クリスマス商戦を振り返って
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
毎年思う事は、「クリスマス」も簡便化、簡素化しているんだ、と言う事だ。
特に今年は、店舗が変わり、イベント時のお客様の暮らしの違いが露わだ。
23日は祝日により、曜日変化はそう関係ないのだろうが、24日は曜日の変化
が意外に大きい。
だから、23日~25日の3日間のスパンで判断しなければならないのだろう。
しかし、そうは言っても、クリスマスという一大イベントが、日本国中で一斉に
同様な生活スタイルで実施されるという行事は、既に過去の物語であること
とは間違いない。
当然、それは、国民の高齢化や世帯の家族数の変化などもあり、それに現在
の経済状況の停滞が、更に輪をかけて推進されているのだと思う。
しかし、そうしてクリスマスというちょっとお洒落で洋風の贅沢を満喫する日が、
暮らしの中から消えてしまったのかと言えば、逆の話だ。
これだけ、個人のアニバーサリーが氾濫し、プチ贅沢が氾濫してくれば、特別
クリスマスでの一大贅沢日の影が薄れてくるのは自明の理なのかも知れない。
24日の朝のテレビの報道でも、現在の恋人たちの24日の暮らし方は、20年
前とは雲泥の差があるように思われる。
そして、仕事の多様化も相まって、24日に都合よく休日を取れるとは限らない
人達の増加も、一極集中化を妨げているのだろう。
なんだかんだと講釈を語っては見たものの、結局、クリスマスという一大イベント
も年々縮小均衡に陥っている事は間違いない。
そして、今年もその傾向は続いていた。
どんどん、分散化が進行している。
24日集中も分散化。
商品の集中も分散化。
クリスマスに食べられてきた食材もどんどん分散化している。
“いまさら、鶏の骨付もも肉じゃぁねぇだろぅ~が”
そんなお客様の声が、バンバン聞こえてきそうな商品動向だった。
特に、20代の若いカップルなど、誰も寄り付いていない。
“クリスマスの10年後は、どうなるんだろうか?”
365日の中の一日に、限りなく近づいていくのだろうか?。
はたまた、年末のおせち同様に、「クリスマスの謂れ」なるものが登場し、改め
てクリスマス商材の復活が試みられ、バブルボーイズ達に立て直されていくの
だろうか。
しかし、それとて一時のあだ花。
時代は、どんどん変化し、新たな暮らしが開発され、古きものは廃れていく。
そして、世代が変わり、それに付いていく者、取り残される者が現れ、人も企
業も変わっていくのである。
どうせなら、変わる側より、変える側に立ち続けたいものだ。
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コメント
KOZOさん、コメントありがとうございます。
そのような作戦で、いろいろなイベントに対応していく事で、一年後のクリスマスに活きてくるのだと思いますよ。
固定客をしっかりとつかみ続ける事こそが、小売の原理原則だと思います。そして、それ以上の対策は無い。
そう信じて、年末を迎えてください。
投稿: てっちゃん | 2010年12月27日 (月) 00時44分
Dの彼さん、コメントありがとうございます。
最近想う事は、店舗別、企業別に、地域のお客様への役割があるのではないかと言う事です。
一年365日の全ての行事に、地域のお客様から同様の期待をされていると思っていること自体の考え方を変えていかなければならないのではないか、と。
そう割り切って絞り込んでいかないと、自企業の強みを磨いていけないのではないかと思っています。
「自社の強み」。もう一度その事を自ら認識する事が大切なのだと思っています。
投稿: てっちゃん | 2010年12月27日 (月) 00時29分
以前、てっちゃんさんのブログにケーキの予約は客数に繋がるというのが頭にあり、今年はケーキの早期予約割引(11月末締め切り)を実施しました。結果、ケーキの予約は前年比180%。しかし、客数はというと23日は前年比95%、24日120%、25日100%となり3日間計は微増でした。ケーキの予約ですので、新規客の拡大ではなく、固定客の囲い込みにはなったのかなと思います。
投稿: KOZO | 2010年12月26日 (日) 19時34分
ハレの日にせよ、ケの日にせよ、
このスーパーで食材を購入したいと
思える売り場を普段から提供できてるか
ということを改めて考えてしまった
クリスマス商戦でした。まだまだお客様の
生の声を売場に活かせていないのが
多いに反省です。
投稿: Dの彼 | 2010年12月26日 (日) 12時19分