お菓子売り場にて
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
お菓子売場。
特に、ポケット物とかの子供菓子売場は、出来れば近づきたくない「領域」だ。
子供が嫌いなわけではない。
ピッキングされた台車でそこに向かい、品出しをすると、最低でも15分は帰れな
い。時には30分程も無駄?な時間を費やしてしまう時もある。
売場自体も分からないし、更に商品も売場も細かいので見つけずらい。
このような売場ほど、発注担当者が自ら品出ししたほうが、圧倒的に効率的だ。
先日、何気なく子供用菓子売場を通りかかったら、売場に商品が落ちていた。
それも、二つ。違う商品だった。
“やばい!、これを拾ったら、探すのに余計な時間を奪われる”
そうは思っても、素通りするわけにもいかず、仕方無し?に、商品を取り上げた。
箱もののおまけつきのラムネだった。
“さて、似たような商品はたくさんあるな。すぐ見つかりそうだ”
そう思って探し始めたものの、似たような商品はたくさんあるものの、そのもの
は見つからない。
そうやって、集中してくると、だんだん周りが見えなくなってくる。
そうして、機嫌が悪くなってくるのが、いつものパターンなのだ。
「こんにちは!。」
耳元で、元気に挨拶されても、気がつかなかった。
5歳くらいの女の子が、いつの間にかそばに来て、私に挨拶していた。
「あっ、こんにちは。」
私は、慌てて返した。
「元気良いね。今日はお買いもの?。」
女の子は頭を縦に頷いて、「そう。」と返事した。
更には、弟さんと思われる3歳くらいの男の子も近づいてきた。
“こんな子達が、ここのお客様なんだなぁ~”
そう思いながらも、私は落し物を戻す場所を探していた。
そして、「まさか?」とは思ったが、駄目もとで聞いてみた。
「ねぇねぇ、この箱を戻したいんだけど、どこにあるのかな?。」
なんて店長だ。お客様に、それも5歳の女の子に売場を聞くなんて。
すると、女の子は、ちょっと迷っただけで、その後振り返り、反対側の売場
へす~っと近づき、元売場へ案内してくれた。
私は、思わず女の子の頭を撫で撫でして、「すごいねぇ~。」と叫んでいた。
そして、図々しくも、別の商品も尋ねた。
「それじゃぁ~、これは、何処?。」
そして、またしても、裏側を向いて、案内してくれた。
そして私は、またしても彼女の頭を撫で撫でしてしまった。
“単品単品の売場を覚えているのか?”
“幼児とは言え、侮れないな”
子供菓子売場。
私が遠ざけていた売場で、何が起きているのか?。
底知れぬマーケットチャンスが、転がっているのではないか?。
こんな調子で、お子さん達にアンケートを取って、品揃えを子供たちに決めて
もらったら、どれだけお子さん達が集まってくれるか?。
そう、思わずにはいられなかった。
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コメント
皆さん、コメントの数々ありがとうございます。
本当に、いろいろ参考になりますね。
特に、私にとってもうとい売場ですので、貴重な意見に感謝します。
やはり売上を作る原理原則は、どの部門も同じ。
「新商品」の回転率と単品管理と単品量販。更には充実の品揃え。
なんか急に、「菓子」「駄菓子」が面白くなってきましたね。
投稿: てっちゃん | 2010年11月 6日 (土) 23時46分
みなさん色々ご意見ありがとうございます
参考にさせていただきまさす。
感謝
投稿: KOZO | 2010年11月 6日 (土) 13時45分
引き続き(笑)
お菓子の部門は、いかに新商品の導入を早くするかで、売り上げもかなり違ってくると思います。
新商品のコーナーをきちんととって、POPなどでも大々的にお客様にアピールして、1~2週間のリピートを見て、廃番にするアイテムと定番にするアイテムとを決めるとか・・・
売価ではなく、対応できると思います。
投稿: ふるた | 2010年11月 6日 (土) 10時47分
おはようございます
うちの会社は、子供用のお菓子の品ぞろえには、かなり力をいれているし、子供のお菓子コーナーでは、アニメDVD(アンパンマンなど)を流しています。
子供が、あそこのスーパーマーケットに行きたいというのを狙っているんだとは、思うんだけどね。
子供の駄菓子のコーナーの売り上げは、意外とバカになりませんよ。
単品での売れ数が、異常だし、遠足前には、かかせないコーナーですね。
投稿: ふるた | 2010年11月 6日 (土) 10時44分
KOZOさん、コメントありがとうございます。
そうですね、棚変えだけでは大きな数値変化をもたらすのは厳しいかも。
壊れせんべいコーナーのエンド展開とは考えないと難しいかも、ですね。
後は、めずらし物の展開を高頻度で展開していくのも面白いかも、ですね。
投稿: てっちゃん | 2010年11月 5日 (金) 20時45分
コメントありがとうございます。
本当に子供さんの菓子売場の記憶力には脅かされました。
あれだけの細かい売場を実に良く覚えている。いつも見ている売場には、年齢も立場も関係無いんですね。
投稿: てっちゃん | 2010年11月 5日 (金) 20時41分
てっちゃんさんありがとうございます
やはり価格訴求ですか。T社出店以来グロサリーはかなり持っていかれています。小型店の棚変え程度では焼け石に水かもしれませんが、お客様に1点でも買っていただけるよう頑張ります。
投稿: KOZO | 2010年11月 5日 (金) 10時04分
子供さんは将来の大切なお客様ですから大事にしています。それにしても、元売り場を把握しているとは子供さんはあなどれませんね。
投稿: | 2010年11月 5日 (金) 09時13分
KOZOさん、コメントありがとうございます。
バイヤーが徹底して価格での送り込みをかけてきました。
現場では、送り込まれた商品を徹底して売場に出し切り、日々底上げのメンテナンスをして、ダイナミックな売場を継続し続けました。
ようやく今月の数値から戻ってきたかな、という感想です。
本来は、定番での売場のレベルアップが望まれるのですが。今はそれが限度ですね。
逆に、棚変えでの成功事例の情報がほしいですよ。
投稿: てっちゃん | 2010年11月 5日 (金) 07時48分
ここ最近は菓子部門の売り上げがかなり厳しい状態が続いています。私も苦手な部門です。来週、棚変えを予定しているのですが、なにか良いアイデアないですか?
投稿: KOZO | 2010年11月 5日 (金) 06時26分