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2011年1月 7日 (金)

ある、お客様との会話から(年末編)

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨年の年末の事。

 いつもいらっしゃる、品の良いおばあさんが、話しかけてきた。

  「年末で店長さんも忙しそうね。」

 丁度、おせち売場にかまぼこ等の補充をしている時だ。
 顔見知りのお客様で、いつもは挨拶程度だが、今日はお客様のほうから笑顔
 で話しかけてきた。

  話は多岐に及んだが、その中で気になる話題があった。

 お客様の娘さんが、築地場内で商売をしていらっしゃると言う。
 「鰹節」の卸しをしているのだそうで、娘さんの為に、鰹節の食べ方や料理の
 しかたについて、そのお客様も、いろいろとPRをしているのだそうだ。

  娘さんは、他にも「鰹節」の消費拡大の為にいろいろと活動しているらしい。

 自分の扱う商品自体を販促活動していくのではなく、取り扱い商品そのものを
 メーカー等関係無く、消費拡大へ向けて販促活動していく。

 その話を聞いていて、「年神様伝説」を布教しようとしている、某メーカーの活動
 がダブって見えた。

  競合関係を問わず、その業界自体の底上げを図っていく。

 個別の競合関係を問わず、競合が協力し合い「業界」自体を底上げする時代。
 そのような方向へ進化しているのが、我々の周囲の業界の流れなのだろう。

  その流れに、我々スーパーもしっかりと乗っていかなければならない。
  そうして、流通の流れの変化に対応し、その波の頂点に立ち続ける。

 そんな視点に立ち、変化に対応しようとする企業だけが生き残れる時代なのだ。
 そんな視点に立てば、まだまだいろいろな食材が掘り起こされるのではないか。

  鮮魚で年末に販売する「酢ダコ」だって、たこ(多幸)を願って、太い酢ダコほど
  売れていく現実。

 もっとその事をお客様にPRしただけで、結果はおのずと違ってくるはずだ。
 そのような謂われをいろいろな場面でPRすることが我々の大きな使命の一つ
 なっていくのだろうと思う。

  年末の家庭での大掃除だって、年神様をお迎えするにあたっての掃除なのだと
  言う事がわかれば、おせちだけを作ってお供えする事から、掃除への行動にも
  つながり、おせち購入の際に、同時に掃除用品も購入していただくという、「ワン
  ストップショッピング」への連動にも繋がるわけだ。

 そのような知識(商品知識だけでなく、生活の知識)を理解していき、お客様に提
 案するということも、我々の仕事の一部として認識しなければならないのだろうと
 思うのです。


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