使い方講座?
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨年末から、「おせちの謂われ」を何度か記事にしてきた。
「おせちの謂われ」を言われて(おやじギャグではありません)、おせちを作る。
謂われとか、本来の目的とかを教えられると、素直に謂われ通りにやるのが
日本人。
しかし、謂われが見えないと、なかなか購買行動に移らない。
それは、日本人だけの問題ではないだろう。
ある目的があるから、その目的を達成する為に、物を必要とする。
その目的を効率よく達成する為に、我々は商品を用意する。
安さ、使いやすさ、便利さ、頑丈さ等から、商品を選択する。
従来は、メーカーも小売も、その競争だった。
今後は、目的を創造するのも、メーカーや小売の競争の領域になるだろう。
年末の「おせちの謂われ」の再認識という行為も、目的の創造と言えば言える。
「おせちの原点」を再認識していただき、日本人の琴線に触れ、購買意欲を刺激
する。
かねてより日本人は、人との結びつきを大切にしてきた動物だ。
その為に、人との結びつきという目的を達成する為に、いろいろな手段や物が
開発され、それを行使し、人との結びつきを強くする目的を図ってきた。
そこに、需要が生まれ、供給が始まり、経済が大きくなっていった。
人口が減少し、人との結びつきが弱まり、その目的が無くなってくると同時に、
必要とする物までも不必要となり、経済活動が停滞する。
今一度、人との結ぎつきや人の生の意味を再認識していただき、日本人が生き
る、と言う事の意味をもう一度見直して頂く活動が、謂われの再認識なのだ。
そして、そう言うものを「語り」、「教え」、「提案」していける人材が、店舗毎に必要
になってくるのではないだろうか。
かっては、そう言う存在が一人二人と存在していた。
それが、チーフであり、先輩であったのだが、それを受け継ぐべき我々世代が、
後世に残せなかったのが、一番の要因のような気がする。
売上を上げる、というテクニックにばかり気を取られ、日本人が人として生きる
ことを受け継げなかったことが、今更ながら後悔するのみである。
同時に、良く聞かれるのが、
「~は、置いてますか?。」
から、
「~の場面では、どう使えばいいのですか?。」
に変わってきているのだ。
こんな場面では、「ご仏前」なのか、「ご霊前」なのか?。
ネットで調べればすぐわかるのだが、販売者なのだから知っているハズ、と思
われているようだ。
その方よりもずっと人生経験が少ない若手従業員へ聞いても正しい答えは返
って来ないのに、ついついお客様も聞いてしまう。
自分の部門の、取り扱い商品の「使い方講座」なるものが必須になってくるので
はないか。
品揃え商品の、正しい場面でも、正しい使い方の知識。
商品を知る、とはそう言う事なのだろうと思う。
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コメント
年神ちゃん、コメントありがとうございます。
そうでしたか、事の発端をプランニングした方でしたか。
直接お会いしたわけではありませんが、あなたの想いはビシビシ伝わってきましたよ。
そして、その想いを何とかしてお客様に伝えたかっただけです。
想いが重なった分だけ、パワーは爆発する。
そんな経験を積んだ今年は、きっと良い年になるでしょう。
今後とも、よろしくお願い致します。
投稿: てっちゃん | 2011年1月25日 (火) 20時41分
正月の謂れの訴求をプランニングした者です。たぶん、御社に説明にも行っています。てっちゃん日記のコメントを読んで、この仕事やってて良かったぁ!と大感激!てっちゃんのような店長さんが日本中にあふれる日を夢見ています。年明けから何度もメールしようか悩んでいました!今日は小さな勇気を出しました。本当にありがとうございます。今年が良い年でありますように!
投稿: 年神ちゃん | 2011年1月25日 (火) 09時27分