年神様伝説は如何に?
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
以前にもに何度か記した、「年神様」伝説。
自社でも媒体物を用意し、更にメーカーさんからも「CD」を用意していただき、
おせちの謂われを分かりやすく説明した解説を流しながら売場に機具を設置
した。
数年前にその謂われをPRした企業が、おせちの売上を大幅に伸ばし、その後
も落ちないと言う。
その効果を取り入れようと、当社も導入した「年神様」伝説。
その結果は、如何に。
年神様伝説PRを主導するメーカーさんが来店し、CDを置いていった。
このCDをかけ、年神様の謂われのポスターを張り、目立つ売場を作れば、必
ずその効果が現われるという。
やり始めの頃は、このメーカーでも半信半疑で始めたPRだったが、初年、次年
と普及させていくうちに、確信に変わっていったという。
このような販売強化に対し、“いけるかも” と直感した。
なぜか?。
日本人は、理屈で行動する場面よりも、感情で行動する場合が多い。
特に女性はそうだ。
そして、このCDを聞いた私は、それが確信に変わった。
“なんと、ホロリとくる説明ではないか”
メーカー側は、若年層のおせちへの取り込みを意図して、このCDを作成した
と言うが、私は逆に、高齢者がこのCDを聞いて、ホロリときて購入していくの
ではないかと思った。
それほど、おせちへの成り立ちと日本人の情感がマッチして、ついついおせち
を食べたいという感情がたかまってくる内容なのだ。
そして、結果はどうだったのか?。
展開当初の25日~27日は、今一つの実績だった。
当店には、あいにくCDデッキが無く、流せなかったのだ。
その事をバイヤーに話したら、バイヤー自らCDデッキを購入してきてくれた。
そして、いよいよ28日からこのCDを流しながら販売した。
結果は、それこそ異常値と言えるほどの売上拡大につながったのだ。
それがなんと30日まで続いた。
“ここまで伸びるのか?”
毎年、おせちは自ら品出しをして、かまぼこの動向から今年の年末を占うのが
私の日課なのだが、品出しをしながら、いつも自分で「ホロリ」ときてしまう。
それほど、このCDは日本人の情感を揺さぶる内容になっている。
“日本人として、おせちで家族と一緒に食べなければ”
ついついそう思ってしまう内容。
だから、若年層よりも、高齢者の方が、このCDを聞いておせちの購入動機に
直接働きかけているのではないかと思ってしまう。
前倒しの購入になっていたようで、31日の購買は落ちたが、それでも期間計で
二桁近くまで伸びたということは、まさに「年神様」伝説の賜物といえる結果とな
った。
そして、思った事は、
“デイリー部門のおせち以外にも、これはいろいろと使えるぞ”
と言う事だ。
現在不振の鮮魚の数の子しかり、酢ダコしかり、更には雑貨の掃除用品まで広
げて使える話だ。
それも、次年度の課題として反省としよう。
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