クライマックスシリーズという戦術
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
プロ野球の両リーグとも、それぞれリーグ優勝チームが決定した。
かっては、ペナントレースで首位のチームがそのままリーグ優勝し、
日本シリーズに出場できた。
現代は、ペナントレースで上位3チームによる、クライマックスシリーズを経て、
短期決戦を経てから、リーグ優勝チームが決定する。
日本シリーズの前に、サブ日本シリーズ的なものが存在する。
それが、クライマックスシリーズ。
“いまさら、わかっているわい!”
そう、お叱りを受けるような事だが、
「我が巨人軍は、永久に不滅です。」
の言葉を残して引退した、長嶋茂雄の時代を知る私としては、
当初、この仕組みが許せなかったのである。
“ペナントレースでの首位に、重みが無くなるではないか?”
リーグで一番力のあるチームが優勝し、日本シリーズへ進出する。
その「力」の尺度の図り方として、長い時間をかけて、多くの試合を通して、
「勝率」という尺度で、リーグ優勝を決定するのが従来の手法だった。
短期決戦になればなるほど、チームの総合力というよりも、その時のチーム
事情や個人の体調、チームの勢いに大きく左右されてしまう。
以前だったら、ペナントレースで首位のチームがそのまま日本シリーズへ
進出できたのが、再度下位チームと仕切り直しをして、その短期決戦で
勝たないとリーグ優勝を得ない。当然日本シリーズ進出もその後だ。
“まどろっこしいなぁ~”
当初は、そう思っていた。
しかし、
始まってみると、「クライマックス」という言葉がまさに妥当な表現で面白い。
今年のクライマックスシリーズでは、セ・リーグはペナントレース首位の中日が
そのままクライマックスシリーズを制したが、パ・リーグは、ペナントレースで3位
の千葉ロッテが勝ちあがり、リーグ優勝をかけたソフトバンク戦でも、負ければ
後が無いという1勝3敗から3連勝しての逆転優勝だった。
“ペナントレースで3位のチームが、リーグ優勝しちゃっていいの?”
そんな物議もあるが、ペナントレースも通過点と考えれば、短期決戦という
実力の尺度も導入して、その年のリーグ優勝を決定すると言う戦術も正解
と思える。
そして、なによりも「エキサイティング」だ。
ペナントレースのまどろっこしさとは裏腹に、トーナメント戦のスピード感と
緊張感に溢れている。
そして、個人個人の「顔」が明確にドラマ化されるのが、短期決戦の面白さ。
高校野球が面白いのは、彼らのひたむきな姿勢であるが、それを引き出して
いるのは、トーナメント戦という負ければ後の無い緊張感が、ドラマを生み出す
からだ。
さて、いよいよ今週の土曜日から、日本シリーズが始まる。
文字通り、セ・リーグの王者、「中日ドラゴンズ」と、
ペナントレース3位から這い上がった、奇跡の「千葉ロッテマリンズ」。
是非とも、最終戦までもつれ込んで、緊張感溢れるシリーズを期待したい。
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