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2010年11月 3日 (水)

既存店への軟着陸

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


新店が、新店で居られるのは、一年間。

 一年経過後は、既存店として、昨年比が算出される。
 当店も、例外ではない。

 そして、それは単に「昨年比」が算出されるという数値上の事実だけでは無く、
 粗利率にしても、生産性にしても、経費率にしても同様のことなのだ。

 新店の売上を軌道に乗せる為、更には新店のオペレーションや売場維持、
 集客力、鮮度、品切れ等を高いレベルで維持させる為の初期投資が、低い
 粗利率予算であり、生産性予算であり、PL上の各種予算である。

 しかし、いよいよ既存店としての位置づけで結論づけられていく立場になる。
 それは、当然に「チラシ」上の位置づけにも出てくる。

 従来は、新店として、大いに価格訴求型のチラシが単独で打たれていた。
 既存店以上に集客力を期待され、それに応えるべく攻めの一手を打てた。

 今後は、既存店と同様にチラシインパクトになり、チラシによる集客力を失い、
 店舗運営レベルが問われてくることになる。
 考え方を変えなければ、それに対しての対応が図れない状況になってくる。

  “考え方”

 地域の競合に負けないチラシ価格で、負けない集客力を競い、負けない売場で
 話題性を得て、固定客を高い位置で獲得し、既存店への道筋を作る。

  それが従来の新店の方向性だとすれば、今後は、

 その後を受け、獲得した固定客をしっかりと繋ぎ止め、日々安定して来店して
 頂き、当店の買物から、豊かな暮らしを創造していただける普段のお店。

  としての考え方へ切り替えなければならない。

 先日のチーフミーティングで、チーフに話した。

  「我々の、企業の新店としての責務は終了した。今後は、既存店として、いか
  に利益貢献できるかが最大の課題だ。それ故、チラシ効果でお客様を獲得す
  る数値を重視するのではなく、普段の安定した売場維持から固定客を確保し
  安心して来店していただけるお店、そして、一人一人のお客様の豊かな暮らし
  に貢献できるお店を、地道に作っていく事が我々の使命に変わったのだ。」

  「その為には、固定客に気持ち良く買物をして頂けるコンセプトが最大のポイ
  ントであり、基本の「接客」「清掃」「品切れ」「鮮度」の4Sが最重要課題だ。」

 そういう話をしておかないと、

  “特売が弱くなったから、売上が落ちた!”

 とか、

  “生産性を求められるから、売場維持が出来ない”

 とかの、従来の延長線での発想しかできなくなる懸念があったからだ。

  “既存店としての、我々の課題”

 それを、新たな発想で解決していかない限り、我々の次なる成長は訪れない。

 そして、チェーンストアとしてのスーパーマーケットの成長とは、既存店の成長
 であり、従業員の成長であり、普段の暮らしの追求に向かうのである。



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コメント

ふるたさん、コメントありがとうございます。
朝礼。活用していきたいですね。
どのパートさんも、朝礼では活き活きと話を聞いてくれる。
社員の為の朝礼ではなく、パートさんの為の、パートさんのモチベーションを高める朝礼を、それこそ毎日実施してみたいものです。いや、それが年末へ向けての、私の目標としていこうかと思いました。
ありがとうございます。

投稿: てっちゃん | 2010年11月 3日 (水) 19時28分

てっちゃんなら大丈夫ですよ。
目の光がちがってますもんね。
勝てる売り場も負けない売り場も・・・
てっちゃんの意図をしっかりと組んでくれる担当・パートの方達を作ることですね。
簡単で、より具体的な話し方で、1対1くらいで、てっちやんの考える店舗、従業員としての行動を特にパートさんに朝礼で毎日くらい、話したらいいんじゃないかと思います。
当社では、朝礼に遅れて来たり、だらだらと歩いてくる従業員も多いから、当社は、そこから直さないとダメなんですよ。

投稿: ふるた | 2010年11月 3日 (水) 19時17分

ふるたさん、コメントありがとうございます。
売上という目に見える数値から、利益という見えない数値の追求が、今後の私の責務と考えないと、日々の数値で一喜一憂に陥ります。
従来は、勝てる売場が目標でしたが、今後は負けない売場でしたたかに戦っていきたいですね。

投稿: てっちゃん | 2010年11月 3日 (水) 18時58分

yukiさん、コメントありがとうございます。
計画通りかと問われれば“否”ですが、組織はそれを待ってはくれません。
更に次が控えているとなると、尚更です。
そして、今の数値を100として、如何に3桁に乗せられるかが、私に問われる数値だと勝手に思っています(笑)。

投稿: てっちゃん | 2010年11月 3日 (水) 18時55分

お疲れ様です。

1年たつと予算的にも経皮的にも厳しくなりますね。

当社も新店は、同じような扱いだと思います。
けど、価格訴求を1年も続けていたら、なかなか、元に戻すのも大変ですね。

昔の職人さんが家を建てたときには、柱の1本を反対に立てて、まだ、完璧じゃない、完全じゃないから切磋琢磨しないといけないという戒めにするそうです。

スーパーマーケットは、新店としてオープンした時が、人員体制も価格もその他いろいろなことが、既存店舗からすると100%に近いから、上がるってことは、なかなか、難しくなりますね。
元々のレベルが、高いわけですからね。

これから店長の手腕が問われますね。
頑張ってください・・・・

投稿: ふるた | 2010年11月 3日 (水) 16時56分

マーケットへの後発店として、顧客獲得のための販促強化をどこまでとするか?
非常に頭を悩ますところですよね。
当初計画通りに目標を達成できればすっきりと切り替えもできるでしょうが、目標に遠く及ばない状況にあったりすると、いつまでもずるずると販促強化という名の安売りを続け、そのうち、それ自体が形骸化して、最後には、その店にとっての”既得権”になってしまい、いつまでも売上も利益も上がらない。漏れ伝わってくる話を聞いていると、今、どこのスーパーでも、”新店”で苦労しているようです。
そういう意味では、”てっちゃん”店長のお店は計画通りの成長を遂げたということでしょう。店長以下、お店の皆様の努力の賜でしょうが、うらやましい限りです。あやかりたいです(^o^)。

投稿: yuki | 2010年11月 3日 (水) 13時09分

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