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2010年10月22日 (金)

野菜高騰の影響

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


野菜の相場高が、ようやく上げ止まりから、相場安定になってきた。

 急激な相場高は消費を減退させるが、この程度だと単価アップにより売上
 拡大傾向が続く。

 更に、相場に左右されない「加工品」「土物」類が堅実に売上を拡大してくれる。
 そして、当店で以外にも伸び率の一番高いカテゴリーが、「地場野菜」だ。

  “地場野菜の売上が上がれば、自営の野菜に影響が出るだろう”

 そう思われるだろう。
 私も当初は、そう思いこんでいた。

  しかし現実は、地場野菜が売上伸長しても、自営の野菜には影響しない。
  多少は他店舗に比較して、自営の伸び率は低いが、野菜計での伸びは高い。

 地場野菜コーナーには、契約している地場の農家さんが、日々収穫された作物
 を、日々持参していただき、自ら値付けしていただき、自ら陳列していただく。

 そして、顔写真が載り、顔の見える安心感を持って頂ける売場を演出している
 のが、恒常的に購買が安定している要因なのだろう。

  地場野菜コーナーは、開店直後から賑わう。
  日々、毎日来店されるお客様に、大きな支持を得ていると言う事だ。

 私が就任した当時は、午前中には、ほぼ売り切れていた。
 だから、バイヤーに要請し、農家さんを拡大させ、売場を拡張した経緯がある。
 そして、野菜相場高の現状で、その効果が大きく結果に結びついてきた。

 道の駅や、最近ではコンビニでも扱い始めてきた「青果物」であり、お客様から
 みて消費窓口はどんどん拡大している。
 特に、道の駅等の施設は、地場農家さんの青果物専門店の様相を呈している。
 その、青果物専門店が、スーパーの一角にも出現したと思えば、ここの集客力
 も想像がつく。

 更に、ワンストップショッピング機能を有したスーパーマーケットの品揃えが揃え
 ば、お客様にとっては本当にありがたいことなのだと思う。

  野菜の相場が上下する。

 日本と言う国は、温帯気候ではあるが、時には長雨や猛暑にの年もあり、
 冷夏の年もある。
 そして、当然のように青果物の相場が乱高下する。

  それは、ある意味、当然の事だ。

 しかし、それによって売上に影響が出て、一喜一憂する。
 
  問題は、それらの与件を踏まえてでも、粗利額をどれだけ安定させられるか。

 それが、青果部門としての実力の有無なのだ。
 
  相場が上がれば、単価も上がり、売上増になるが、粗利率は取れない。
  相場が下がれば、単価も下がり、売上減になるが、粗利率は取りやすい。

 そして、私の経験では、相場が乱高下した年ほど、年間の売上は、結果として
 良い結果となる。
 逆に、相場が安定した年ほど、年間売上は意外に悪い。

  要は、変化に対応した部門や個人ほど、長い目で見た時の成長が高い、と
  言う事だ。 

 環境が変化して、従来の常識や成功事例が通用しない状況に陥る。

  それは、大いなるチャンスなのだと言う事を、野菜の相場の乱高下は
  我々に教えてくれるのである。




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コメント

ふるたさん、コメントありがとうございます。
農家さんほど「鮮度」に敏感な納品業者はいない。
だから売り切れる数量を持ちより、売れる値段を売りきっって変える。
本当にありがたいことです。

投稿: てっちゃん | 2010年10月24日 (日) 00時08分

かおるさん、コメントありがとうございます。
コメントの通り、農家さんとのコミュニケーション次第で、どんどん持ってきてくれる農家さんと逆の場合とに二極化していくようです。
そして、こればかりは、仕入れ担当者が「金」を出して購入する仕組みとは違い、農家さんとの信頼関係が全てですから大変です。しかし、その個の繋がり次第でいかようにでも変化させられるのが、地場野菜コーナーなんですね。そしてそれは、私だけでなく部門の担当者も密にコミュニケーションを取っているから実現出来ること。
そんな部分も軌道に乗ってきたということです。

投稿: てっちゃん | 2010年10月24日 (日) 00時03分

今日は、休みなので、のんびりとしています。
これから友達の所に新高梨と野菜を貰いに出かけます(笑)

地場さんのコーナーは、ほんとうに信頼されて売れている場合も多いと思いますけど、値段が安いという事も大きな要因ではないかとも思います。
友達は、農家・お百姓さんが多いので、よく話しもするんですけど、ある程度の商品の基準作りとか納品のルールとかきちんと決めないといけない事も多いのが、現状だと思っています。
なかなか、正当な値段で販売すると言う事は、難しいんだと言う事も理解していただけたらいいですけどね。

投稿: ふるた | 2010年10月23日 (土) 12時39分

かおるです。
御無沙汰しております。
我社でも地場野菜コーナーは人気です。道の駅など大型競合直売も増える中で売上伸びているのは、てっちゃんさんの仰るとおり他の業態にないワンストップによる利便性というSM内インショップ独特の強みからでしょう。私の知る西日本有数の大型直売所店長も「スーパーに真似のできない圧倒的地物品揃えとローカル性が命」と言い切ります。個々の農家さん寄り合いのコーナーはトラブルも多いですが、さすがてっちゃんさんは文面からも農家さんへのリスペクトが伺えます。やはりコミュニケーション、信頼関係の構築がはやる地場野菜コーナー運営のカギですね。

投稿: かおる | 2010年10月23日 (土) 09時51分

ふるたさん、コメントありがとうございます。
迫力のある報告素晴らしかったですよ。
地場野菜の農家さんと話をしていると、本当に良く考えて作物を栽培している方も多い。
そういった彼らと連動したコーナーの強化も今後の方向性として強化していくべき分野だと思っています。

投稿: てっちゃん | 2010年10月22日 (金) 21時29分

いつもありがとうございますさん、コメントありがとうございます。
全くその通りですね。
儲からない商売には、決して将来は無い。
地場農家さんの売場は、未だに拡大し続けている。そこには、お客様の支持の高まりが示す通り、信頼と安心の商品が展開されているからです。農家さんの良心とも言えるでしょうか。このロイヤリティーは、我々小売では絶対に獲得できないもの。その事をしっかり認めて、共存していくのが今後のスタイルなのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2010年10月22日 (金) 20時26分

お疲れさまでした。
青果部門は、どこも好調のようですね。
来年、相場が低めにでも安定したら、前年比は、クリヤーできなくなる店舗も多いんでしょうね。
その時の言い訳は、恐らく『相場が、安いので云々』なのかな(笑)
道の駅は、どこも活況ですし、地場野菜も好調ですけど、農家の方達は、もっときちんと考えていないと大変な事にもなりかねないですね。
小さいスーパーですけど、子会社で、野菜を作っているところもありますからね。
農家の人たちは、ある意味メーカーですから、企業家だと思うんだけど、そういう意識を持っている方達は、まだ、少数ですものね。

投稿: ふるた | 2010年10月22日 (金) 16時29分

コメントはお久しぶりです。いつもありがとうございます。

僕も地場野菜にチャンスを見ています。たとえば今年高騰が目立った「レタス」の場合、生産者の平均年齢が62才。つまり、「未来が無いから後継者がいない」のだと思います。実際、僕も農家の後継者でしたが、販売の勉強をしているうちに、「普通に農家をやっても儲からない・・・。」事だけがよくわかってしまいました。そんな中、躊躇しているうちに弟が就農してしまいました。(今のところ順調です。)その事から考えても「後継者がいない=冒険や、設備投資は出来ない=ある時はあって、ない時はない=相場の変動が激しい=誰も儲からない。」に、すべてではありませんがなる可能性が高くなっていると思うのです。しかし、僕のお店1店舗で、月間で60万円以上の売り上げを取る直売農家さんが出てきました。そこに、チャンスを見ているのです。一般流通や、安売り合戦には限界が来ている気がします。生産してくれている農家さんから、消費してくれるお客様まで全部がいい形でないと、続ける気にもなりません。残念ながら、記事の公開はしていませんが、次の作戦も着々と進行しています。何とか成功させたい!!少しでも多くの人の役に立ちたいです。
いつもありがとうございます。

投稿: いつもありがとうございます。 | 2010年10月22日 (金) 10時34分

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