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2011年1月13日 (木)

ガイアの夜明けから②

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


久しぶりに、「血」の騒ぐ番組だった。

 先日の、「ガイアの夜明け」。

  題して “魚離れを食い止めろ” だった。

 その中で、角上魚類が取り上げられていた。

  川口にある角上魚類に江口洋介が入店し、各売場を紹介する場面を放映して
  いたが、スーパーの小型店一店舗が全て鮮魚の品揃えのような印象だった。

   約300坪の店舗が全て、鮮魚!。

  しかし、番組を見ていくと、その理由が分かった。
  この企業の発祥が、もともとは寺泊の海産物店であり、産地の物産商店からの
  スタートだったことを考えると、他業種との合同出店は考えられなかったのだろ
  う。

  店内は、まさに地方市場さながらに(それ以上かもしれない)、各地から集荷さ
  れた魚介類が豊富に、量、魚種とも展開されている。
  
   “ここに来れば、魚介類で揃わないものは無い”

  そこまで徹底しての品揃え。
  特に、「毛ガニ」「ずわいがに」「あんこう」「ヒラメ」などの高単価品が、惜しげも
  無く大陳されている。

   “本当に、これだけ売れるのか?”

  しかし、この店内のお客様の数を見ていると、売り切れちゃうんだろうなぁ~、
  と思ってしまう。

 創業社長が紹介され、創業のいきさつが、スーパーの値段があまりにも高かっ
 たこと。
 
  “これなら、自分で販売したほうが、よほどお客様に喜ばれる”

 社長自ら、新潟の中央市場は出向き、早朝4時からセリに参加して、自らの目
 利きで商品を調達する。

  まずここに、我々スーパーとの決定的な違いがる。

 仕入の段階で、プロも目利きが入り、差別化が始まっているのだ。
 
  私には、同じ「するめいか」に思えたものが、彼らの眼からすると、買えない。
  甘エビも、多少高めで、手を出さない。

  しかし、セリ前のたらばがにに目を付ける。
  身入りの良さと安価で、200ケースほどのセリ品を買い占める。
  その時の、買参者たちのため息が、印象に残った。

 仕入れがプロならば、売り手もプロ。

  番組では、2名の店長が放映されていたが、どちらの店長の会話も、
  切れが良い。

   会話に「迷い」が無いのだ。

  小平店の年末31日の午前1時。
  品揃え前の真っ白の売場に店長が立つ。
  店長の想いは、「天然ぶり」。
  年越しに縁起物も天然ぶりを食べていただきたい。
  出世魚のぶり、それも天然にこだわり、氷見の寒ブリの到着を待つ。
  そして、、入荷したぶりを大陳し、完売する。
  閉店後にインタビューを受けた店長が答えた。

   “今日の売切りは、完璧です。完璧!”
   “お客様は、鮮度で買いに来るもの”

  満足そうに言うその後ろでは、ほんとに何も残っていない売場があった。
  鮮魚の鉄則は、いつの時代でも、常に鮮度の良い物を品揃えし、量販し、
  売り切って利益を残す事。

  その部分で、負けたら、やっぱり鮮魚は落ちていくんだなぁ~。
  
 久しぶりに、血が騒ぎ、そして、納得した。

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コメント

けんたさん、コメントありがとうございます。
先日の会話の答えが、この番組に隠されていたと言う事ですね。
ナビに誘導されて、私も見に行きたいと考えています。
今年も、よろしく。

投稿: てっちゃん | 2011年1月13日 (木) 23時31分

おはようございます
本年もよろしくお願いいたします

私も東京小平の角上魚類 見てきました
まさに同じように感じました
とにかく鮮度と品揃えがいい!
それだけでこれだけのお客様が
来るのか?と驚きました

てっちゃんご指摘の通り
そこで勝負できない魚屋は
廃れていくのですね
つくづくそう思います

投稿: けんた | 2011年1月13日 (木) 08時27分

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