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2010年11月25日 (木)

構造不況の裏側で

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、かっての企業の、かっての部下と話す機会があった。
 
 同じ「鮮魚」仲間。

 いま彼は、かっての私の職位(SV)として、活躍?している。

  「てっちゃん、今、仕事は楽しいですか?。」

   「ああ、楽しいよ。思いっきり仕事を楽しんでいるよ。」

  「えぇ~っ、本当ですか?。私の周辺に、仕事を楽しんでいる人間なんでいな
  いですよ。」

 どうして、そんなにモチベーションが下がってしまったのだろうか?。

  「ビフォーバブルボーイズ」「バブルボーイズ」世代は、成長感を体感して来た。
  行動すれば、結果を得られた時代だったのかも知れない。

 しかし現代は、行動し、努力しても、それに見合った結果は保証されない。
 逆に、行動した分だけ、失敗の確率が高まるから、ますます行動しなくなる。

 そこに、コンプライアンスの問題も露出してきており、残業問題や、作業の準備
 も問題も加味されて、更に問題は複雑に絡み合ってモチベーションに影響を与
 えている。

  鮮魚を取り巻く、外部・内部環境は、以前から大きく変化している。

 それらの規制が少なかった以前の売場作りと結果作りの手法が、現代には通
 用しない。

  「てっちゃんと市場に行ってた頃は、我々も目をギラギラさせて仕入をしていま
  したが、今現場の人間と市場に行っても、反応が無いんです。仕入れたくても、
  在庫やロスの問題で仕入れられない。魚を見ても、利益を生む発想ではなく、
  利益を失う発想でしか無いんですね。」

 そうなのだろう。
 当然、業績の結果は重要だ。

  しかし、結果に囚われ過ぎると、商売本来の、もっと大切で本質的な事を見失
  なう事になる。

   それは、“仕事の喜び”だ。

  我々商売をする者の“喜び”。
  それが、日々我々を行動に向かわせる、最大の要因なのだ。
  そして、その“喜び”を伴った行動が、結果を生む。

   それが、“本質”である。

 それにしても、私が、「仕事が楽しい」と答えた時の、彼の衝撃は異常だった。

  「えっ、仕事が楽しいんですか?。そんな人に久しぶりに出会いましたよ!。」

 今、鮮魚に携わる人間たちは、一様に、仕事の楽しさ、喜びを求めている。
 
  構造不況と言われている。

 それは、生活者側だけの問題として捉えるのではなく、
 我々内部の問題としても、捉え直さないと、新たな発想は生まれてこない。

 スーパーマーケット理論を推し進める中で、鮮魚という部門は、どうもボタンを
 掛け違えて来てしまったのかも知れない。

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コメント

スーパー蕪さん、コメントありがとうございます。
今日、KOZOさんとの会話の中で「スーパー蕪さん」の事が話題になりましたよ。「行動力」のある方だと。
今後とも、よろしくお願い致します。

投稿: てっちゃん | 2010年11月27日 (土) 23時34分

はじめまして。

KOZOさんと昨夜ご一緒していて、
てっちゃん店長に会いに行くのをとても楽しみになさっていました。

ワタシもKOZOさんに会いにお店に行ってみたクチです(笑)
http://ameblo.jp/super-kabu/entry-10491563346.html

ブログでは流通色をほとんど出していませんが、SNSの方では少しは・・・


記事に関係ない話を長々と失礼しました。
ワタシも、仕事楽しいです。
というか、楽しんでいます。
かなり裁量の与えられている恵まれた環境なので楽しめるようにやっているということもありますが。


商売をしているわけではありませんけれど、ご指摘の“本質”には強く共感します。

>それが、日々我々を行動に向かわせる、最大の要因なのだ。
>そして、その“喜び”を伴った行動が、結果を生む。

そんな人たちで構成された組織を目指したいですね!

投稿: スーパー蕪 | 2010年11月27日 (土) 22時41分

スーパー大好きママさん、コメントありがとうございます。
「アフターバブルボーイズ」の自分の探しの旅も、限度を超えると迷路に迷い込んでしまい、探す事が目標になってしまう事になってしまう。
どこかで妥協して、一途に一つの夢を追いかける潔さ(覚悟)も持ち合わせないと取り残されてしまう。
仕事とは、人生とは、コツコツと基本を積み上げてこそ、その延長に応用があり進化があり一流があるのだと思います。
そう言えば、最近俺も「魚」を食ってねぇ~なぁ~。
あぁ~、吉次の煮付けが食いてぇ~。

投稿: てっちゃん | 2010年11月27日 (土) 00時14分

てっちゃん店長へ

スーパーの運営って難しそうですね。
アフターバブルボーイズは一見頑張っても報われないという脱力感から報いを家庭に転嫁しているように見えて、実はいつまでも自分探しをしている世代であるという分析もありました。
自分磨きにはお金も時間もかけたいと思っているのもこの世代のようです。
あきらめていない分しんどさも大きいのかな?

構造不況からいち早く脱出できますように願っています。
さあ、お魚買わなくっちゃ。

投稿: スーパー大好きママ | 2010年11月26日 (金) 23時11分

yukiさん、コメントありがとうございます。
経験を積んで、たくさん厳しい状況の中に身を置いて来て初めて、その厳しさの中に“楽しさ”を見出す事が出来るのだと思います。
だから、その経験を積まない人間に「楽しめ」と言ってもなかなか通じないのかも知れませんね。
それも含めて、仕事の楽しさを体現する姿勢を、自分の「背中」で示していく事が、今の私の最大の仕事と捉えています。
そう考えると、今の状況の中で、どう仕事を楽しむかを、本気で考え本気で具現化したいと思いますよ。
そして、それが楽しさなのかなぁ~、と思っています。

投稿: てっちゃん | 2010年11月25日 (木) 22時53分

こんにちは。
仕事を楽しむ。すてきなことですよね。
不謹慎な考え方かもしれませんが、私は、日々、会社の看板で”遊ばせて”頂いていると思っています。個人の名前では、とてもできない大きなことをやらせて貰える。こんな楽しい”遊び”はないです。これを楽しまなくてどうしましょう。まただからこそ、会社に相応の益(利益だけではなく広い意味で)をもたらさなければならないとも思っています。人生の大半を費やす仕事を嫌々やるなんて嫌ですよね。要は気持ちの持ちよう、考え方次第だと思います。でも、私の下にも若い者がおりますが、私の頃と違って、いろいろな意味で閉塞感が強く、なかなか酬われない状況の中では、仕事を楽しもうよといっても難しいのかもしれませんね。どうやったら、部下のモチベーションを上げることができるか悩みは尽きません。私よりも何十倍もの人数の部下を抱えているてっちゃん店長の悩みは、私の何十倍も大きいのでしょうね。

投稿: yuki | 2010年11月25日 (木) 13時12分

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