高校生アルバイトⅡ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店長室で、仕事をしていたら、副店長が高校生アルバイトを引き連れてきた。
彼は、ある理由から、ここ一カ月程、アルバイトを欠勤していた。
「おうっ、久しぶり。元気だったか?。」
「はい、元気でした。」
「おまえのお母さんから話は聞いていたよ。学校の許可は下りたのか?。」
「はい、来年の1月から、許可が下りる予定です。」
一カ月程前の事だ。
彼のお母さんから電話が入った。
「息子の件ですが、実は学校から停学処分を受けまして、当分アルバイトを
休ませていただきたいのです。」
「そうですか。分かりました。それは仕方が無いですね。」
「それで、今後のアルバイトの件ですが、そのような状態ですので、アルバイト
は辞めざるを得ないですよね?。」
「それは、本人がどう考えているかですよ。」
「息子は辞めたくないと言っています。」
「我々の職場では頑張っていた子ですから、辞めてほしくない存在ですし、
停学後も継続していただいて結構ですよ。それでは、学校の許可が下り
しだい再度連絡ください。その後で今後の事を打合せしましょう。」
そんなやり取りがあった。
彼が、何をしでかしたのかは、分からない。
しかし、学校の停学処分と言う事は、学校の良識に反する事を、彼がしでかした
ことは間違い無いだろう。
私は、彼に問いた。
「お前は、今回の件で、反省はしているのか?。」
「はい、してはいけないことをしたと思っています。」
「何をした?。」
「はい、○○のような事をしたようです。」
「相手には、しっかり謝罪したのか?。」
「はい、しっかり、謝りました。」
「お前は、今回の事件で何を学んだ?。」
「悪い事はしてはいけない。絶対にバレると言う事です。」
「君らが働く目的は、お金を稼ぐと言う事だろうが、私は、ここでのアルバイト
で学んでほしいのは、『礼儀』と『想いやり』の二つだ。特に相手の目を見て
挨拶する事を言ってきたが、それは相手を認めて想いやる事だからだ。ここ
に来て、私に謝罪すると言う事は、今回の件を十分に反省しているということ
なんだろう。お前がも言う一度やる気があるのなら、『礼儀』と『想いやり』を
もう一度、ここで学んでほしい。」
事の善悪が、良く理解出来ない年頃だ。だから、失敗もあるだろう。
大切なのは、周囲の大人が見過ごさず、教える事。
特に、職場とは、そのような社会のルールの上に成り立つ、人間集団の規範
に満ちている。
仕事をしながら、学ぶ。学生がアルバイトをする本質がそこにはある。
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