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2010年11月30日 (火)

歳時記崩壊のその後で

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のブログで「歳時にまつわる知識」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-a3ae.html

 しかし、世の中は、我々が想像している以上に、歳時記に対する認識が崩壊
 し、その時々の行事、習慣、習わしが無くなり、暮らしの変化が無くなっている。

  読者の「yuki」さんの指摘にもあるように、背筋が寒くなる思いだ。

 しかし、こうやって、日本の歳時記が崩壊していく一方、この国の消費とその食
 を支える食品スーパーはどのような方向へ進んでいくのか?。

 と言うより、どのような方法で、お客様の消費を刺激し、購買の衝動を揺さぶる
 べきなのか。

  従来は、日本人が古来より習慣としてきた歳時記に合せて、概ねの日本人の
  行動が、統一されていた。

  だから、普段使用しない商品でも、その歳時記に合せて、品揃えや展開が
  ある程度読めていた。それによって、大きな消費行動に対応できたのだ。

  しかし、その歳時記が崩壊していくと言う事は、その読みが出来なくなっていく
  と言う事である。

  もっと言うと、その単品を作るメーカーさんこそは、死活問題となっていくと
  言う事でもある。

 正月から「かまぼこ」が消える、「しめ縄」が消える、「鏡もち」が消える。
 それは正月だけの事では無い。「節分」「ひな祭り」「彼岸」その他諸々。

 そのような、日本独特の習わしが、消えていき、人々はどんな暮らしの変化
 を楽しんでいくのだろうか。

  キーワードは、「アニバーサリー」。

 “ちぇっ、また横文字か!”
 そう、思われるだろう。
 しかし、それぐらい発想を変え、頭を変えなければ、付いていけない時代だ。

  従来の日本人の習慣を、「オフィシャル・アニバーサリー」と呼ぶなら、
  今後の日本人の方向は、「プライベート・アニバーサリー」と呼んでいいだろう。

 個人の誕生日を初め、結婚記念日、入園・入学、合格発表、その他。
 従来の日本人が、農業、水産業、林業という一次産業に従事していた時代で
 は、あらゆる行動が、その周期に合せて行動していた。
 しかし、個人の就業が多様化し、休日も多様化、余暇も多様化してくると、当然
 「地域の繋がりで一緒に」という行動様式から、「個人とその周辺のお祝い事」
 に対しての、プライベートなアニバーサリーが盛んになってくるし、今後この傾向
 はますます進行していくだろう。

 そうなれば、チラシに対する需要は減退していく。
 一方で新聞を取らなくなるのだから、チラシ効果は薄れていく。

 逆に、顧客情報はますます重要になっていくだろう。
 個人の住所、電話番号、メールアドレス、そして個人のアニバーサリー。

  そして、「プライベート・アニバーサリー」への働いかけが重要となってくる。
  更には、「プライベート・アニバーサリー」の創造と暮らしの提案が創造され、
  そんな提案に「心を揺さぶられた」お客様が、そのアニバーサリーを活用して、
  個人の暮らしを豊かに、周囲との人間関係の関わりを豊かに、どう演出してい
  くかという「コト」に価値を見出していく時代へ向かっていくのだろうと思う。

 だから、「コト」が必要になってくるのだし、「コト」を創造していかなければなら
 ない時代へ向かっていくのだ。

 「コト」を、効率で語る時代では、無さそうだ。






  

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コメント

yukiさん、コメントありがとうございます。
知恵の競争、その通りですね。
企業規模でのパワーの競争でも無く、安さだけの競争でもない、如何にお客様(生活者)と同化して、その立場で人生を楽しめるか。
そう、自らが人生を楽しむ姿勢を持って知恵を出していけば、どんどん次が開けてくるんだと思います。
人生を楽しむとは、金銭の豊かさを追うのではなく、楽しめる心を豊かに育てる事なのだと思いますね。

投稿: てっちゃん | 2010年11月30日 (火) 22時48分

おはようございます。
私もてっちゃん店長と同じ考えです。
今のお客様(特に30代~40代主婦)は
日常生活を「記念日」「イベント」化できるところに関心が向くようです。いろいろな行事が衰退していく中で、節分の恵方巻きだけは年々売上が伸びています。これは、「恵方巻き」のいわれ云々ではなく、家族揃って同じ物を食べることにイベント性を感じているからだと思います。だから、お客様に対して何かを仕掛けるときは、「それをどうやってイベント化するか?」「あなたにとって意味のある記念日だと思って貰うか?」に考えの焦点を絞っています。要は、楽しくなければ嫌なんでしょうね。いくら「安売り」をしても、それが「楽しい」と思わなければ、行動してくれないのが、今のお客様だと理解しています。「コト」をどうやってつくるか?知恵の競争ですね。

投稿: yuki | 2010年11月30日 (火) 09時14分

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