ある、お客様との会話から(年末編)
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨年の年末の事。
いつもいらっしゃる、品の良いおばあさんが、話しかけてきた。
「年末で店長さんも忙しそうね。」
丁度、おせち売場にかまぼこ等の補充をしている時だ。
顔見知りのお客様で、いつもは挨拶程度だが、今日はお客様のほうから笑顔
で話しかけてきた。
話は多岐に及んだが、その中で気になる話題があった。
お客様の娘さんが、築地場内で商売をしていらっしゃると言う。
「鰹節」の卸しをしているのだそうで、娘さんの為に、鰹節の食べ方や料理の
しかたについて、そのお客様も、いろいろとPRをしているのだそうだ。
娘さんは、他にも「鰹節」の消費拡大の為にいろいろと活動しているらしい。
自分の扱う商品自体を販促活動していくのではなく、取り扱い商品そのものを
メーカー等関係無く、消費拡大へ向けて販促活動していく。
その話を聞いていて、「年神様伝説」を布教しようとしている、某メーカーの活動
がダブって見えた。
競合関係を問わず、その業界自体の底上げを図っていく。
個別の競合関係を問わず、競合が協力し合い「業界」自体を底上げする時代。
そのような方向へ進化しているのが、我々の周囲の業界の流れなのだろう。
その流れに、我々スーパーもしっかりと乗っていかなければならない。
そうして、流通の流れの変化に対応し、その波の頂点に立ち続ける。
そんな視点に立ち、変化に対応しようとする企業だけが生き残れる時代なのだ。
そんな視点に立てば、まだまだいろいろな食材が掘り起こされるのではないか。
鮮魚で年末に販売する「酢ダコ」だって、たこ(多幸)を願って、太い酢ダコほど
売れていく現実。
もっとその事をお客様にPRしただけで、結果はおのずと違ってくるはずだ。
そのような謂われをいろいろな場面でPRすることが我々の大きな使命の一つ
なっていくのだろうと思う。
年末の家庭での大掃除だって、年神様をお迎えするにあたっての掃除なのだと
言う事がわかれば、おせちだけを作ってお供えする事から、掃除への行動にも
つながり、おせち購入の際に、同時に掃除用品も購入していただくという、「ワン
ストップショッピング」への連動にも繋がるわけだ。
そのような知識(商品知識だけでなく、生活の知識)を理解していき、お客様に提
案するということも、我々の仕事の一部として認識しなければならないのだろうと
思うのです。
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