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2010年12月 7日 (火)

おばあちゃんのクリスマス

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


毎年、ボージョレーの発売を機に、店内を「洋」のイメージに一新する。

 それは、店内の飾り付けもそうだが、各部の売場企画も「洋」へ舵を切っていく。
 そして、今年も、私なりの法則に沿って「洋」の商品と展開を強化していった。

 それは、ボージョレーの販売を機に、「ビール」「焼酎」に合うおつまみやおかず
 から、「ワイン」に合うおつまみやメニューへ切り替え、クリスマスへ突き進むこ
 とである。

 そうやって、クリスマスへの布石を打ち、クリスマスを成功させ、25日夜から
 一気に「年末」へと店内がガラリと変えていくのだ。

 しかし、「洋」のイメージ作りは順調に進んでいたが、商品の動向が思わしく無い。

  “おやっ、なんか全然商品が動かないなぁ~”
  “地域柄、この提案には無理があったかなぁ~”

 私の店舗の客層は比較的高齢のお客様が多く、開店~午前中・日中のお客様
 が多いが、夜以降の客数は伸びない。
 それは、基礎商圏の客層とも連動している。
 そして、開店当初から、「和」の商品群が圧倒的に強かった。

 「伝説の売場」も、副店長が中心に作った売場だったが、私は彼に相談した。

  「どうもこの売場の動きが良くないな。軌道修正をして、この売場のテーマを
  変えようか?。」

   「分かりました。どんな風にしますか?。」

  「和のテーマがベターだろう。和のクリスマスのイメージで対象を絞ろう。
  題して、『おばあちゃんのクリスマス』だ。」

 クリスマスと言えば、女子と子供。そして、30代の核家族がど真ん中の対象者。
 しかし、本当にその人たちだけがクリスマスで賑わうのだろうか?。
 
  おじいちゃん、おばあちゃんだって、スィーツを食べ、御馳走に走るハズだ。

 私の20数年の小売業の経験からも初めてのクリスマス企画だ。
 これだけ、和の強い店舗だ。絶対にジャストフィットする企画があるはずだ。

  展開スペースは、「伝説の売場」を含めて、その周辺の非冷地帯と真ん中の
  冷ケースでの展開を予定している。

 私は、グロサリーチーフに指示した。

  「非冷地帯は俺が企画する。冷ケース内はお前が考えろ。」

 本部企画の商品リストでは無く、店舗企画でゼロベースからの売場企画。
 それは、自らの仮説からその軸に沿った商品を選定し、発注展開まで自らの
 筋を通した売場作りが要求される。

  しかし、彼は、むしろそれを楽しんでいるようにも見える。

 そして、私の目論見は、そこにあった。
 “ゼロベース”から、筋書きを組み立て、実行し、検証する。
 それが、「考える力」を、大いに養うのだ。

  そんな仕事の繰り返しが、「仮説・検証」力を養う。
  そして、そんな経験を3年も積み重ねれば、他者とは雲泥の差となって現われ
  てくる。

 自分の部下には、どんどん、そんな経験をしてほしいものだ。






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