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2010年11月 1日 (月)

足利エリアMR⑦

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある友人から言われた。

 「てっちゃん、足利エリアが更に大変な事になっているよ。悠長に栃木エリア
 をMRしている場合じゃぁ~、ないよ!。」

  「えっ、どうしたの?。大変な事になっているから前回MRしたのよ。」

 「更に大変な事が “進化” しているんだよ。」

  「えっ、どういうこと?。」

 ってな訳で、更に足利エリアをMRしてびっくり。
 ここは、全国競合マップの縮図ではないのか?、と思えるほど面白くなっている。
 (*すみません、他人事のような書き方で。)

まずは、火付け約の「M社」。

 相変わらず、毎日お買い得価格を店舗外側のガラスに貼り込み、野菜中心に
 驚異的な価格(きゃべつ59円、大根59円、きゅうり19円等)の継続。

 そして、青果売場では、これでもかと上記3品を惜しげも無く量販している。
 更に、隣接するホームセンターの集客日だったのか、その流れを受けての
 お客様も結構買い回りしていたようだ。

  しかし、・ ・ ・ 。

 価格以外の売場の魅力を高める努力はあまり見られない。
 アイドルタイムでの清掃等は実施していたが、売場での商品陳列以外の工夫
 は無い。

 グロサリー部門での商品メンテナンスも少ない。
 欠品商品も結構多く、特に和デイリーでの品切れが目に付く。

  “これで、利益が出るのか?”

 聞こえてくる噂では、この店舗の赤字幅は更に倍増しているという。
 お客さまの買物かごを覗いても、上記野菜類が中心で、ワンストップの役割を
 為していない。

 計画上の売上が未達なのか、利益率が未達なのか?。
 いずれにしても、自滅の道を突っ走っていることだけは確かなようだ。


次に、「T社」。

 前回のMRでは、単に野菜の価格合わせが中心だったが、今回のMRでは、
 チラシ上は他1店舗と合わせて単独チラシを組み、店内も改装し、通路幅
 等をしっかり確保し、正面のグロサリーエンドを中心に「EDLP」を強烈に打
 ち出していた。

 品揃えやレイアウトを大きく変更したわけではないが、「EDLP」以外のチラシ
 も相当価格に振った内容に変更されている。

  しかし、そこまでしても、安さ感が出ていないのはどういう事だ。

 野菜自体の価格訴求は、この企業の得意とするところで、その戦略は今に
 始まった事ではない。
 それが更に多少進んだところで、大きなイメージチェンジにはなり得ない、と
 言う事なのだろうか。

 この企業の強みは、どんな小規模店舗でも、本部指示がしっかり実現され
 意志疎通がしっかり通じていること。
 更に、基本レベルも高く、安心して買い物が出来る強みがある。

  逆に言うと、買物の楽しさも少ない。

  “食べてみたい、使ってみたい、組み合わせて料理してみたい”

 これが無い。
 あくまでも基本に忠実で、それ以外のことは追求しない。
 徹底して、企業の目指す基本以外には目もくれない。

  ブレ無い企業が、ここに来てブレてしまった。

 これを機に、迷走しなければいいが。心配してしまう。

そして「Y社」。

 「M社」の価格破壊に一番初めに追随した企業。
 そのようなスピード感は流石だ。
 それは、店舗責任者(店長)の判断を越え、トップ判断に委ねられたのだろう。

 そして、そのような判断が下されたこの企業は、強い。
 相手が根を上げるまで、徹底的に叩く。

 この企業の本来の強みである、買物の楽しさや買いやすさ、そして安心感。
 更に、価格が備われば、鬼に金棒なのだろうが、逆に青果の鮮度感や提案力
 が見えてこないのが残念だ。

 価格に走ればどうしても、商品回転に追われ、売場が雑になる。
 しかし、それも売れている証拠ともなれば、まずは結果を検証すべきか。

更に「A社」。

 かっては火曜日ともなれば、ここの駐車場は満車状態で、駐車待ちの列が道
 路を塞いでいたのだろうが、今は昔。かっての火曜均一祭の勢いは無い。

 更に、鮮魚コーナーのテナントの鮮魚専門店が抜け、自営のみの営業に切り替
 わったようで、その入替え処理が上手くいっておらず、良くわからんコーナーが
 展開されていたり、平台の流れが良くわからん状態でレイアウトされていたりと
 四苦八苦しているようだ。

 青果の売り方、果実の価格設定などは絶妙であり、青果で持つ企業として、そ
 れを武器に更に攻め込んでほしいものだ。

最後は「T社」。

 売場は、いつ行ってもきっちりしている。
 この立地にあった惣菜の提案なども的を得ている。
 精肉の品揃え、陳列技術、更に高単価商品の売り方なども見事だ。
 トレイの使い方も、進化してきている。

  しかし、お客様が少ない。
 
 昼時の為、レジ解放は4台だったが、それにしてももっと集客しても良さそう
 だ。

 この企業も、「EDLP」の実験店舗を作ったりもしているが、この店舗はそのよう
 な位置づけでは無さそうだ。
 このようなとんでも無いエリアにあって、あくまでも商品提案と価値訴求で臨む
 姿勢を買いたい。

 後は、小山に出店した新店を受け、どれだけ既存店として利益貢献を求められ
 るかで、この店舗の政策が決まってくるのだろうと思われる。

そして、
 足利エリアのもう一つの別エリアでは、安定した運営をしているのかと思いきや、
 更に、大変な事態となっていた。それは次週月曜日にアップしたい。

PS
 足利エリア⑦のMR写真です。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/asikagamrnana/
  


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コメント

ふるたさん、コメントありがとうございます。
こんなエリアに引きづり込まれたくありませんね。
そうは言っても、明日はわが身か?。

投稿: てっちゃん | 2010年11月 2日 (火) 00時08分

いずこも凄い価格破壊というか価格競争に走っているんですね。
僕の所なんか、まだまだ、激しい競争とは、言えないですね。
頑張らないといけないな~

投稿: ふるた | 2010年11月 1日 (月) 00時58分

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