自分への「問い」
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
良き上司は、良き質問者である。
良く言われる、理想の上司像としての姿。
上司が、部下との会話の中から、部下のモチベーションを高め、
部下の言葉から直接回答を引き出し、部下の正しい行動を引き出す。
いわゆる「質問力」といわれる能力。
しかし、普段の仕事を通して、部下との会話に「質問力」を駆使し、会話してい
る自分はいない。
私も、そこまで考えて、部下との会話や仕事上の打合せを考えたことは無い。
私は、そのようなノウハウや技術よりも、自ら「範」を示すのが最大の教育だと
思っている。
カッコ良く言えば、「背中で教える」と言う事。
しかし、常々思う事は、“全てにおいて背中では教え切れない”
ほんの一例を示す事は出来るが、細部までは示しきれないし、教え切れない。
「理念」「規範」「原理原則」「方針」という価値観が共有されていることが大切。
その価値観の共有があって初めて、具体策と具現策を自らの背中で「範」で示
せるし、質問によって、部下からの「解答」を引き出す事が出来るものだ。
そしてそれは、「自分への質問と解答」にも同じ事が言えるのだ。
企業と個人の価値観、理念、原理原則、方針が一致しているから、それに
沿った個人の方向性が間違っていなければ、自らへの問いに対しての、解答
もブレることは無い。
誰だって、直前の問題課題に対しての決断に、迷いがあり、不安があるものだ。
“この決断で、結果が出るのだろうか?。数値が変わるのだろうか?”
“この決定で、本当に部下が動くのだろうか?。動機付けになるのだろうか?”
いつも、そんな不安や疑問が離れないものだ。
その時に、いつも「拠り所」にするのが、「経営理念」であり、「基本方針」である。
“これが、お客様の生活を本当に豊かにするのだろうか?”
“これによって、ひとりひとりの従業員の動機付けになるのだろうか?”
そこまで遡った時に、今現実の課題に対する「決断」が、有効か?。
もしかしたら、自分の「エゴ」や、「見栄」、「自尊」ではないか?。
そう、自分に問いかけた時、決断を断行するか、撤回するかを差し戻す。
自分の仕事に対して、ブレ無い「拠り所」を持つ。
企業の経営理念、基本理念、基本方針とは、我々現場で活きる一人一人の
「拠り所」であり、「強さの根源」であり、「安らぎの場所」なのである。
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