そして未入荷商品群の課題をくぐり抜けてだ。
  震災前は、攻める為の「武器」が十分な環境の下で、供給過多の環境で整っ
  ていた。
  今後は、需要過多の環境で、不十分な環境の下、不十分な「武器」を駆使し
  て「攻め」の手を打たなければならない。
 ここで攻め込んだ店舗は、大きな一歩、永遠に競合各社に差をつけられるだけ

 の一歩を手にするのだろうと考える。




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2011年3月30日 (水)

パラダイムの変化に挑む

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
「水」「カップ麺」「ヨーグルト」「納豆」「乾電池」「ガスボンベ」「ロウソク」。
 今、当店から消えてしまった商品群。
 震災から約15日ほど経過したが、いまだにまとまった入荷が無い。
 「水」に関しては、一時期在庫に余裕があったのだが、原発事故での水道水の
 放射能の異常値が出てから、また品薄状態に陥っている。
 おそらく、その他の商品も被災地を中心に配送されているのだろうが「納豆」や
 「ヨーグルト」が未納が続くのは、理解できない。
 工場や物流面での被災や、計画停電での生産調整、更にはガソリン不足によ
 る流通の遅れ等いろいろな理由が重なりあって、このような状況が未だに改善
 されないのだろう。
  被災にあった取引先が復帰する、更にガソリン不足が解消される。
 これは、時間の経過と共に概ね解消され、平常に戻るだろう。
  問題は、「計画停電」だ。
 これにより振り回される「工場」「問屋」「小売り」は、今後も解消されない。
 そして、この計画停電がいつまで続くかと言えば、相当程度続くものと思われ
 る。
 今回の原発事故により廃炉となるであろう福島原発を考慮すると、その穴埋め
 としてのエネルギー源の確保は難しいだろう。
 根本的に、その代替えが登場するまでは、この「計画停電」は何らかの形で続
 いていくことが予想される。
  「計画停電」を味方につける。
 このパラダイムを成功させる事が、当面の企業の戦略となっていくことだろう。
  そして、「計画停電」は、小売りだけの問題では無く、お客様の困り事でもある
  のだ。
 その「お客様の困り事」としての問題解決が、当面の小売りのパラダイムとなる。
  そういう意味では、従来のパラダイムが崩れ去り、小刻みな状況の変化に対
  応していけるパラダイムを、都度都度構築していく事が重要であり、その繰り
  返しによって、お客様の信頼を勝ち得た企業とそうでない企業との格差が、
  「勝ち組」と「負け組」を区別していくのではないかと考える。
 これは、企業の規模では無い。まして従来の小売りの常識でも無い。

 これからの、この日本の状況に対応していこうとする企業の差である。

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2011年3月29日 (火)

無償の行為

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の夜、フジテレビで「FNS音楽特別番組・上を向いて歩こう」を放映していた。

 今回の大震災で元気を無くしている日本への、歌でのメッセージ番組。

  いきなり、「坂本冬美」が、坂本九の上を向いて歩こうを熱唱。

 このシーンで、私は一気にこの歌番組に引き込まれていった。

  私が以前の企業で、初めて店長として赴任した地域が、今回の被災地「石巻」。
  
   失敗の連続だった。

  思いだしたくない事も、たくさん経験した。

   そして、いつしか、私の口癖は、「上を向いて、歩こう。」
  
  悔しい時、ストレスがたまった時、口ぐさむ歌が、坂本九の「上を向いて歩こう」。
  この歌を歌うと、不思議に落ち着けた。元気が出た。笑顔が取り戻せた。

  そして今回の災害で、そのお店も 二度と再建は無理だと聞く。

   “あの頃、いっしょに仕事をしたパートさん達に、当時の笑顔が戻るのか?”

  そんな事を考えながら、坂本冬美の「上を向いて歩こう」を聞いていた。

 登場する歌手達が、自分の想いをメッセージにしてから、曲を歌う。
 自らのオリジナル曲もあれば、坂本冬美のように、この場にふさわしい曲をセレ
 クトして、歌う場合もあった。

  歌手も、伴奏者も、コーラス達も、一人一人が、「この一曲」に情熱を注いだ。

 年末の紅白に勝るとも劣らぬ、情熱が伝わってくる。
 紅白の時は、歌唱力がどうの?と言った事も、コメントしたりもしたが、
 今回ばかりは、そんなものを飛び越えた個人の情熱が、言葉を通して伝わった。

  “なぜ、こんなに、想いが伝わるのだろう”

 「無償の行為」、だからだろう。

  基本的には、歌手は、歌を歌って報酬を頂く。
  しかし、今回は、おそらく無報酬。

  彼らなりの、ボランティア。
  ボランティアという言葉尻には、「やってやっている」というニュアンスを感じるの
  で、あまり使いたくないが、無報酬で「歌」を歌うと言う事は、そこに全人格が現
  われるのだろう。

  そこにあるのは、素の本人。
  演技を施された偶像でなく、本人そのものが、そこに存在していた。

 誰にも強要されずに、自らの力で、人を支援しようとする為の行為。

  そんな時に、人は、既定の枠から解き放たれ、本来の力を発揮するのだろう。

 この歌番組に限らず、「無償の行為」は、普段の行為にもたくさんある。
 
  “この仕事は、いくらの価値があるのか?”
  “この給与だから、ここまでしかやらない”

 時として、サラリーマンはそんな理論から、自らの能力に蓋をしてしまう。

  無償でやるという「覚悟」が、ちっぽけな殻を取り払い、
  既成の枠から飛び出して、自らの能力に磨きをかけられるのである。
  
  “この仕事の代償は、後日、自らの能力の高まりとして、頂く”

 そんな気概が、大切なのではないか。

そうして最後に、松任谷由美がコメントを発した。

 「皆さん、こんな時ほど、強くなりましょう。強くなるから、人への慈愛も生まれ、
 強くなるから、人への優しさも生まれる。そうしてこの難局を乗り越え、新しい
 日本を再建していきましょう。」

 そんな趣旨のコメントを残していた。
 
  そんなユーミンに、本当の強さを感じた。

PS
 当ブログへの「リンク」のご案内です。

  「どん太くんのひとりごと」
  http://ameblo.jp/chuonishi/

 能登を元気にするリーダーカンパニーで働いていらっしゃる「どん太くん」
 のブログです。
 私と同じスーパー業態で、店舗運営を主体に仕事をしておられる方です。

 日々更新しておられます。
 ブログからは、仕事に向き合う誠実さと、本音をストレートに爽やかにぶつけて
 おられます。

 お互いに、有益な情報を共有していきたいと思います。
 是非、よろしくお願い致します。




 

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2011年3月28日 (月)

現状の構図

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
震災やその後の原発問題も含めての物資不足。
 そして、我々スーパーに未入荷商品が多発している現状。
 とは言っても、開店からお客様が集中し、見かけの売上は拡大している。
  これは、どんな構図なのか?。
 震災から始まった「不安要素」と、それに絡まる「ガソリン不足」。
  外出したいが出来ず、一度に買い物を済ませ、計画停電に合せて「内食」
  で食事を取り、出来るだけ家族で共に効率の良い生活をして節電に協力。
 特に最近は、夜(午後6時20分~10時)の時間帯での停電の確立が高い。
 そして、米の動向をみると、当初の物不足が解消され、米はダブつき気味で
 売場在庫されている。
  米は、各家庭に豊富に存在する。
 後は、おかずの供給が当面の我々の課題であり、知恵の絞りどころだろう。
 現に、惣菜は「寿司」「お弁当」よりも、「おかず」や「揚物バラ販売」にシフト。
 更に、被災地やそれに近いところへの物資供給等も、このエリアの需要と考
 えれば、計画停電の長期化と合せて当面の備蓄プラスαの需要は継続して
 続きそうな気配だ。
 物流の安定化やメーカー工場等の被災からの復旧も急ピッチで進み、商品
 供給が安定してきてはいるが、計画停電による供給不足はまだ続くはずだか
 ら、完全に定番品揃えが復活するのは、当面後の事になるだろう。
  そんな中で、限られた商材を駆使して、どう日々の需要を落とさずに店舗
  運営していくか。
 これが、最大の課題になってくる。
  計画停電以降、節電の意味もあり、我が家でも極力「電気」を消している。
  更に、その延長線上で、以前よりも早く寝る習慣がついてきた。
  早く寝たら、早く起きる。
  「朝食」材料だ。
 朝食を、如何に豪華に。
 ご飯、味噌汁、おかず、更にもう一品。そしてデザートなどなど。
 家庭に「米」は豊富にあるわけだから、ご飯食を中心にした食材の提案。
 夜の「計画停電」の有無を考えると、朝の時間帯が一番日々の中でゆとりあ
 る時間帯になっているのではないか。
  更に、ようやく震災から二週目を迎えた週末。
 震災時がから続いていたガソリン不足も解消しつつ(北関東エリア)、計画停
 電も事前告知で見送られ、ようやく落ち着きを取り戻しつつある。
  週末ぐらいは。
 そんな意識も芽生え始める時期。
 本まぐろの2点お造り等のプチご馳走やプチ贅沢も顔を覗かせるのが自然。
 そんな仮説を立てつつ向かえる二度目の週末。

 どんな結末になるか?。


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2011年3月27日 (日)

鮮魚からパラダイムを変える

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
鮮魚が回復基調。
 震災前は、そんなブログの記事を書こうと思っていた。
 事実、震災前の鮮魚は先月から順調に推移し、今月は昨比クリアで推移して
 いたのだ。
  そして、震災。
 発生時は全般的なお客様の買い物志向から他部門同様に伸びたものの、
 ここにきて、商品調達が厳しくなってきた。
 更に、彼岸間際のご馳走需要等も今年は控えられているようで、日々の売上
 が極端に低下してきた。
  またしても、鮮魚が苦境に陥ってきた。
 三陸筋の震災の影響が如何に甚大かが、ここにきて嫌と言うほど思い知らさ
 れきた。
 
 当社でも、3月のひな祭りを皮切りに、好調に推移してきており、バイヤーの顔
 色も虹色に輝きかけていた矢先なだけに、残念でならない。
  このままの勢いで3月のホワイトデーから彼岸まで突っ走っていたら ・ ・ ・
 そう思うと、本当に残念でならない。
  しかし、大きく時代の流れが変わった。
 もしかすると、鮮魚という部門が、今後、一番パラダイムが変わるだろう。
  
  「鮮魚」部門という漢字から品揃えを考えるのではなく、「魚類」とうイメージ
  で食材を活用し、健康的で豊かな生活を築いていく。
 食べづらい、調理しづらい、後片付けしづらいイメージから脱却し、
 シーフード的なソースでありスープであり、すり身になった肉としての
 食材の原料としての「魚類」の存在価値の構築にステージを変えるだろう。
 そして、そんな部門として構築出来た組織が、次の「鮮魚」部門の未来を切り
 開いていくのではないだろうか。
  この震災から、スーパーマーケットのパラダイムが大きく変化していく。
 その中でも、「鮮魚」部門がその変化のリーダー役として活躍していく。

 どの企業が、その旗振り役を演じていくのか。

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2011年3月26日 (土)

パラダイムが変わる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
震災以来、お客様の買い物志向が急激に変化し、数値面では好調を推移。
 しかし、素直に喜べない。
 それどころか、数値にこだわるタイプなのに、今月の昨年比すら記憶に無い。
  なぜか?。
 努力の結果では無いからだ。
 震災という大変な事態に際し、世の中の異常事態にあって、自らの「策」が
 結果に直結しているわけではなく、それとは程遠い、外部要因に起因してい
 るからだ。
  この反動は、必ず、来る。
 そんな恐怖感もあるが、やはり「策」を打てないもどかしさが溜まってきた。
 
  「地域に貢献する」
 震災時には、そんな使命感を持って誇り高い気持ちが高揚としていたが、
 最近は、日々の仕事に面白みを感じない。
  “営業出来るだけでも幸せだろう!”
 その通りだ。その立場に立てない方も多くいるのに。
 でも、日々「計画停電」に振り回され、入荷した商品で売場を作り商売をする
 事自体が、自らの仕事感には無かった経験だった。
  これは、決して「計画停電」を否定し、節電により被災地の方の復興に協力
  していくことを否定している事ではありません。
 あくまでも、自らの「仕事感」を語っているのです。
 与えられた店舗、与えられた部門と売場スペース、そして自ら「策」を講じ商売
 をしていく。
 その過程で、対競合対策や各種サービス、そしてチラシ戦略。それらの総合
 的な結果としての、数値。
  その与えられた範囲の広さが、限定されてしまう事への息苦しさ。
 
 以前のブログに、「一生一度の場」を記したが、この窮屈さもその「場」なのか。
 であれば、この事を通しながらも、自らの手の平にどのように乗せていこうか。
  そうやって、一つ一つ、この環境を自らの手の内に納めていく作業が、今後
  の本当の仕事になってくるのだろうか。
 どこまで、以前の仕事感を満足させる状況に戻るのだろうかと考える事では無
 く、如何に仕事感を満足させるレベルに自らの意志で戻していくのかを、行動を
 通して実現させていくことが、今後の本当の仕事になっていくのだろう。
  そういう意味でも、パラダイムが、また大きく変化してくのだろう。

  そのパラダイムの変化を現実に目撃出来るということか。

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2011年3月25日 (金)

あるお客様への対応

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日の事。
 震災以来、早朝からのお客様の来店が増加していた。
 よって、本部へ連絡し、多少開店時間を早め、9時過ぎには開けたい旨を申請し 
 了解を得た翌日。
 早朝よりいらっしゃったお客様がおられた。
  「水のペットボトルはありますか?。」
   「ありますが、お一人3本までとなっているんですよ。」
  まだ、水の在庫に余裕があった時だったので、一人3本で限定していた頃だ。
  「じゃぁ~、買えるだけ買っていきます。息子が被災地で生活していて、水道と
  電気が通じていなくて大変なんですよ。だから他からも買って宅急便で送って
  やらないとならないんです。」
  そのお客様は年の頃で70歳ぐらいか。奥様もいらっしゃっていて、同様にこれ
  から現地に向かうような格好でリュックサックを背負っておられた。
   「この辺ですよ、Y社は水の在庫があると思いますよ。」
  競合店での品揃え状況も教えてやった。
  お客様は、素直に一人3本を購入しようとしていた。
   しかし、・ ・ ・ 。
  どうしても、その年配のお客様の、すがるような顔が脳裏を離れない。
  次の瞬間、私に訴える「天の声」が聞こえた。
   “このようなお客様を救う為に、限定販売をしているのではないのか!”
  この「天の声」を耳にした私は、覚悟を決めた。
   「本来は一人3本の限定なんですが、お客様には、お一人6本限定にさせて
   いただきます。ご夫婦で2ケース(12本)お持ちください。」
    「本当ですか、本当にすみません。感謝します。」
  奥様も丁寧に頭を下げて、急いで他店へ移動していった。
   “他店でも買えれば、いいのだが”
  その年配のお客様の後ろ姿を見て、そう願った。
 そして、数日後。
  店内で商品の手直しをしている私に、見覚えある年配の男性のお客様が、私
  に向かって頭を下げてきた。
   “あっ、あの時の、水のお客様だ”
  向こうから話しかけてきた。
   「先日は、本当にありがとうございました。お陰さまで、Y社で買った水と合せ
   て送りました。送り賃のほうが高くついてしまいましたよ。」
    「そうでしたか、でも良かったですね。」
   「本当にお世話になりました。ありがとうございました。」
  そう言って、深々と頭を下げて頂いた。
 お客様を差別するわけではない。

 但し、明らかにお困りのお客様を目の前にした時、その時は、救わなければな
 らない。

 

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2011年3月24日 (木)

停電デビュー?

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
“今日は、午後から帰れるな”
 そんな日があった。
 店舗の計画停電が、12時20分~16時で予定され、実際に停電が発生し、
 その後の再開店から一時間が経過し、ある程度落ち着いた状態になった時
 だ。
  そして、副店長と打合せ後、帰宅した。
 自宅に戻ると、なにやら慌ただしくなっていた。
  
  「今日は早く上がれたので、帰ってきたよ。」
   「ありゃぁ~、これからこっちが停電なのよ。6時20分から10時まで。」
  「えっ、店で停電で、家でも停電か。停電づくしの一日だなぁ~。」
   「早速、息子が風呂に入っているから、その後に入ってね。」
  「夕飯はどうすんだ?。」
   「もう、出来てるわ。肉じゃがと焼肉よ。」
 まだ5時30分だというのに、風呂に浸かった。
 久しぶりに、ゆっくりと長めの風呂に浸かっていると、ウトウトしてきた。
 そして、チューハイのおつまみで買ってきた「牛肉のハラミ」を焼いてもらい
 飲み食いしていたら、目の前がグラグラしてきた。
 チューハイ一本も飲んでいないのにだ。
  “いつになく、酔いが早いな”
 そうこうしている内に、6時30分を回ったころだろうか、全てが消えた。
 いつの間にか、女房がろうそくに火を灯していたおかげで、暗闇にはならず
 に済んだのだが、これが無ければ、文字通り一寸先も闇の世界だ。
  「あなたは、家での停電は始めてかもしれないけど、私らは何回か経験済
  だから大丈夫よ。」
 そう言って、息子と慣れた手つきで食事を始めた。
 この状況になったら、ろうそくしか無い。
 懐中電灯でも良いのだろうが、電池ももったいなく、部屋全般の明るさを考え
 たら、ろうそくに限る。
 暖房も無く、寒くて暗い部屋で、家族3人が寄り添い食事と会話をする。
  “たまには、いいか”
 そう思いながら食事をしていたら、トイレに行きたくなった。
  「あっ、これ持って行って。」
 渡されたのは、小皿に入ったろうそくだった。
 
  「よくこんなものがあったなぁ~。」
   「欲しいものは出てくるものねぇ~。目の前にいつの間にかあったの。」
 それを片手に、トイレに入った。
 そして、用を足して、いつものように水を流そうとしても、一向に流れない。
  「あなた、流れないわよ。そこに貯めといた器の水を流して。」
   「えっ、どうやるんだ。」
  「こうやるのよ。」
 そう言って、女房はその器の水を、一気に流し始めた。
 手慣れたものだと、関心した。
  「あなたは、今日が『停電デビューね』。」

 店舗での停電は何度も経験したが、家での停電は、今日がデビューだった。

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2011年3月23日 (水)

先手を取られる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
“やられた!”
 そう思い、地団駄踏んだ。
  計画停電実施時の事だ。
  午後15時20分~午後19時までの計画停電の予定。
  当店は当初、この時間帯での停電時は、通電後も営業しない方針で臨んでい
  た。
   “午後7時から開店しても、お客様の来店は無いだろう”
  そうタカを括っていたのだ。
  この時点で、節電の観点から、午後8時までの営業に短縮し営業をしていた為
  復旧後の一時間での営業ではコストの無駄との思惑から、閉店を決めていた。
 遅番の私は、この日、午後6時30分の通電後に閉設処理をして帰宅準備した。
 停電中は電話も鳴らなかったが、通電後に続けざまに5件のお客様からの電話
 が鳴った。
  「停電が終わったんですが、お店は開けるんですか?。」
   「申し訳ありませんが、このまま閉店を致します。」
 “意外に、問合せが多いなぁ~”
 そう思い、帰宅途中で競合2社に立ち寄って、地団駄踏んだのだ。
  2社とも、営業していたのだ。
  それも、相当なお客様が店内で買い物をされている。
 「弁当」「寿司」「デザート」「飲料」等にお客様が付いていた。
  “開けるべきだった!”
 もう遅い。
  “先手を取られた!”
 先手必勝は、私の商売の極意だったハズだ。
 その極意をまんまと取られてしまった。
  それをトップに電話で報告した。
  
 計画停電に関する「マニュアル」の訂正版が、入れ違いで店舗にファックスされ
 ていたらしい。
  上記時間帯での停電の場合、グロサリーだけでもいいから販売目的で再開店
  する。
 マニュアル変更が、店舗に流されてあった。
 競合店に先手を取られる。
  “この一歩の差は、意外に大きいかもしれない”
 マニュアルにこだわるあまり、今目の前の状況を直視する感度が鈍ってしまった
 のかもしれない。
  “こんな時ほど、まずは目の前を見て判断せよ”

 思い知らされた瞬間だった。

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2011年3月22日 (火)

チラシが消える

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
スーパーからチラシが消えた。
 チラシを打って集客を図る場合では無い。
 商品が集荷できないのだから。
 そして、何が入荷出来るのかさえ分からないのだから。
 この一週間の流れを振り返ると、自分でも不思議な思いがする。
  震災直後は、営業可能なこともあり、極力続行している特売商品に関しては
  在庫もあり、特売売価で販売しようとしていた。
  本部からの平常売価に戻す指示にも疑問を投げかけていた。
  しかし、大局的な情報が無いということは、周辺環境のみで判断せざるを得
  ず、以後の事を考えれば、特売だからという理由以前に、今後集荷出来なく
  なるリスクを選択すべき状況だったのだ。
 集荷できた商品に関しては、極力特売価格で販売し集荷出来ない商品は通常
 売価でお詫びをしながらの販売に切り替えたが、その事に関しては、誰一人と
 して文句を言っていかれるお客様はいなかった。
 自分が心配する以上に、来店されるお客様は、よく理解しておられた。
  この状況で、以前の特売価格をぶり返すことの無意味さを。
 そして、このような地域のお客様から支えられた店舗としての喜びが湧きだして
 きたのだ。
  そして、競合各社も含めて、スーパーから「チラシ」が消えた。
 チラシだけでは無い。
 曜日別のサービスや、毎日冷食半額等も、自社・競合含めて消えた。
  日々、入荷した商品を、単に陳列し、販売しているだけの状態。
  更に、計画停電を縫って、開店・閉店・再開店の繰り返し。
  そこに、人員計画の立て直しや電話での緊急招集が加わる。
 上記状況は、おそらく関東一園の小売業の現状だろう。
 更に、被災地に近づけば、更に過酷な状況なのだ。
  計画停電とは別に、節電協力として、店内の間引き照明、更に夜間の店外照
  明も、企業名等のロゴやデザイン等のネオンも一斉に消灯をしての営業となっ
  た。
 自店も競合店も、ショーケース内の欠品と相まって、どの店舗もゴーストタウンに
 ひっそりと営業を続けるスーパーのような状況となっている。
  しかし、そんな環境でも、お客様はいつにも増して来店して来られる。
 本当に嬉しい限りだ。
 いつもご夫婦で来店されるお爺さんが聞いてきた。
  「ねぇ、店長、今日は納豆、入っているかい?。」
   「あるかなぁ~、いま確認してきます。」
  「あぁ~、いいんだいいんだ。わしゃぁ~いつも納豆で飯を食うからな。あれば
  買って行こうと思ったんだが、無ければいいよ。」
 そのお爺さんは90歳だと奥様から聞いていた。
 杖をつきながら、しっかりとした足取りで、笑顔で去っていった後ろ姿を見ていた
 ら、嬉し涙が溢れてきた。
 チラシの無いスーパーマーケット。

 チラシに左右されないファンと共に過ごす、ひと時である。


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2011年3月21日 (月)

高崎(北部)エリアMR

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


本日は、震災前に取材したMR日記です。ご了承ください。

以前MRした「高崎エリア」。

 そして今回は、高崎北部。
 以前コメント頂いた「momo」さんの情報から、「I社」の火曜日の食品売場が強
 烈との情報から今回MRをしてみた。

まずは、「T社」S店。

 この地域の最新店舗なのだろう。
 この企業の新しい取り組みが随所に見受けられる。

  ビデオを使ったメニュー提案とその合同展開。
  鮮魚の「簡便商材」のカテゴリーの拡大。
  鮮魚の蒸し鍋セットの品揃え。

 今、業界で不振が続く「鮮魚」を中心に新しい取り組みの実施。

  “やっぱり、鮮魚が課題なのか?”

 それだけ必死に取り組んでいる、ということだ。
 更に、この野菜価格の強烈さは何だ!。

 更にこの後に、「T社」を2店舗MRするのだが、このエリアで「T社」はすでに
 プライスリーダーとして価格を引っ張っていた。
 しかし、後述する「I社」のような集客力は無い。
 まだ、その歴史が浅いからなのだろう。

次に、噂の「I社」。

 まさに年末並みの混雑であった。

  なぜ、こんなに?。

 決して価格が強烈な訳ではない。
 品質がとりわけ良い訳でもない。

  しかし、本当に年末並みの集客。

 立地なのだろう。
 郊外で在からも来店しやすい立地。
 そして、野菜類の価格訴求が従来からの積み重ねで定着してきていることが
 最大の要因と思われる。

 更に、タイムサービス等も活気ある店内放送で実施され、賑わい感は最高潮だ
 った。

  “他の平日はどうなのか?”

 逆に疑問に思ってしまうが、火曜と週末でこれだけの集客が出来たらペイしてし
 てしまうだろう。

次に「T社」G店。

 ①と同じ企業だが、こちらは古いタイプの店舗。
 ①の「T社」同様。同じ売価でプライスリーダーとして野菜価格を引っ張っている。

 そして、食品各部の商品展開も、①の「T社」と全く同じ展開をしている。
 そこにこの企業の特徴が表れている。

  本部主導で、現場が一糸乱れず商品展開を実施している。

 更に、この日の「レタス」は85円、キャベツ「87円」、「きゅうり」25円と強烈。
 この日の相場からすると、ほぼ半額。

  “大丈夫かいな?”

 率直な、感想だ。
 どこを競合店と仮想してこの売価を設定しているのか?。
 しかし、この価格設定の割には、今一つの客数だったのが不思議ではある。

更に、「Y社」。

 アッパースタイルの店内デザインを施してはいるが、売場はもはや死体。
 一週間後には、閉鎖するのではないだろうか。
 冗談では無く、本気でそう思える。
 
 前者③の「T社」からこの店舗まで数百メートル。
 更に後述の「B社」までも数百メートル。
 その間に挟まれたこの店舗としては、店舗規模も小さく、独自化も無く、かなり
 厳しい状況に追い込まれている事は確かだ。
 残念なことである。

最後は、「B社」。

 単独店舗ではなく、ホームセンターと組んだ出店。
 同社としては珍しい出店スタイルだ。
 それだけ新規取り組みとしての出店なのだろう。

 店内レイアウトは、この企業の特色でもある統一展開。
 本部主導で商品企画を統一させている。

 しかし、この企業の強みは、「人」の強みでもある。
 本部主導企業のほとんどに、「人」の個性が見えてこないという弱点があるのに
 対して、この店舗の店内には明らかに個性を持った従業員が息づいている。

 更には、店舗主導と思える単品量販。
 ここまで積むか、というほどの単品量販。
 この単品量販は、個店毎に意思を持って展開場所を工夫しているようだ。

 ホームセンターとドラッグ、そしてこのSMとのコラボによる集客力活かして
 どれだけ競合他社から吸引できるかがポイントだろう。

大型商業集積の「I社」の火曜日の集客力がこれだけ巨大だと、周辺5Kの競合
店舗は軒並み影響を受けているだろう。
当面は、この火曜対策が課題だろうと思われる。

PS
 高崎エリア(北部)のMR写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/takasakihokubumr/ 

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2011年3月20日 (日)

それぞれの「震災」

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


震災から一週間。

 連絡の取れなかった友人の店長仲間との携帯での連絡が取れ始めた。

  そして、その友人たちの「震災」は、過酷を極めていた。
  
 これから記す内容は、全て事実であり、直接本人から得た内容だ。

塩釜エリア(仙台の北東に位置する海岸エリア)の大型SM店の店長の震災時。

 震災後、周辺の従業員、お客様と共に全員で屋上駐車場に退避。
 200人弱の退避者とともに、4日間、屋上や2階で店内の食料品を食して過ご
 したという。
 当然、下に降りての避難は出来ず、4日後にようやく避難出来たのだと言う。

  死と隣り合わせの状況だったと言う。
  屋上からみた「津波」は、まさに映画の世界だったとも言う。

 死と隣り合わせで見た映像は、映画とは比較出来ない、今までに感じた事の無
 い世界だったのではないか。

  そして、その後の対応。

 店長として、前例の無い中で、200人と共に「生」を賭けてリーダーシップを取る
 緊張感は、計り知れないものだ。

  そうして、200人を守りきった安堵感。

 彼は今、安否の取れない従業員を捜索している。

浪江エリア(福島第一原発から約10Kの避難勧告地域)のSMの店長の震災時。

 震災時の地震での被害。
 その災害だけでも、営業までに10日間程度の営業停止を見込んでいたという。
 幸いに、店内でのお客様や従業員の被害は無かった。
 但し、周辺の民家等の地震での被害はそれ相応にあったようだ。

  しかし、その後の原発事故の発生。

 一転二転する東電の発表と政府の対応。
 本部からの連絡も通じず、まさにその場に居合わせた、100人を率いるリーダ
 ーとして、その後の行動指針を示さなければならない。

 地域の行政の要請で店内の物資の搬送を許可したものの、本当に活用されて
 いるのか。
 彼は、その後避難場所に行って目にしたものは、自らの店舗から搬送された物
 資が行政の施設に留まったまま、避難所に届いていない事実。

  彼は、即従業員とともに、物資を再度、直接避難所に搬送したという。

 その後、彼は部下の安否や避難先等の確認を終え、現在別店舗に勤務中。
 今まで築いた店舗と地域と従業員の関係が消えてしまったことへの悔しさを私に
 ぶつけた。

宮城県北部のリージョナルチェーンSMの店長の震災時。

 まずは立ってられない程の揺れが続き、店内は崩壊。
 幸いに、店内での人的災害には及ばなかったが、未だに回復出来ない状況。

 二日に一度づつの店頭での営業を繰り返しながら、ゆくゆくは各店舗への物資
 を集中させ、そこでの営業を核に、徐々に立て直していくと言う。

 ようやくここにきて電気が通じ、いろいろなインフラが整いつつあるのと、電話や
 携帯が通じ、外部とのパイプの中でより多くの店舗運営能力が整ってきたことが
 大きな力だと言う。

 しかし、ガソリン不足で使用不能に陥り、その対策が最優先だという。

それぞれ、地域の「生」に向けて、リーダーシップを発揮していた。

 「おと~まんさん」のコメントに対して返した内容に中に、
 「石巻の鹿妻地区」のスーパーの店長が、店舗に避難してきた地域の住民に対
 し、「我々が逃げるわけにはいかないでしょう。」と言って、ボランティア同様に奉
 仕作業をしていた姿に、涙した事を記した。

 こんな場面に遭遇した店長にとって、そこから先は、自分の人生を賭けた行動
 を問われることになる。

 そんな状況に追い込まれたスーパーの店長さん達も、他にも多数おられるのだ
 ろう。

  是非、勇気を振り絞り、部下を信じ、希望を捨てずに向かってください。




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2011年3月19日 (土)

本部が変わった日

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。

本部機能が、ようやく復活してきた。

 数店舗を残して、全店が営業出来るレベルに復活してきた事により、今後の
 店舗運営を、全体的にどう進めていくか?。

  営業時間、営業の仕方、品揃え、通勤上の問題等々。
  これらの問題がチェーンストアとして、同一の問題を抱えてくると、そこには
  ある程度の秩序が必要であり、その事により店舗運営が効率良くサービス
  に特化出来てくるものだ。

 そうして、普段のルーティン業務とは異なる状況時の「危機管理時」の指示命
 令系統が整ってきたと同時に、本部に異変?が生じてきた。

  「店長ですか、本部の~です。この大変な状況本当にご苦労様です。」

 伝達事項を伝える前に、必ず、この言葉は入るようになったのである。

  “えっ、あなたいつもはそんな言葉を発した事ないでしょう!”

 そんな方も、この状況において、まずはこの言葉で始まるのである。

  “嘘?でもいいから、その言葉が欲しかった”

 そんな言葉を、会話の冒頭に必ずかけてくれるようになったのだ。
  
  おそらく、トップの指示だろう。

 普段の、店舗と本部の会話には、そんな気遣いは無かった。
 今、この状況で、この気遣いを優先していこうとする姿勢が嬉しい。

  全ての本部の方の対応が、変化した。

 これで、燃えないわけにはいかない。
 人間の「力」とは、不思議なものだ。

  言葉で簡単に、人を殺しもするし、活かしもする。
  活きた言葉は、人を蘇らせ、疲労を拭い去る。

 そして、信頼感を与え安心して委ねられる。
 今、この状況とは、まさにこの事を人に求めているのではないだろうか。

  お互いに、この難局に向かい合い、役割は違えどお互いを理解し自らの役割
  に専念する。

 そこに、「作」と「演」の本来の姿があるのだろう。
 これも、一生一度の場を迎えて、組織が強化されていく過程なのだろうか。

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2011年3月18日 (金)

一生一度の場

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
翌日になって、詳細が分かってきた。
 北日本一帯の状況、周辺店舗の状況等。
 自企業の中でも、数店舗は営業出来ない状況だった。
 前日の中では、携帯はもとより固定電話も通じない状況だったが、
 本日からは、固定電話はなんとか通じる環境になってきたらしい。
 しかし、道路等の不通や取引先の甚大な影響により、入荷商品が限定されて
 きている。
 更には、カップ麺、米、パン等の簡便商材が欠品状態に陥ってしまう。
 簡便商材の動きは、惣菜やベーカリーに顕著に現れてくる。
  そして、開店直後からのお客様のラッシュ。
 本部周辺の影響も甚大だったらしく、店舗状況に対しての店舗対応がなかな
 か軌道に乗らない。
 これは致し方無いことだろうと思う。
  本部に「電気が通らない」「電話が通じない」「受発注が出来ない」。
 店舗が独自の判断で店舗運営を強いられる場面が頻発する。
  “これから、どうする”
 地震の当日、翌日は、ほとんどをこの事で終始した。
 そして、チーフミーティングを招集した。
  「今、この現状は、一生に一度の出来事だ。もう二度と経験しないことを目の
  前にしている。ここから先は全て目の前の状況に対して、自らどう考え、どう
  行動するかにかかっている。ここで引くか引かないかだ。どうせ通る道ならば
  逃げずに進むだけだ。」
  「更に、この状況で最優先する事は、店舗として一丸となる事だ。部門単位の
  マネジメントから店舗優先のマネジメントを優先してくれ。この状況での最優
  先は、レジとグロサリーだ。とにかくこの2部門に人員を最優先で投入し、お客
  様に迷惑をかけない店舗運営をしていくぞ。」
 当初は、特売商品等の欠品に対して、やはり敏感に反応してしまう。
 現状での未入荷の説明や出来る限りの価格合せ等を行ったが、在庫もすぐに
 底をついてしまう。
 以前のブログにも記したが、この時のお客様は本当に冷静だった。
 文句ひとつ言わずに、淡々と買い物をしていってくださる。
 欠品商品の有無を聞かれたお客様に、この状況での未入荷を伝えると、
 納得して他の買い物をしていかれる。
  “このお店は、このようなお客様に支えられていたんだ”
 中には、励ましの言葉をかけてくださるお客様もいる。
 本当に嬉しいことだ。
  “俺の本来の仕事は、このような地域のお客様に喜んでいただけることだ”
 当面は、売上志向から脱却して、お客様志向に完全に切り替えて店舗運営し
 ていこう。
 普段は違うのか、と言われれば、そうではないのだが、この時ばかりは売上を
 度外視してでも地域の貢献を最優先に考えるべきなのではと思った。
 更には部下たちも、この状況の意味を良く理解し、臨機応変に対応してくれる。
 休日変更等の対応で、目の前のイレギュラーの処理と対応を積極的に実行し、
 更には、店舗運営優先の人員援助等も惜しまなく実施してくれた。

  このような諸々の展開が、私にエネルギーをくれるのである。

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2011年3月17日 (木)

その時

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昼食を終え、稟議書を取り出して“さぁ~書こうか”、と思いペンを走らせた時だ。
 小さな横揺れが、少し長い時間続いた。
  “なかなか落ち着かないなぁ~”
 さらに、
  
  “だんだん、大きくなっていくぞ?”
 二階の店長室から駆け降り、店内に入った。
 まだ、揺れている。
 というより、増している。
 まっすぐ歩けない状態だ。
  店内の食品の陳列棚が揺れ始めた。
  天井の防炎ガラスが、音を立てて軋んでいる。
  通路毎の案内板も大揺れに揺れている。
  条件反射的に、酒売場に向かった。
  まだ倒れてはいないが、いつ棚ごと倒れてもおかしく無い。
  更に、レジ上の照明も揺れている。
   “どう、すべきか?”
  一瞬迷った。
  その瞬間に、サービスカウンターにいたレジ担当者が、お客様を避難させた。
  酒売場の瓶ものは揺れながらも落下まではしてこない。
  ようやくおさまりかけたのを機に、店内を巡回しながら、各部責任者に声をか
  けた。
   「部門内のバックヤードは大丈夫か?。」
    
  更に、「全員で手分けして、店内の整理をしてくれ。」
  
 その後、レジ担当者がお客様を店内に呼び込み、再度清算を始めた。
 私はすかさず、店内、店外をチェックした。
  “特に、異常は無し”
 とりあえず、本部に電話したが通じなかった。
 女房の携帯も繋がらなかった。
  “結構、大きな地震だったなぁ~、ここに越してきて初めての規模だ”
 その後、大きな余震ははったものの、営業を妨げるものは無かった。
 30分程度してからだろうか、本部から電話が入った。
  「状況はどうですか?。」
   「ええ、酒の落下はなく、なんとかすぐ営業続けました。」
  「ええぇ~っ、営業してんの!。ちょっと待ってね!。
   『部長!営業しているようです!』
  「今ままで電話した店舗で、営業しているのは初めてですよ。」
   「えっ、周りはそんなにひどいんですか?。」
  「どこも、地震の後は営業していませんよ、信じられない。」
 その後、夕方から、一気に「惣菜」「ベーカリー」「カップ麺」「パン」等が欠品
 していった。
  “いったい、これからどうなるんだろう?”

 今日何度かの大きな余震に揺れながら、テレビを見て想った。

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2011年3月16日 (水)

義の国

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今回の災害のおいて被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
 当社においても、店舗により甚大な被害を被り、いまだ営業出来ていない
 店舗もございます。
 
 ただ、不幸中の幸いは、人的被害が無かった事。
 これを置いてほかに喜ぶべきことは無いだろう。
 日々、被災地の現状を目のあたりにするにつれ、今回の地震の影響の甚大
 さが日を追って明らかになってくる。
 更には、福島原発の事故も今後重大な局面を迎えるだろう。
 そして、我々の営業店舗でも、日々の計画停電や未入荷商品により「イレギュ
 ラー」な日々が続いている。
 地震発生当時のチラシ商品の未入荷や日々のサービスの中止が相次ぐ。
  しかし、
 お客様は、冷静だった。
 日本という国は、やはり「義の国」にふさわしい正義感に溢れた国民性だ。
  この現状を踏まえ、大きな暴動も起こさず、小さな欠品も指摘せず、冷静に
  買い物をしていかれる。
 普段であれば、特売商品や目玉商品の品切れに対して、厳しい指摘を受ける
 ところであるが、この状況下でそれを指摘される方は、皆無だった。
 更には、ここ数日に関しては、小さな商品クレームの電話も鳴らない。
 急に、クレームのでないような商品化に変わったわけではないが、お客様の
 企業に対する優先順位を考慮されての結果なのだろうと思われる。
  “普段の我々は、このようなお客様に支えられて商売をしていたのか”
 改めて、お店とお客様との関係を認識させられている。
 海外のメディアでも、日本人の国民性は、高く評価されたと聞く。
 この難局を迎え、一丸となろうとする国民性は、日本人にしか備わっていない
 のだろうと思う(そう決めつけるものではないだろうが)。
  だから、日本人は難局に強く、挫折に強く、打たれ強いのだろう。
 このしたたかな日本人。
 この難局を受け止め、近い将来、必ず復活してくれるだろう。
 日々、計画停電等で、本部決定とお客様への調整に明け暮れる中で、
 現場で働く我々が、唯一救われる瞬間が、お客様とのふれあいのひと時だ。
 更には、この難局で、より一層お店が一体となって一つになっていく瞬間。
  “嗚呼、この瞬間、俺は確実に、生きている!”
 そう思えば、何にも屈しないだろう。
 そう思える日々を送っています。


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2011年3月15日 (火)

勝機は虎穴にあり

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨年の52週MDと実践を通した中で、果実での、ある法則に気付いた。
 「虎穴に入らずんば、虎児を得ず。」
  “なんのこっちゃ!”
 昨年の4月以降、私は「果実」に入り込んで、52週MDのより詳細な実践に
 携わってきた。
 その中で、果実という部門は如何なるものか?、というものが少しずつ見えて
 きた部分があった。
  「果実の売上拡大に伴い、生産性が改善される。」
 これは、以前のブログでも記した内容だ。
 鮮度保持をしながら商品回転に合せて補充を繰り返す「野菜」に対して、「果
 実」はある程度の商品の積み込みが可能だ。
 これを利用して、旬を取り入れた売場造りを積極的に展開し、売上拡大を図
 れば、それに伴い「生産性」が拡大していくというもの。
 
 商品をダイナミックに積み込めば、その後の補充頻度が少なくなり、その分の
 生産性が拡大されるというもの。
 そして、その事に関しては、以前のブログでも記した。
更にもう一つ、「果実」の関して見えてきた法則がある。
 それが、「虎穴に入らずんば、虎児を得ず。」 である。
 “だからぁ~、なんのこっちゃか、全然わからんばい!”
 そんなお叱りを受けそうなので、素早く説明したい。
  「その旬の時期の単品を量販すればするほど、競合店からその単品の売上
  を奪い取れる」
 と、いうものである。
  「特に、商品の鮮度落ちが早く、競合各社がなかなかやりたがらない商品
  ほど、その傾向が強い」
 そのような単品に目を向けて、徹底した情報収集と販売計画と仕掛けを実施
 すれば、その単品は、競合各社を出し抜いて単品量販が可能であり、その事
 によってその時期の果実のストアロイヤリティーが確実に上昇する。
  たとえば、それが「いちご」であり、「さくらんぼ」であり、「桃」である。
 いずれも、鮮度落ちが早く、あまり大陳したくない商品群である。
 しかし、商品への消極的態度はお客様にも伝わり、より積極的に展開している
 店舗にどんどんお客様は流れていくものだ。
  「誰もやりたがらない商品群に、チャンスは横たわっている」
  「しかし、それは虎穴の中にあり、自らのリスクも多大なもの」
  「敢えて虎穴に入る勇気と技術があれば、多大な利益をもたらす」
 「りんご」や「みかん」、「グレープフルーツ」等ではその効果が薄れてしまう。
 それは、商品自体にリスクを伴わないからだ。
 どこでも同様に大陳し、仕入れ技術・販売技術を伴わない商品群では
 効果は半減してしまう。
  その事を、どれだけその他の商品群に応用して、大手に勝るリスクへの
  挑戦を図っていけるか。
 

 我々地域スーパーが目指す方向性ではないか。




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2011年3月14日 (月)

川口エリアMR③

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


川口エリアMRシリーズの第三弾。

 街中立地のGMSの新しいフォーマットが、業態転換。
 中途半端な規模と空洞化が進む駅前立地。
 しかし、高齢化が進むも確実にお客様は存在する。

 そこを狙ってのGMSの業態転換が進行している。
 今回の川口MRはそんな立地の2社と、その狭間のSMをMRした。

まずは、「S社」。

 ウォルマート傘下に入り、完全に同社のフォーマットを定着させている「S社」。
 この店舗は、駐車場への入りにくさも手伝ってか、店内のお客様は少なかった。

 店内は、日本国内の伝統的な食品フロアのフォーマットに、アメリカ的な什器を
 使用した売場は、どうも違和感が多い。

 価格的には安さ感が豊富で、専用のPOP用紙で価格がわかりやすく、その部分
 は流石ウォルマート流だなぁ~と思えるが、このエリアの高齢者のお客様の買い
 周りを考えると、アンマッチを感じてしまう。

 更に店内の商品陳列も、倉庫型店舗を想定した陳列で、高い壁のような陳列棚
 に通路が遮られ、圧迫感が高い。

 そして、次に取り上げる「I社」の業態転換の「P店」の圧倒的な価格破壊ぶりに、
 「S社」の存在意義が薄れているのも事実。

そのような状況での、「I社」P店。

 圧倒的な価格リーダーぶり。
 この地域でまさにプライスリーダーを握っている。

 更に、青果物の安さだけを狙っている訳では無く、時間帯別に果実のタイムサ
 ービスがあったり、鮮魚のお刺身の作り立てでお買い得な商品のタイムサービ
 スがあったりと、どの時間帯に行っても楽しませてくれる店内のライブ感が豊富。

 午後4時頃だろうか、突然店内放送が始まり、伊予柑1袋298円の超お買い得
 価格でのタイムサービスが始まった。
 その店内放送が面白く、店長だと思われる方のライブ感豊富な口調がこの企業
 のイメージを一新させてくれる。

  “こんなライブ放送ができたんだ!”

 この企業が、こんなフロンティアスピリットを持っていたとは以外である。
 それも含めて、この企業がこの業態転換での成功有無を問う以前に、
 人がフロンティア精神を身に付け、この難局を突破しようとしている姿勢に
 脅威を覚えるのである。

最後は、「Y社」。

 上記2社に囲まれ、特に前出の「I社」に接し、この日の集客は厳しい状況だっ
 た。

 思えば、この企業の品揃えと品質志向は、かっての上記「I社」が目指したGMS
 そのものであり、その「I社」が価格志向を模索し、SM各社が品質志向を目指す
 時代になってしまったことが今後の方向性なのかと感じてしまう。

 生鮮各部の品揃えや惣菜の商品群は、毎日来店して安心して買い物が出来る
 安心感を与えてくれるし、多少割高でも「味」「品質」の存在感を感じさせてくれ
 る。

  しかし、

 その事だけに「精」を出してしまうと、「価格」に対する企業努力で競合他社に
 遅れを取ってしまう事になる。
 その結果が、このエリアの状況なのではないか。

 独自性を発揮する事は大切だ。
 しかし、地域スーパーの本来の存在価値。
 その中で共存共栄していく。それも利益創造しながら共存していく存在軸。

  この3店舖からは、学ばされることは多い。

PS
 川口エリアMR③の写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/kawagutimrsann/



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2011年3月13日 (日)

ある、お客様との会話から②

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ある客様との会話の中から。
 男性の年配のお客様である。
 いつも私と立ち話をされる。
 以前は、このような商売をされていたのだろうと思われる。
 商売についての話や、部下育成や生き方について話をする。
 先日は、こんな話をされて、心に残った。
  「店長、あなたも短気でしょう?。短気になって、すぐ手を出したり口を出した
  りしてはダメだよ。人の感情は瞬間湯沸かし器の如く沸騰するが、時間を置
  けば冷めてくる。沸騰した時に事を起こせばお互いに熱い思いをして、火傷
  が後々まで残るものだ。」
  
  「お客様のクレームも同じ事。相手がカッカきている時に事を済まそうとして
  もうまくいかない。相手の感情は時間と共に収まるもの。収まった感情は自
  らの反省も加味される。そうやって収まった感情に訴えれば、お互いに謝罪
  という安らぎの心情で接する事が出来る。待つ事も大切だよ。」
 凄い事を言う人だ。
 たまに奥様と共に来店されるが、普段は一人の時が多い。
 
  “何をされている方だろうか?。何をされていた方だろうか?”
 
 言われたことがらは、まさにその通りの事だ。
 感情に振り回された瞬間の行動は、必ずその後にもつれを生ずるものである。
 
  「私はその事を、『豊臣秀吉と伊達正宗』の読み物を読んで理解したよ。
  関ヶ原の戦いで、豊臣秀吉からお呼びが掛っていた伊達正宗は、なかなか
  返事をせず、豊臣秀吉の怒りを買ってしまった。それを知った伊達正宗は、
  すぐには返事をせず、一年ほど時期を置いたそうだ。そうなると秀吉も怒りが
  収まり、自らの怒りの反省の言葉も含めて後日和解したそうだ。」
 また、こんな話もされた。
  「店長は、部下にどんな説得のしかたをしているんだい?。」
   「私は感情的になると、額にピキピキが出てしまうんです。そうなると部下も
   心得ていて、話を合せてくれてそれで終了ですね。反省しています。」
  「そうだろうな。立場の低い部下ほど、その立場立場で区別した話しをしてや
  らないと納得しないだろうね。お前の達ででは~だろう。しかし立場を変えて
  私の立場では、△になる。それが会社幹部だと×になってしまうんだ。それ
  を理解した上で、結論を出さなくちゃならんのだ。わかるか?。そんな風に会
  話してやれば、納得しない奴はいないよ。」
 なるほど。
 思わず、コーヒーを驕りたかったが、言葉を殺した。
 ぶっちゃけた話をしてくださる、私の先生である。
  しかし、
 これらの話は、その方にとっては「知恵」であっても、私にとっては「知識」に
 ほかならない。
 この知識を、知恵にまで昇華させるには、この事を実践して理解していくしか
 無いのだ。
 それにしても、知識を授けてくれるお客様がいるということだけでも、嬉しい事

 ではないか。


PS
 
 今回の地震とは関係の無いブログ内容ですが、以前より書き貯めていた記事
 をアップしております。
 
 また、私自身もこの地震に関しての記事を乗せる気持ちの整理もまだ出来て
 おりません。

 誠に申し訳ありませんが、書き貯めた記事を当面アップさせていただきます
 ので、趣旨をご理解ください。


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2011年3月12日 (土)

今年の使命

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
企業の経営方針が策定され、店舗方針が順次策定されていく。
 
 そしてその過程で、個人の役割も策定され、新たな役割で行動を起こす。
  昨年一年間は、個人の52週MDで、個店の52週販売計画と実践を行い、
  個店の反省として記録し続けてきた。
  言葉で言うのは簡単だが、かなり根気のいる作業であり、よく継続出来たな
  と思っている。
  お盆以降の下半期以降は、週間MDに迷う場面もあり、途中で放り出したい
  衝動に駆られながらも、11月以降からは「完遂するしかない」との決意変更
  まで意志が強くなり、今年に入りなだれ込むように52週を突破した。
 仕事を楽にこなそうとは思わないが、前年の記録と実績を残すという事は、翌
 年以降の継続が初年度の10倍も楽な行為だと知った。
 スーパーの売場とは、一年周期で巡ってくるものであり、このサイクルはほぼ
 毎年繰り返される。
 この足跡を、一度でもしっかり記録に残し、反省を残していると、もう一度巡っ
 てきたときに、強い味方としての強固な情報を本人に与えてくれるものだ。
  そして、迎えた「ひな祭り」。更には「ホワイトデー」。
 昨年大いに反省を残した部分を、部下と共に詰める事が出来る。
 そして、その部部が、まさに数値に連動していく。
  これが、「歯車が回る」と言う事なのだろう。
 世の中の全ての事は、回っている。
 「回っている」と言う事は、「繰り返される」ということであり、
 他の歯車に連動していく、と言う事でもある。
 繰り返されて回ってきた「歯車」を、毎年、どう強固なものに仕上げていくか、
 磨き上げていくか。
  今まで何度となく、このスタートラインに立ち、挫折してきた。
 だまされたと思って、やり続けてみるがいい。
 翌年には、この膨大な壁が、意外に登りやすく、ヒントが隠されている味方とし
 ての親友に思えてくるのだ。
 そして今年の私の役割は、この52週MDを全社情報として共有化を図る事。
 店長を兼務しながら、現場でプレイングしながら、同時に全社情報を作成し共
 有していく。
 おそらく、その手法が一番確実で精度の高い活きた情報として、共有されるの
 ではないか。

 そう信じて、52週MDの、私の新たな挑戦が始まる。




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2011年3月11日 (金)

崩した「バランス」を回復させる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
惣菜の売上が順調に拡大している。
 昨年9月に着任したチーフに、まず言った事。
  「スーパーの強みは、『野菜』『和日配』『惣菜』で決まる。頑張れ。」
 要は、あまりロスを念頭に置かず、商品を出せ、と言う事。
 彼は、素直に聞き入れ、特に夕方の商品ボリュームを増した。
 当然、多少の客数増と売上増と共に、多額のロスも発生した。
 利益も減少して、彼は私に言ってきた。
  「店長、どうしましょう?。ロス増で粗利も低下しました。」
   「粗利低下と言っても、粗利額が減少してはいない。まだまだ惣菜で夕方
   のお客様を呼び込めていない。このまま強気で商品ボリュームを落とすな
   。」
 そんな経緯があった。
 そして、秋彼岸が過ぎ、クリスマス・年末が過ぎ、節分が過ぎ、ひな祭りが過
 ぎようとしている。
 惣菜の売上は絶好調に推移している。
 そして、店舗客数も好調に推移している。
  『野菜』『和日配』『惣菜』の売場が充実してくると、客数が伸びてくる。
 私の流儀である。
 この3部門の売場が充実し、日々のお客様の参加率が高まれば、知らず知ら
 ずに日々の客数が増加し、結果として売上が拡大してくる。
 そして、その一つの「惣菜」が年末以降順調に推移している。
 そして先日、私は惣菜チーフに言った。
  「今月から、利益にも目を向けろよ。」
 ロスという言葉は出さない。
 あくまでも、最終利益目標に目を向けさせる。
 ロスに目を向けろと言えば、ロスという狭い範囲でマネジメントしてしまう。
 利益と言えば、売上、値入れ、ロス、粗利ミックス等あらゆる手段を使って目
 的を達成しようとする。
 だから、売上を縮小均衡に動かす手段にすぐには向かわない。
  何をするにも、まずは「売上」金額というパイを伸ばさない限り、他の全ての
  「手」は有効に効果を発揮しないものだ。
 そして、その「手」を有効に発揮させる時期が到来したという事だ。
  「お客様の当店の惣菜に対するロイヤリティーが安定してきた。次は販売の
  パワーを粗利安定へ向けて方向をズラしていこう。利益商材の販売ミックス
  と無駄なロスの改善だ。そして更に、売れている物にチャレンジせよ。」
 
 崩した「バランス」を、いよいよ取り戻すタイミングが到来した。

 蒔いた種が育ち、収穫の時が来たようだ。




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2011年3月10日 (木)

初めての出来事

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


なかなか、春らしい気候が続かない。

 「三寒四温」とはよく言ったもので、そのように徐々に暖かくなっていくと言う事か。
 更には、「暑さ寒さも彼岸まで」の諺もあるように、彼岸を過ぎずに春らしい温暖
 な気候が続く事は無い、という戒め?でもあるのだろう。

 とにかく、「春だぁ~っ、という気候にたどり着かないでいる中、先日グロサリー
 チーフから言われた。

  「店長、そろそろ『ところてん』を仕掛けましょう!。」

   “えっ、まだそんなに暖かくないだろう?”

 そんな言葉が喉まで出かかったが、敢えて抑えた。

  『ところてんを仕掛ける』

 これは、私が今まで先陣を切って実施してきた春の行事だった。
 今年も、“どのタイミングで?” と思っていた矢先の事だ。
 その専売特許?を奪われてしまったのだ。

  “これは、初めての出来事だ”

 私がこのお店に赴任して早一年が経過する。
 この一年間は、各部門の販売計画にも入り込み、更には部門合同展開も機会
 ある毎に積極的に実施し、店長主導で対応してきたのが現実だ。

  そして、今年に入り二年目を迎える頃から変化の兆しが表れてきたもの事実。

 まず、バレンタイン。

  青果チーフから言われた。
  「店長、当然、パインのライブ販売しますよね。その予定でで進めますので。」

   「あっ、あぁ~、それで行こうぅ~。」

  チーフ主導でライブ販売が進められた。
  更には「ひな祭り」でも実施。

 先日のひな祭りでも、鮮魚チーフから言われた。

  「店長、昨年の反省から『はまぐり』は昨年の倍の数量を発注しました。」

   「あっ、あぁ~、倍かぁ~、よしそれじゃ~売るしかあるめぇ~。」

 そして今回の「ところてん」。

 昨年一年間、私が主導で進めてきた販売計画と売場作り。
 別に、今年はそれを部下に委譲していこうとは思っていなかった。

  しかし部下達は、私が予想する以上に進化していた。

 ほとんどのチーフ達は、昨年一緒に過ごした連中だ。
 一年という長い(短い?)間に、私の売場作りの流儀が伝わったのか、それとも
 自らの意思で先手先手を打って売場作りを切り開こうという意志が身について
 きたのか。

  いずれにせよ、販売計画面や売場作り面において、部下が意志を持って挑戦
  しようとし始めていることだけは確実なようだ。

 嬉しいことである。

  更に、その意欲を引き出していくには、どうしていこうか?。



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2011年3月 9日 (水)

「転職して、後悔してないですか?。」

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ある部下から言われた。
 「店長は、転職して後悔していないのですか?。」
 正直、返答に困った。
  転職して後悔していないという事は、転職したがっている本人からすれば、
  転職に大きく意識が動くだろう。
  かといって、後悔していると言えば、それはウソになる。
 不安はたくさんあった。
  
  自分の実力で、他企業で使いものになるのか?。
  自分を知らない人たちが、素直に言う事を聴いてくれるのか?。
  
 そんな不安の中で転職をし、安心した部分と驚かされた部分が両立する。
 そして、現在に至っているのだが、他企業で転職をしたがっている人間には、
 現在の心境を素直に言えるが、自企業で転職をしたがっている人間には、そ
 の心境を素直に言う事に戸惑ってしまう。
  ひとつ言える事は、
 いろいろ考えて転職した訳だから、転職後に「後悔」してはいけないという事。
 転職の最大の理由は何か?、ということを常に自分に問わなければならない。
 転職とは、今までの経験を全てなげうって、転職した理由に近づいて行くこと。
 だから、転職した理由に一番近い道をひたすら歩んでいく事でもある。
 
  なぜ、転職したのか?。
  従来の経験を全てなげうってでも、その訳を追求していく姿勢が大切であり、
  常にそこに立ち返れば、転職に後悔はあり得ない、と思っている。
 それは、かっての企業にいては、その理由を達成出来ないのと判断したから
 転職したのであって、その理由を達成する努力を、最低でもかっての企業の
 経験程度はやり続けなければ、それは見えてこないのではないか。
 それだけ、転職とは、ぶれない理由を明確に持ち、常に立ち返るバックボーン
 としていかなければ、転職をすべきではないと言える。
 そうでない転職とは、単に目の前の上司が嫌いだとか、現状の仕事が自分に
 合わないだとか、目先の事が最大の理由となってしまうのだ。
 そんなのは、現状の環境が変わり、人事異動で上司が変われば一変するし、
 企業の考え方が変われば一変するものなのだ。
 大切なのは、その仕事に対する「普遍」の原理原則を見出そうとする姿勢で
 あり、追求であり、行動なのだろうと思う。
 この部分に関しては、転職の理由がいかなろうとも変わらない事を認識して
 おく必要がある。
 そういう認識に立てば、環境の異なる世界に身を置いて、その仕事の原理
 原則を学ぼうとするよりは、同じ環境に身を置いて見続けていった方が、ある
 程度までは、時系列的にも、体系的にもブレない物の見方が出来るのでは
 ないかと思っている。
 そして、その後は、その人間の人生の考え方によってダイナミックに羽ばたい

 ていけばいいのではないか。

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2011年3月 8日 (火)

二店舖の店長兼務

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ある友人からメールが入った。
 「今回の人事異動で、二店舗兼務の店長の辞令を頂いた。」
 そんな内容だった。
 “二店舗の店長を兼務する”
 理由はいろいろあるだろう。
 
  小型店故に店長を存在させるコストをかけられない。
  人員不足により、あえなく兼務せざるをえない。
  
 そして、兼務の手法にもいろいろある。
  本当に、二店舗の店長を均等にこなすのか、
  サブ店長を存在させ、ほとんどを任せるのか。
 いずれにしても、理由があって兼務する場合がほとんどだろう。
 そして、こんな場合に企業は、苦し紛れに大型店と小型店の組み合わせで
 店長を兼務させる。
  私は、店長は一店舗に一人だと思っている。
  規模の大小ではなく、一個の組織として、一人のリーダーが存在する。
 よく、店長とは、「個店の経営者」、と言われる。
 それは、そういう意識で仕事をしていただきたいと願い、店長のモチベーション
 を高めていく事でもあるが、実際にそのような場面におかれた一人の従業員
 は、ものの考え方や見方が経営的になっていかざるを得ないものなのだ。
 それは規模の大小を問わず、立場になればそうなっていくもの。
  だとしたら、
 見込みのある若手従業員を、経営的視点に立たせる上で、大切な経験を、
 この小型店舗で積ませる事も、大切な教育ではないのか。
  小型店だから、モチベーションが下がってしまうのではないか?。
  小型店だから、オペレーションの勉強にはならないのではないか?。
  小型店だから、学ぶものは少ないのではないか?。
 しかし、小型店でも経営的視点で物事をみるクセはついていく。 
 むしろ、そのような視点での原理原則は、簡潔に学べるのではないか。
  わたしだったら、
 右腕になれるような人材を、敢えて、兼務している店舗の店長職として独立
 させ、完全に任せきるだろう。
 そして、同様の数値責任を求める。
 せっかく店舗という独立した組織があるのに兼務をさせては、経営的視点に
 立つことの勉強の場を奪い取ってしまう事になる。
 一時、大きな組織から離れるものの、その間に身に付けた経営的視点という
 実力は決して無駄にはならないと思うのだ。

 今こそ、かわいい子には、小さな組織で鍛える事が望まれるのではないか。


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2011年3月 7日 (月)

川口エリアMR②

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。

先週に引き続き「川口エリア」MRである。
 角上魚類の海産物の量販に圧倒され、北関東とは異なる企業の展開に
 新鮮さを感じた先週だった。
 そして今週は、地域に根差した店舗のMRとなる。
まずは、「B社」。
 関東において「B社」の隣には必ず存在する「Y社」。
 しかし今回の「B社」の隣には、「Y社」は無かった。
 そして、今回気付いたのは、「B社」にとって「Y社」は緊張感を高めてくれる
 存在になっているという事だ。
 だからこの店舗が「緊張感が無い」と言っているのではないが、どうしても
 余裕みないなものが出てきてしまうのだろう。
 いままで見てきた「B社」の隣にはかならず「Y社」が存在し、この存在が「B社
 をして「負けまい」とする緊張感に包まれ、お店の活気にも繋がり商品ボリュー
 ム等の魅力を増していたろ様な気がするのだが、今日はその魅力が見いだせ
 無い。
 しかしこの店舗もここ一年程度で立てられたように思える。
 この企業は年間で何店舗週出店しているのだろうか。
 急速に店舗数を増やしていると思われるのだが。
次に「M社」。
 小型店である。
 まさにこのエリアに根差した店舗と言える。
 しかし駐車場も若干離れたところに存在する不便さからか、お客様は少なか
 った。
 果実の品揃え等は、旬の「柑橘類」を中心に妥協しないアイテムを品揃えして
 おり、商品部の意志の強さが見られるが、海産以降の売場になると、どうして
 も売上高の小ささゆえのボリューム感や品揃えの絞り込みが発生し、魅力に
 かけた売場になってしまっている。
 しかし、レジは元気があってキビキビしていた。
最後は「M社」。
 上述の「M社」とは異なる企業である。
 通常は独立店舗を持つが、この店舗はマンションの下を利用した店舗となって
 いる。また周囲の環境も、マンション群が立ち並び、ここだけでも相当数のお客
 様が期待できる立地である。
 
  しかし、
 このお客様と店舗の品揃えや存在感がマッチしていないのである。
 品質重視の客層とこの店舗の価格品揃え、品質とのギャップだ。
 だから、お客様が少ない。
 通常、この店舗の場合、もっと集客しているはずなのだが、このマンションの
 下のこの店舗の場合は逆だった。
  “苦戦しているなぁ~”

 率直な感想だ。

PS
 川口エリアMR②を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/kawagutimrni/




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2011年3月 6日 (日)

組織定着を目指して

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨年度実施した52週MDも、二周年目を迎えた。
 今年の課題は、如何に組織に定着させるか。
 自店と合せて、他店への波及が最大の課題となる。
 その為に、昨年受け持っていた「果実」の単品量販情報の役割を敢えて、変
 えて頂いた。
 52週MDに集中した情報担当の役割に特化させていただく為。
  しかし問題は、52週の情報を作成し送付しただけでは済まない。
  各店が、如何に歯車を回してMDを実現させ、効果を発揮するかだ。
 そしてそれを、副店長の役割として位置づけていきたいと考えている。
  ある店舗の副店長との話の中で、実施した売場を写真撮りして掲示版に
  載せよと話して以来、毎週きっちり実行している。
  数値とは不思議なもので、この行為以来この店舗の店舗計の数値が徐々
  に上向きに転換してきている。
 とかくこのような販売面での副店長の役割が、曖昧なのだ。
  「52週MDの計画と実行は、副店長の役割」
 そんなお店があっても不思議ではない。
 むしろ、いろいろと管理面で忙しい店長であれば、それも「可」なのかと思う。
  先週も、52週MDでの練習として工夫しながらの売場の写真が載っていた。
 彼に電話してみた。
  「売場造り、頑張っているね。ようやく掲示板のゴミ(彼の写真)が無くなって
  ホコリぐらいにはなってきたかな。」
   「えっ、私は『ダイヤモンド』と言っていただけるのかと思っていました。」
 そんな元気な返事が返ってきた。
  それをやり続けるという彼の意志と行動が、部下のチーフの心を動かし、
  売場作りにメリハリが付いてきたとすれば、その継続の中から、いずれは
  ダイヤモンドの原石にぶち当たる日も近いだろう。
  そうしたダイヤモンドとは、1人の人間の発想と行動ではなく、いろいろな
  人間の手と知恵を通して発掘され、磨かれていくものだからだ。
  それが52週継続されていく事で、店舗という組織が活性され、知恵が共有
  され、人が育っていく。
  なんとか、そのような土壌を造っていきたい。
  そうして、その定着と効果測定まで漕ぎつけていきたいと思っている。


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2011年3月 5日 (土)

ひな祭り顛末

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


ひな祭りが終わった。

 そして、今年のひな祭りからいろいろな事を学んだ。
 
 以前のチーフミーティングで、言ったことがある。

  「今年度の各イベントは、昨年以上にお客様の集客が期待されるだろう。
  なぜか?。昨年1年間やりつづけた52週の実績と反省とお客様の認知
  ががあるからだ。お客様はこれまでの当店の取り組みから、事あるごとに
  当店での買物動機を起こしてくれるハズだ。だからイベントでの際物の単
  品は思い切って仕掛けて良い。」

 今年の「ひな祭り」の曜日周りからも、昨年以上に強い日になることは予測され
 ていたが、結果的には、各部門の強気の商品計画と相まって、大きな品切れを
 起こす事も無く好結果に終わった。

  「ひな祭り」と言えば、「はまぐり」。

 以前、スーパー大好きママさんも嘆いていたが、夜7時以降になると、「はまぐり」
 が品切れする。

 1年で一番「はまぐり」が売れる日。
 それが、「ひな祭り」だが、翌日からは、微動だにしない。
 だから、たいていは売り切れ御免の数量計画に終始するのだ。

 2週間前に、鮮魚チーフから言われた。

  「今年は相場が安く、昨年はg98円のはまぐりが今年はg78円なんです。
  だから、昨年の倍の数量を計画しました。」

   「何ぃ~、昨年の倍ぃ~!。」

  通常なら、驚くだろう。
  しかし、以前のチーフミーティングでの言葉があるから、この言葉を聞いても
  驚きはしなかった。

  売り方次第では、売り切れるだろう。
  どう、売り切るかだ。
  そして、そこに知恵の出し所があるのだ。

  鮮魚チーフから、当日の売場レイアウトを確認し、はまぐりの展開場所の変更
  を指示し、今年の相場安の手書きPOPとエンドレステープを吹き込み、安さの
  アピール。
  展開スペースは予定通りで、朝からの集客にどんどん消化されていく。

  昼食前に「はまぐり」の消化状況をチーフに確認すると、

   「ちょっと消化状況が良くないです。」

  かなり動いているようだが、在庫数量がまだ減っていないのだろう。
  今日の販売数量をチェックしてみると、既に昨年数量に迫る数量、金額を販
  売していた。このままの推移で行けば、ほぼ予定通りの数量は消化されるだ
  ろう。

 そんな予測を立てながら昼食をとり、その他の売場を確認・整理しながら、最
 大ピークの売場を迎えようとしていた時に、愕然とした。

  はまぐりのお吸い物に必須の「みつ葉」が欠品しているのだ。

 はまぐりの数量が昨年比200%で推移しているのに、みつ葉は昨年通りの数
 量だったのを見落としていた。

  “甘かった!”

 そう思いながら、青果の担当者に、一番在庫を持っていそうな店舗に電話させ
 た。

 そして、私がみつ葉を取ってくる為に、車を走らせた。
 これからの時間、「はまぐり」はあっても、「みつ葉」が無ければ「はまぐり」の動
 向も落ちてしまう。
 はまぐりを完売に向かわせる為に、みつ葉の品切れはあってはならない。
 
  はまぐりを売り切る為には、全ての事をやり尽くす。

 この日の、私の仕事だった。
 ピーク前に何とか間に合って、みつ葉を青果に届けた。

  更には、「五目ちらしの素」が品薄状態に陥った。

 これからの時間帯、この簡便商材の動きが活発になる。
 これも、グロサリーチーフに電話させ、問屋さんに直接私が取りに行った。

 今年の「ひな祭り」は、ピーク時間帯は商品異動に終始した。

  昨年は、売れないで、どう売り切るかを考える「ひな祭り」だった。
  今年は、如何に「はまぐり」を売り切るかに奔走した「ひな祭り」だった。

 午後7時。
 「はまぐり」は、売場に20パック程度の在庫状況。
 販売実績も、昨年の倍以上の売上を記録していた。





  

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2011年3月 4日 (金)

剣豪「宮本武蔵」に学ぶ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
宮本武蔵。
 戦国末期、江戸初期の剣豪。
 むしろ、読者の方で詳しい人がいるかも知れない。
 ブルーレイを新規購入し、新しい機種の操作方法も習得しなければならず、
 最近、いろいろと予約方法を研究?しながらいじっているのだが、そんな中、
 NHKの「ヒストリア」なる番組に巡り合った。
 先日は、「万葉集」に関してやっていた。
 当時は「文字」が無く、日本人は皇室から庶民に至るまで、言葉を駆使して
 「歌」を読み、その「歌」の心を以って、ひとに自分の複雑な感情を伝えようと
 していたらしい。
 更にその後の「ヒストリア」で取り上げていたのが「宮本武蔵」。
  佐々木小次郎との、巌流島での決闘が超有名だが、その実態はどんな人
  物だったのか、更に、どんな生き方をして「五輪の書」を著したのか。ちょっ
  と興味に駆られて、予約録画をしておいた。
 その録画を見て、意外にも宮本武蔵から学ぶべきことが多い事に気付いた。
  
  佐々木小次郎との決闘で有名な巌流島での決選の折には、約120センチ
  の長尺の刀を使いこなす佐々木小次郎に対し、宮本武蔵は更に5センチ長
  木刀で対抗した。
  この事からも理解される通り、宮本武蔵は自分の得意とする絶対的な「型」
  を持っていなかった。だから、臨機応変に相手に対して対応できたのだろう。
  常に命がけで、相手の実力や型、攻め方を考慮して、変化していく。
  まさに、ダーウィンの進化論の如く、「変化に対応していく」ものだけが生き
  るという定義通りの生き方をしていたのだ。
 更に、この時代に宮本武蔵と戦ったライバルたちからも、大いに学ばさられる
 のだ。
  それは、ライバルたちの、その後の生き方や人生を見ると理解できる。
  徳川幕府の武術の指南役として活躍した「柳生一族」。
  この時代の、一族の二人が宮本武蔵と決闘したらしい。
  しかし、一族の記録にはその事実は無く、柳生家は宮本武蔵の「敵に勝つ」
  生き方では無く、「自分より一つでも勝る相手を『師』として崇め、「自分に勝
  つ」という生き方を奨励した。
  そして、それが太平を築こうとしている徳川家から支持を受け、その後の繁
  栄をもたらす結果となる。
  更に、この時期戦った有名な一族も、宮本武蔵に敗れて以来、染物の世界
  に 転職し見事今日まで、世界に名をはす芸術家として繁栄している。
 果たして、長い人生において、何を以って「勝つ」事なのか?。
  宮本武蔵との対決で敗れたとはいえ、「己」(おのれ)には負けなかった。
  これもまた、宮本武蔵と同様に、変化に対応した結果なのだろう。
 宮本武蔵の「五輪の書」は世界に愛読されているという。
  その中の、最後の書で彼は、こう言っているらしい。
  「今まで書き著してきた事を知識として学んだら、それを繰り返し繰り返し
  実践でやり続ける事。千回で「鍛」となり、万回で「錬」とす。そこまでやり続
  ける事により、その奥儀から解き放たれ、自由に奔放に状況に応じて変化
  していける。繰り返し繰り返し鍛錬することで、自らの知識として万事に対応
  していける知恵となるのだ。」
 いずれ読んでみたい「本」である。



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2011年3月 3日 (木)

団塊の世代

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
俗に「団塊の世代」という。
 社会人になるまでは、団塊の世代という言葉の意味が理解できなかった。
  塊(かたまり)の世代?。
 何のことやら、言葉だけの意味では、とうてい理解できなかったのだ。
 ニュース等でようやくわかってきたのが、社会に出てしばらくしてからだった。
 ある先輩社員が言っていたのを耳にした。
  「この会社では、俺たちは団塊の世代だ。だからたくましいんだ。」
 団塊の世代だから、たくましい?。
 その意味も、良く分からなかった。
  “たくさんの入社人員が多いと、たくましくなるのか?”
 同期入社が多いと、たくましくなれる。
 でも、よくよく考えてみると、あてはまっている事が多い。
 最近は、そう思えるようになってきた。
  “人間に限らず、かたまりの中で鍛えられた方が、たくましく育つ”
 それは、同期入社という幅の狭い世界から、人間社会全般にも言えるし、
 人間社会を飛び越え、動物や植物にも言えるのではないだろうか。
 そんな風に思えるようになってきた。
  私は、高校時代、野球をやっていた。
  いわゆる高校球児だった。
  入学した年は、なぜか野球部入部者が多く、一気に人数が増えた。
  そして、その中でのレギュラー争いになるわけだから、競争は激化する。
  私は結局レギュラーを取れなかった。
  しかし、野球部自体は、かなり強くなった。
  夏の甲子園の地区予選では、シード高にも選ばれた。
  更に、大学時代は、ボートを漕いでいた。
  なぜか一年の時の同期入部者も、やたら多く、一気に活気づいた。
  当然、4人乗りのレギュラー争いも激化した。
  そして、その周辺の年代の時に、全国レベルで試合が出来た。
 いずれも、その時の団塊の世代なのだろう。
 そんな中に放り込まれた人間たちは、どうするのか?。
  競争が激しくもなるが、意外にリーダーが出現し、ダイナミックにまとまりが
  出てくるものだ。
 そんな風土で育った人間と組織は、意外に強くなれる。
 別に、団塊だからと意識したわけではない。
 その中に放り込まれると、自然にそんな風に育って行くのだろうと思う。
  社会人になって、その時の新入社員は、意外に少なかった。
  そして、その年代は、意外にひ弱な世代になっていた。
  それも、別に意識したわけではない。
  何かが足りなかったのだろう。
 結局それは、競争という砥石にもまれるかどうか、の違いではないか?。
 その砥石が、人をたくましくも連帯感を生み、組織として強くなれる。
 やはり人間は、競争させないと、強い組織を作り出せないのではないか。

 最近、良く思う事である。


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2011年3月 2日 (水)

情熱の売場

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


久しぶりに新聞のテレビ欄を見ていたら、「魂のデパ地下 情熱の売場」とあった。

  “えっ、情熱の売場! なんのこっちゃ?”

 それは、NHKの「プロフェショナル 仕事の流儀」だった。
 
  “仕事の流儀って、復活したんだ”

 とっくに復活していたのだろうが、俺的には、もう終わっていた番組だった。
 とりあえず購入したブルーレイで予約を入れた。
 夜中の12時過ぎにやっていると言う事は、再放送なのだろう。

  そして、録画された番組をみて、感動した。

 某大手デパートに勤務する、食品フロアの部長が主役だった。

 そういえばこのデパート、IYグループの仲間入りをした企業ではないか。
 グループ内の食品スーパーのテコ入れによって再生したとは聞いていたが、
 この事件によって、彼は50を過ぎてから、すべてをゼロから見直す事きっか
 になったと言う。

 それによって、自ら売場の先頭に立ち、率先して床清掃を実施し、現場の最先
 に入り込む覚悟を持ったという。
 
 この番組を見ていると、デパ地下という我々の業界との商売の格差を評価する
 よりも、彼の仕事への取り組みに対する「姿勢」や「考え方」に、私は非常に好
 感が持てたのだ。

 彼には、百貨店のデパ地下を預かる責任者としてのさまざまな流儀があった。
 そして、それらのどの流儀をとっても、私にとっては“その通り”と感じる部分が
 多かったのだ。

  “心のバーを、上げ続ける”

 妥協しない心。
 妥協した部分が、必ず後になってから、アキレス腱になって来ると言う。
 これは、彼の今までの苦い経験から導き出された流儀なのだろう。

  “全力でほめ、心の底からダメを出す”

 人を動かすには、如何に人の心に動機を作るかであり、それはテクニックとか
 と言う部分では済まされない、「情熱」のような、熱いものが必要だと言う。

  “商品に惚れこまなければ、誰も動かせない”

 商品を企画する者、開発する者、販売する者、いろいろな立場の者たちが存
 在する。
 企画する者から販売する者まで、同じ熱を持って商品に惚れこまなければ、
 その熱はお客様には伝わらず、その商品は決して花開かない。

 そして、彼の流儀で一番大切な事。

  “売場に、魂を”

 渋谷店の改装リニューアルにあたってのドキュメント。
 いよいよ、あと数分で開店と言う場面。
 彼は、カメラに向かって、

  「いよいよ、スタート。幕開けです。」

 笑顔で語った。このタイミングが、一番胃の痛くなるタイミングなのに。
 とびっきりの笑顔で、その不安を解消したかったのだろうと思う。

 そして、ピークの午後4時過ぎ、彼はフロアの幹部連中を呼んで激を飛ばした。

  「お前らが部下にやらせているうちはダメなんだよ。お前らが考え方を変えて、
  最前線に飛び込んで、必死になって売っている姿を見せて、背中で教えない
  限り、情熱は伝わらないんだよ。」

 そこから、売場が熱を帯びてきた。

  今回の仕事の流儀は、店長としてリーダーとして、あるべき姿を見せつけら
  れた。
 
  久しぶりに、納得のいく時間だった。



 

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2011年3月 1日 (火)

早くも、3月「新年度」

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


あと数日で、早くも来年度だ。

 2月決算の当社は、3月から新年度がスタートする。
 だから、3月の「ひな祭り」の週が、第一週となる。
 昨年からスタートした「52週MD」もしかし、販促計画もしかり。

 しかし、同業他社の動向をみると、この時期に人事異動が大々的に行われ、
 その余韻で、引き継ぎ等が発生し、決して売場が整っているとは言えない状況。
 
  “そういうお前のお店は、どうなんだい?”

 それには無視をして言わしていただければ、この時期ほど大切な時は無いのだ。

  もう一度、声を大にして言おう。

   この時期は、スーパーマーケットにおいて、一年で一番大切な時期なのだ。

 なぜか?。

  人が、動く、時期だからだ。
  
 我々同様に、他者(他企業、官公庁等)も、人事異動や就職の季節で地域の人
 々の暮らしが変化する時期。
 この地から去っていく人もいれば、新しくこの地に来られた方達も多数存在する。

  “普段の暮らしのパートナーを、どこに決めようか”

 そんな方がたくさん存在する時期なのだ。
 この時期の顧客獲得の有無が、一年間を左右するといっても過言ではない。

  だから、「人事異動でぇ~、そのぉ~。」、とか言っている場合では無いのだ。

 極端な話、異動前から異動後の店舗の一カ月の販売計画を現地で詰めるぐら
 いの踏み込みをしなければ、異動先での一年間を苦しむことなるのだ。

  この時期、競合店の店長が異動などという話題は、大いにチャンス到来だ。

 この期に、徹底して、「水」を開ける大いなるチャンスだ。
 特に、名うてのリージョナルチェーンに押されぎみの中小スーパーは、この期を
 有効に利用して、価格で攻め込んで集客を図れば、糸口が見えてくる。

 更に4月以降からの売場の充実、夕市等を利用した夕方の充実等を図れば、
 新規顧客が固定客として、ゴールデンウィーク以降に確実に優良顧客として
 定着していただける。

 普段の売場と同時に、イベント時にタイムリーな商品展開を実施すれば、
 コトある毎に使い勝手の良いお店として更に新規顧客を獲得出来る。

  すべての始まりは、今なのである。

 他の競合店が、人事異動や個店の方針計画を作成しているこの隙に、水を
 開けるチャンスなのである。

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