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2010年10月13日 (水)

自分の分身

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前は、よく「自分の休日に、自分の分身がいてくれたら」と思っていた。

 特に鮮魚のチーフ時代は、つとにそう思っていた。

  “自分の休日に、朝の開店品揃え、午後からの売り込み売切り、そして発注”

  一連の流れを、私と同様の行動をしてくれ、同様の結果を残してくれる人材。
  こんな人材がいてくれたなら、安心して休日を過ごし、結果を残し、翌日発注も
  明日に繋がる企画発注を実現してくれる存在がいてくれたなら、日々、穴の無
  い売場が連続できるのになぁ~、と切実に思っていた。

 しかし、店長として「お呼び」がかかる頃には、そんな希望は一切消えていた。

  “むしろ、自分の分身などいらない。タイプの違う副店長がほしい”

 そう、願うようになっていた。

なぜか?。

 私は、鮮魚のスーパーパイザー時代、副店長時代に、労働組合の中央執行
 委員をやっていた。
 この時代に、組織の在り方について、いろいろ考えさせられたのだ。

 当時の中央執行委員長が、労働組合の組織であったり、企業の組織であった
 りの「組織の在り方」について、常に我々に問いかけ、議論し、我々は、エリア
 の組合政策に反映させていた。

  結果の出せる「組織の在り方」とは?。

 この命題を常に意識して、組合活動を行っていた。

  結果を出す為に、自分の在り方とは、どうあるべきか?。
  結果を出す為に、ひとりひとりの、役割とはどうあるべきか?。

 常に、組織の為に、自らの存在を探っていくという模索の日々。
 そんな組合活動で、見えてきた「組織の在り方」とは?。

  組織の構成員一人一人が存在価値を認められ、個性を発揮できる組織。

 そんな組織が、一番、組織として「力」を発揮し、結果を残す。
 リーダーのコピー的存在がはびこる組織では、絶対に組織力は高まらない。

なぜか?。

 リーダーのコピーでは、所詮、リーダー以上の能力は発揮できない。
 逆に、いろいろなタイプが存在するから、リーダーが持ち合わせていない能力
 をカバーしてくれる。

  そして、その多士精々のツワモノ達の能力を引き出すのがリーダーたる者。

 そう考えられるようになった。




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