節分商戦顛末
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
節分。
以前は、こんなに胃の痛むイベントでは無かった。
かっては、鮮魚主体のいわしを売って、グロサリーの豆を売るだけの日。
しかし今では、一年で一番、寿司が売れる日になってしまった。
毎年毎年、予約販売も異常な程に加熱し、いつのまにやらここまでのイベント
に成長してしまったのだ。
寿司屋の花道。
スーパーの寿司屋にもいろいろな形態はあるだろうが、インストアで調理をして
いるスーパーであれば、その苛酷さも年間でも最大ピークに達する。
製造部門が、年間最大のピークを迎える日。
製品の販売計画をし、材料の仕入れをし、製造し、販売し、結果としての売上。
鮮魚を経験する私としても、簡単に年間最大というがその過程は過酷だと思う。
そして、今回の節分。
惣菜だけでなく、各部門とも、「恵方巻材料」、「豆まき材料」、「いわし類」等の
売場計画があり、売場作りがあり、それらに関わり、一日が流れていく。
私にとっても、この日の寿司への思い入れは一番強い。
それは、昨年の節分の顛末記でも記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-fac3.html
今年の「節分」は、木曜日。当社でも強い曜日だ。
昨年の水曜日と比較しても集客力は高く、惣菜チーフへも、ある目標金額を
提示していた。
惣菜チーフとしても、その金額は、ある「壁」として感じていたのだろう。
“えぇ~、そんな壁のような売上は、いくわけないですよぉ~”
昨年途中から異動してきた新任の惣菜チーフが言った。
彼はそう言ったが、私はいけると思っていた。
“昨年よりも曜日周りは最高だ。その売上を狙わなくてどうする”
そんな状況だったので、青果チーフと以前より打合せをして、青果前の特設
売場を節分当日だけは惣菜に貸す事を承諾していた。
更には、風除室への「恵方巻」ののぼりの設置や、カセットへの恵方巻の吹き
込み、売場の媒体の設置等、後は商品を製造し陳列し売り込むだけだ。
全ては、「やれば出来る。」という自信をつけさせたい為だ。
更には、売上とは、店舗のあらゆる力が一致した時に、莫大なパワーを生む
と言う事を知ってもらい為だ。
そして、当日。
予想通りの来客数と売れ数。
恵方巻、惣菜売上、店舗売上とも昨年以上のペースで推移していく。
しかし、
午後7時には、売場がガラガラになった。
材料が無い。
要は、計画数量が甘かった。
私が指示した売上金額分の発注数量になっていなかった。
これが製造部門の難しいところだ。
事前計画、製造計画がすべて。
製造部門がそのように言われる所以がそこにある。
それでも、なんとか昨年売上を上回ったが、惣菜の目標金額からは10万足り
なかった。
私にとっては、納得のいかない結末だったが、そうやって苦しい経験を重ねな
いと、成長していかないものなのだ。
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