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2010年12月 1日 (水)

仮説の道具

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近、かってのお店で利用していた、「データ活用法」を復活させている。

 それでは、何故現在のお店で、その活用法を利用しなかったのか?。

  昨年比が、出ないから。

 昨年実績が出ない為、昨年に対して、どう数値が推移しているのかが見えなかっ
 た。
 だから、売上金額と店順位で、週間の売上を評価していたのだ。
 
  しかし、気がついてみると、もう昨年比が出るようになっていた。

 そして、その事に気がついてのが、つい先日の事だ。

  “あっ、そうだ。このお店も昨年実績と比較できるんだ”

 日頃の週間とは恐ろしいもので、やり続けると当たり前のように継続してきたもの
 が、止めてしまうと、思いだすのに時間がかかる。
 時間がかかるだけならば、まだマシで、思いださなくなってしまう事もあり得る。

  やはり、人間は、追い込まれた状況に陥らないと、「知恵」が出ないようだ。

 そして、もう一度、その当時の「データ」の比較方法でデータを抽出してみた。

  しかし、データを見ていると、どうもしっくりこない。

 以前は、今年の先週実績と昨年の先週実績を比較して、
 結果としてどうだったのかを、部門毎に抽出し、部門に考えさせていた。

 そして、それはそれで、部門毎に次の一手、今週の一手が見えてはいたが、
 今年から本格的に果実に入り込んで次の一手を考え続けていると、その手法
 では、今週の一手が見えてこない。

  要は、昨年の今週が見えないからだ。

 果実は、今はみかん一色に染まってしまったが、それでも、りんごやいちごの
 実績も、重要だ。

 特にこれからの「いちご」は、週毎に金額を増していく。
 そんな特徴のあるカテゴリーの事を考えると、昨年の今週が見えないと、「手」
 が打てない事が見えてきた。

  データを、検証の為に活用するのか?
  データを、仮説の為に活用するのか?

 データを仮説の為に使用し、結果を見る前に、仮説を立てて行動を起こすには、
 後者の仮説の為のデータ活用に活かさなければ、より積極的な計画や発注に
 は結びつかない。

  よって、この店舗では、今年の先週データと昨年の今週データを摺り合せて、
  昨年比を比較し、先週と同じ売場では、昨年の今週の結果と比較してどうだ
  から、今週は、売場をこう変え、発注をこう変え、対応する。

 だから、結果が残る。
 あまり、昨年にこだわりたくは無いのだが、まずは昨年を知ることから始めない
 と動きが取れない。

  年末を前に、また新たな取り組みとなってしまった。

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コメント

ふるたさん、コメントありがとうございます。
楽しみです。ありがとうございます。

投稿: てっちゃん | 2010年12月 1日 (水) 15時25分

年末に向けてがんばっていますね。
今回のブログの内容は、思い当たる点が多いです。
こいう事を防ぐためには、全社的にしないといけないこともたくさんありますね。
以前、僕のやっていた方法をメールしますので、参考にしてください。

投稿: ふるた | 2010年12月 1日 (水) 11時51分

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